見出し画像

支社のイシューと地方創生〜MIRRORLIAR FILMSにかける思い

【追記】
私も参加した対談記事が掲載されたのでリンクしておきます

以下、表題エントリです
ーーー
仙台に赴任してから自己紹介の機会が多くて何百回と話してきましたが、私の生まれは福岡です。ちなみに椎名林檎さん、浜崎あゆみさん、MISIAさんが同郷の同学年、という世代。
キャリアのスタートは当時の株式会社NTTドコモ九州でした。東京〜海外含む様々な経験を経て、今となっては九州外で働いた期間の方が遥かに長いですけどね。

そんな地方出身のバックグラウンドがあるので、昔から支社や支店の存在意義についてよく考えたものです。

まずは懺悔から。
iモードを超えるプロダクトや新規のインターネットビジネスを作りたくて通信キャリアを就職先に選んだ私には、地方での勤務はあくまで「過程」に見えていました。本社が「戦略(What)」を担当し、支社支店は「戦術(How)」を担当する。早く戦術を覚えて戦略家にステップアップせねばと。
まあ若かったんです。ご容赦ください。

ちょっと違うんじゃねえ?と思い始めたのは久しぶりに九州勤務となった2012年ごろかな。一通りビジネス経験を積んで福岡に戻って思ったんです。
「全体最適でカバーできる事象なんて、ビジネスの一部に過ぎないんだな」と。

特にマーケティングの世界では現地現物、カスタマーインサイトが非常に重要です。本社の視点で&東京の視点で、全国向けに作ったサービスや仕組みが各地方のお客様にフィットしないということはどうしても起こる。だからこそ商習慣や市場構造の違いを踏まえて、ローカライズして個別最適化すべきことがたくさんある。また、地方の顧客から得られたインサイトをさらに本社のプロダクト開発に活かすことでフィードバックループが機能する。

つまり、上とか下とかではなく全体最適と個別最適の橋渡しにこそ意味があったんですね。Branch Office(支社・支店)はまさにBranch(枝)となって栄養・活きた情報を吸収して全体に届ける必要があるわけです。

このことに気づいてからは支社勤務が楽しくなりましたね。
支社間の細かな成績順位など気にしているヒマはない。自分たちの持つプロダクトやリソースの全てを活用し、今そこで成すべきことを成すのだと。
まさに「地方のイシューからはじめよ」です。
この精神で、九州にいた時も本社とバチバチやりつつ全国に先駆けていろんな新規ビジネス開拓を仕掛けることができました。
(本題と関係ありませんが名著です↓)

それでは現在の東北支社勤務において、まさに「東北地方のイシューとは何か」が今回のテーマです。前置き長い!


東北地方のイシュー

結論から申し上げると「人口減少との戦い」です。
震災やコロナ禍以前からの課題として分析されています。

(東日本大震災以前からの構造的課題)
東北地域の人口減少は、全国と比較して15年も早い状況にある。生産年齢人口が今後 急減に減少し、老年人口は増加しているため、2045年の推計人口では生産年齢人口と老 年人口が逆転する地域が増加すると予想されている。
・人口動態の側面から見ても、高度経済成長期に顕著であった首都圏への人口流出は現在 も続いており、特に若者・女性の首都圏への流出が顕著である。要因の一つとして「やりたい 仕事、やりがいのある仕事が地方では見つからない」などが挙げられている。加えて、首都圏 との所得格差も存在している。
・東北地域は、全国に先駆けて人口減少と少子高齢化が進んでおり、働き手や需要の減少、 事業承継をはじめ多くの課題にいち早く向かい合っていると言える。
・また、地域経済社会の「稼ぐ力」を表し、イノベーションが向上の鍵を握る付加価値生産性 (従業者一人当たりの付加価値額)は、長らく全国に比較して低迷している。

経済産業省 東北経済産業局「東北地域の現状と課題」より ※太字は筆者編
https://www.tohoku.meti.go.jp/kikaku/vision/pdf/22chuki_kon3_4-3.pdf

まさに買い手も売り手も急速に減少していく東北。
消費財などのマスビジネスにとっては市場そのものが消失していく恐ろしい予測を前に、通信キャリアのいち支社として何ができるか?を考える。
そこまで大上段に構えなくとも、東北でちょっとでも面白い仕事を作って地方創生に貢献したいと思うようになりました。

MIRRORLIAR FILMSプロジェクト

そんな東北地方のイシューと向き合う中で、秋田市様と素敵なご縁をいただきまして、とあるプロジェクトに参画することとなりました。
「未来創造人材育成・映像プロモーション事業(MIRRORLIAR FILMS Season 6)」です。

下記は弊社プレスリリースです
企業版ふるさと納税で秋田県秋田市へ寄付

~未来を担う創造力豊かな若い人材の育成機会創出を応援~

地方愛に溢れる著名人の皆様と共に、短編映画制作を通じて若い世代の人材育成や価値創造に挑む。まさにシビックプライドを育む試みです。
NTTドコモ東北支社及びドコモCS東北秋田支店は本施策に賛同し、寄付による金銭的な支援のみならず、プロジェクト運営への協力を通じて地方創生に貢献してまいります。

なお、直近ではシーズン5&6の取り組みや制作作品をお披露目する「MIRRORLIAR FILMS AKITA上映祭」が3/16(土), 17(日)で開催されます。
竹中直人さん、山田孝之さん、又吉直樹さんをはじめ、とても豪華なスペシャルゲストの皆さんと共に来場お待ちしております!
私を見かけたらぜひお声かけくださいw

Season 6の営みはいよいよこれからです。
秋田市の魅力が全国に届くように、関係の皆様と精一杯頑張ります。
応援よろしくお願いします!

関連リンク

3/16-17上映祭公式


3/16-17上映祭チケット購入


秋田市公式サイト&秋田市人口減少・移住定住対策課の横山美鈴さん記事
お仕事ご一緒して伝わってくるパッションが半端ないです!


MIRROR LIAR FILMS Season5&6【秋田市】インスタ
たまにドコモ東北支社社員が映り込んだり??


秋田市のnote "秋田市ではたらく"


過去SEASON含む、MIRRORLIAR FILMS公式サイト
そもそも「俳優は鏡をも騙す」が"MIRROR" "LIAR"プロジェクトの語源なんですよね

この記事が参加している募集

広報の仕事

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?