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子どもたちは縫いたい!

縫いたい女の子のリクエストで誕生したぬいぐるみ、名付けて「はるクマシリーズ」

左のクマが、はるクマ。順番に「はるケロ」「はるブーブー」「はるパオ」「はるリス」「はるウサ」その女の子の名前がはるかちゃんなので、「はる」を名前にもらった。

お母さんを対象に開いていた布おもちゃ教室には、幼稚園前のお子さんが一緒に来ていた。チクチク縫っているお母さんの横で遊んでいるのだけれど、時々綿を触ったり、布を切らしてもらったり。よく針やハサミが危ないんじゃないかというけれど、ちゃんと管理さえしていれば、お子さんがそばにいて針仕事を楽しむのは、決して危険な話ではない、と今まで15年経験して言える。むしろお子さんに、作る楽しみを共有できる場として、とてもいい効果を生むんじゃないかとさえ思う。

幼稚園に入ると、お子さんは布おもちゃ教室に来れなくなるんだけど、長いお休みになると久しぶりに教室にママに連れられてやってくる。少し大きくなった子どもたちは、お母さんがやってることを自分もしたくなってくる。

それでとうとう春夏冬のお休みの時の教室は、親子教室にしてしまった。工作は専門ではないのだけど、アイディアを絞って、幼稚園のお子さんでも作れるボンドの作品を考えた。ケーキやマカロンやフォトスタンド。

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小学校に上がる前、ずっと来てくれていたはるかちゃんが、「針で縫いたい」と言い出した。

「何が作りたい?」と聞いたら、「ぬいぐるみ!」と即答。

この際、フェルトを2枚合わせた平面なお人形はやめようと思った。もっとワンランク上の達成感が味わえるぬいぐるみ。そうだ、座るタイプにしよう。

素材はフリース。このフリースがモコモコして、ぬいぐるみにとても似合う。そして端がほつれないから、フェルトと同じ感じで縫える。布が伸びるのも今回簡単座れるぬいぐるみが作れる大きなポイント。

はじめに考えてたのが「はるクマ」はるかちゃんはとてもとても可愛い!と気にってくれて、お母さんに手伝ってもらいながら頑張って見事完成させた。そして休みが来るたびに「次は何?」と待ってくれるのだ。

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ゾウ、ウサギも仲間入りして、はるかちゃんはその度にお洋服を作ったりと、どんどん上手になっていく。そして6匹コンプリート。(今は布絵本2冊目に挑戦中)

そこからが驚きて、そこに来ていたチビッコたちみんなが、このシリーズを作り始めたのだ!小さいお子さんで幼稚園年少さん。もちろんお母さんがしっかりヘルプ。お母さんが布をもって、針を上から下に刺しているっていう光景もいっぱい見た。2時間の講習時間、集中が途切れることなく縫つづける幼稚園児!もちろん力尽きて途中からママにバトンタッチっていう子もいるけれど、途中まで作ったという満足感はしっかり持てる。

男の子も女の子も作る作る。チクチクチクチク。

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出来上がったぬいぐるみは、お子さんにとっては特別なもので、「一緒に寝ている」とか、「どこに行くのも連れて行ってみんなに見せている」という話をお母さんたちからたくさん聞いた。

布と布を合わせて、糸で縫う。これって、すごく特別なことができてるっていう気持ちにさせるんじゃいか。色々とお子さんの教室に行くと、ボンドで作ってもいいところを「縫いたい」っていう子が結構いる。というか、一人縫うっていうとみんな「私も!」という騒動になる。「そーなると、時間が足りないなあ。。。」と私は少々焦ってしまうのだけど、やっぱり嬉しくなって縫ってもらう。初めて針を持った子なんて、縫い目が真っ直ぐじゃなくっても、とても嬉しそうに誇らしげ作った作品を見せてくれる。私はこの真っ直ぐじゃない縫い目がとても愛おしくて泣きそーになる。

うん、子どもは縫いたいんだ!

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