ブレインライティングやってみた。
築地のデジタル系制作会社ニューロマジックの鈴木です。
ニューロマジックは制作会社なのですが、アイデア勝負の企画を求められることが多々あります。インプットに励み、時には人を変え、時には手法を変え…と日々試行錯誤中です。今回は手法を変えてブレインライティングをやってみた。その記録。
[ブレインライティングとは]
ブレインストーミングの手法の一つ。大きな特徴は「会話しない」こと。
アイデアは全て付箋に書いて、それを次の人に渡す。他の人のアイデアを参考にすることで更に自分のアイデアを膨らませ、つないでいく。
通常のブレストの方法だと、どうしても発言の少ない=アイデア数が少ない参加者が出てきてしまうが、この方法だと各参加者の条件が同じになることがメリット(らしい)。
[準備するもの]
・台紙
付箋を貼るためのもの。A3程度が見やすい、かつ扱いやすそう。
・付箋
アイデア記入用。アイデアは沢山書いて欲しいので、付箋も沢山準備する。
・ペン
太くて書き心地のいいサインペンが良い。最後の投票時、純粋にアイデアに注目してもらうためにも筆記用具は統一して準備。
・タイマー
時間計測用。時間を区切ることが重要なので、必ず計測しながら行う。
・和やかな雰囲気
どんなことを書いても大丈夫!という雰囲気を作る。特にブレスト初心者がいる場合は非常に重要。
[いざ、実践!]
① 台紙、付箋、ペンを配布
② 3分間でアイデアを付箋に書いて貼っていく
③ 時間になったら次の人に回す
④ ①~③を繰り返す
⑤ 1周したら終了。
⑥ 特に良いアイデアに◎(3つまで)、良いアイデアに〇(上限なし)
を台紙ごとにつける。例えば参加者が4人だと最大で12個のアイデア
に◎がつけられる。
⑦ 印の数が多い付箋だけを新たな台紙に張り付ける
⑧ 印が少ない付箋でもプランナー目線で良いと思ったものをピックアップ
し、⑦と同じ台紙に張り付ける
⑨ ピックアップした付箋を内容でまとめ、分類をする
⑩ 提案に使用する案をピックアップする。※印の数は考慮しなくて良い
※今回トライするにあたって、こちらを参考にさせていただきましたが、一部改変したところがあるので理由とともに以下記載。
改変した部分2ヶ所とその理由
①アイデア数は3つ → 無制限に
ブレストに慣れているメンバーだったということもあるが、数を制限してしまうとアイデアが広がらないのではと懸念したから。
②用紙に直接書く → 付箋を貼る
用紙に直接書く場合、厳選して書かねば、という気持ちになり自由にアイデアを出す・発散するという方針とは違ってしまう。
付箋なら、もし間違ってもその付箋を破棄して新しい付箋を使えば良い。気軽にアイデアを出しやすくなるため。
[感想]
良かった点
・アイデア数が多い >>約30分で105件<<
・書いた本人の意図とは違う方向への拡散が見られた
うまくいかなかった点
・付箋に記載する内容が文章的になればなるほど広げにくい
・似たアイデアがある場合に、どれに投票していいか迷ってしまう
・良いと思うアイディアに投票するとき、他者の評価にひっぱられる
改善点(次回以降の修正点)
・まず最初に目的を明確にして、共有する。(とにかく拡散!など)
・その上で付箋の書き方について参加者に適切な指示を行う
※付箋に書く言葉はシンプルにする、など。
・投票が他者の意見に引っ張られないように投票のやり方を検討する
(例えばせーので一斉に指す)
投票しやすいように、「似たアイデアはまとめてから投票を行う」とかで更に良くなるかも?
[ブレインライティングが適しているケース仮説]
・アイデアの数が欲しいとき
・ 発散させたいとき
・ブレストに慣れてない参加者が多いとき
・ファシリテーターもアイデア出しに参加したいとき
なかなか手応えがあったので、この数日後に行った社内プロジェクトで早速リベンジをしてみたり。
この時のこともまた記事にする予定なので次回も読んでいただけると嬉しいです。ありがとうございました。
ニューロマジック https://www.neuromagic.com/
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