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Ownership matters/自分ごとしか勝たん

3年前に立ち上げた私ども事業推進担当。
設立当初に作ったバリューがあります。集合知/データドリブンを標榜する横断改革部門の立ち上げに際して、必要な要素は入れられたはず。

英知と科学を駆使し、積極的かつ主体的に変化を恐れず行動する
Intelligence/Science/Aggressive/Ownership/Transform

英単語にした時の頭文字がボスの苗字のアナグラムになっていて、第6のバリューとして「遊び心を忘れるな」が込められています。我ながらお気に入りなトリックです。
ただまあ、時を経てメンバーもだいぶ入れ替わり、みんなで指さし確認するような機会も減ってしまいました。反省。

使用機会が減った一方で、今でも「事業推進の平田はどこに呼んでも同じことしか言わん」というキャラクターの一貫性担保には役に立っています。特に私はOwnership/主体性を問うことが多いです。

「自分だったら買いますか、自分が販売員だったら売れますか」
「これは誰のプロジェクトですか、自分が上司なら採用しますか」
「ぶっちゃけ、本気で信じてますか、あなたはどうしたいですか」

まあ暑苦しいですよね。すいません。
とはいえ正論ハラスメントして高みの見物したいわけでは全くない。こういった問いに真正面から答えられない事情があったとして、それをなんとか隠さずテーブルに載せて、伴走支援を組み立てるのも仕事です。
みんな働くことを楽しんでほしいじゃないですか。罰ゲームじゃあるまいしね。

ただアサインされた、他人の、よくわからない仕事は無責任な"作業"になりがちです。結果がどうなろうと自分のせいではないし、その先のお客さまの顔も想像することはないかもしれない。
もともと俺は反対してた、筋が悪い仕事だった、そのうち異動するし自分のトラックレコードには傷がつかない、そもそもこんな仕事を下ろした上の連中は何考えてるんだetcetc.

だけど、心からこれをやりたい、良くしたい、それは私にしかできない、だから私にやらせてくれ、なんて仕事に出会えたら。控えめに言っても毎日の風景が変わる。幸運にも今の担当でそんな仕事をすることができました。

自分で発案し、企画書を書き、PoCで実証し、オーソライズし、予算を獲得し、人を集め、ルールを定め、モニタリングし、さらに移譲していく。
何の実績もない担当に集まってくれたスタッフには感謝しかない。スタッフにミスがあっても、それはこの組織を作った自分の力量の限界であり責任だと心から思える。
さらに現場の仕事がどんどん自分の手を離れていく。自分より遥かに詳しいプロフェッショナルの集団になっていく。わからないことばかりになる恐怖と闘いながら、それでも後進育成や組織成長、全社最適に向けた上位ミッションに自身のリソースを振り向けていく。

異動を繰り返して、他人の立ち上げたプロジェクトに参加するのが当たり前だと思ってきた以前のサラリーマン生活。
準備も含めて社内起業のような4年間を過ごして、ああ真のOwnershipとはこういうものだったんだと改めて気づいた訳です。遅すぎたかもしれません。
ベンチャー創業者の皆さんはこんなモチベーションで働いてるんですよね。そりゃ生半可では勝てないわ。頭では分かってたつもりだったんだけど。
やっぱり「自分ごとしか勝たん」のです。

人の生産性ってどれくらい差があるんでしょう。定量的・物理的に持てるものや運べる距離はせいぜい10倍以内くらいの範囲かなあ。
だけど我が子のような、自分の分身のような、そんなミッションに出会えた時に定性的・知的生産性は〜100倍くらいにはなるんじゃないですか?その熱量が組織に伝播することでさらに総体としては1000〜10000倍を超えていくかもしれない。

人生にOwnershipを持ちましょう。誰のものでもない、自分の人生だ。
そして他のみんなにも同様に自分の人生がある。
みんな一つじゃなくていい、多様性があっていい。
それでもそんなみんなが同じ目標のもとに集まって仕事ができる、それって奇跡のように尊いことなんでしょうね。

これから弊社は組織再編を控え多くの異動を迎えることになりそうです。
また奇跡のようなチームを作れるようにOwnershipをもって頑張ろう。
感謝を忘れずに。
Live your own life!!

p.s.
そんな事業推進担当のお仲間募集中です。
自動化マネージャー・リーダーで2枠。ちょっと話聞いてみたい、と言う方もぜひぜひカジュアル面談からお待ちしてます!
(ちゃんと募集末尾に担当バリュー記載してます)

※2022.9
応募充足につき掲載削除

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