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孫正義さんの3つのアイデア発想法

ここのところメンタル系や精神論系の話題がつづいたので
今回はノウハウ系の話をお伝えします。

|孫正義さんの3つのアイデア発想法


企画はやはりアイデアが大切ですよね。

先日の勉強会で
ソフトバンク 孫正義さんのアイデア発想法の話を聞きました。


孫正義さんの発想法は3つだそうです。

① 問題解決発想法
② 逆転発想法
③ 複合連結法

常にこの3つを意識していろいろな発想をし、
事業を展開されているとのこと。

ひとつづつ見ていきましょう。

① 問題解決発想法

顧客課題や社会課題をもとに
それを解決するアイデアを考える
まさに王道の手法です。

人間はわがままな生き物です。

新しいアイデアで問題や課題が解決されても
すぐにまた次の欲求が生まれ
それが新しい課題となっていきます。

人間の欲求は不滅ですが
技術がその欲求を解決し、便利にしていくわけです。

以下の記事をご覧下さい。


人間の欲求は不滅です。
したがって、アイデアのネタは永遠に存在し続けます

もう無いだろうと思っても
それは思考停止しているだけなのです。

顧客や社会の
・お困りごと
・お悩み
・問題
・課題
を探して、それを解決するアイデアを考えてみましょう。

② 逆転発想法

弱点を逆に売りに変える発想法です。
身の回りにも、この発想で生まれた商品はたくさんあります。

例えば、皆さんよく使っているポストイット。

元々はすぐはがれてしまう接着剤ができてしまったとのこと。
その発想を逆転して、すぐにはがせるしおりをつくったのだそうです。


青汁も「苦い」というマイナスポイントを売りに変えている
ある意味逆転の発想ですね。


私たちは
売れている商品やサービスの優れた点を追いかけたり、
自社の弱い点を補おうとしたりしがちですが、
弱点を何かうまく訴求に使えないかと考えるのもひとつの手です。

ぜひ、トライしてみてください。

③ 複合連結法

まったく異なる2つ以上のものを複合して
新しいアイデアを考える方法です。

孫さんはいろいろなキーワードを書いたカードをランダムに引いて
それを合わせて何か新しいものを発想する訓練をしていたそうです。

イノベーションは組み合わせ
アイデアは組み合わせ


とよく言われます。

他業界の商品やサービスと
自社の商品やサービスとでかけ合わせられる
ヒントはないかと考えるのはよくやる手法ですね。

|アイデア発想の実例~私の経験から~


私の経験談をひとつ。

もうずいぶん前(2007年頃?)になりますが
ソニー在職時、当時の企画チームで同僚だったSさんといっしょに
考えた「ノックスライド方式のUSBメモリー」は
今考えると問題解決発想法複合連結法のミックス型にあたります。

このモデルです ↓
https://www.sony.jp/rec-media/products/USM-U/

容量はすっかり大きくなっていますが
今でも全く同じデザインで販売されているので
相当利益貢献していると思います。


もちろんこのアイデアもすぐに出たわけではありません。

まずはユーザーインタビューをして
いくつかキーワードが得られました。

そのキーワードのひとつ
「キャップをすぐになくして困る」
という声をもとに、
小さなミーティングルームで、
Sさんといろんなアイデアを悶々と考えていました。

そんなときに、どちらが思いついたのか覚えてませんが
ふとカチカチ鳴らしていた手元のボールペンを見て
「そう言えば、これもキャップないよね」
から始まったことを今でも覚えています。

ノックスライド方式のUSBメモリーが
その後商品として実現するまでには
それこそ大変な経験もたくさんしたのですが、
それはまたの機会にお伝えしたいと思います。

|おわりに


なかなかアイデアが発想できずに困ったら
孫さんのこの3つの発想法を参考にしてみてください。

オズボーンのチェックリストも有名です。
ご存じない方は調べてみてください。
アプリもありますよ。


また、アイデアの出し方、つくり方については
(株)プリミス ホームページ のコラムにもしていますので、
覗いてみてくださいね。


アイデアがどんどん湧き出るアイデアマンの方もいらっしゃると思いますが
私はアイデアマンではないので、
アイデアは本当に苦労して、絞り出していたという感覚です。

「乾いたぞうきんを絞って一滴の水を出す」
と言いながら、いつも絞り出していました。

仕事なのでアイデアを出さないと企画をクビになってしまいます(笑)


それくらいでやってると、何かしらアイデアの種はでてくるものです。
それを育てていけば、画期的かは別として企画になっていきます。


いろんな手法を参考にしながら、アイデアを絞り出してみてください!
そして、いい企画に育てていってください!


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どうぞご利用下さい。
【新規事業開発・企画構想30チェックリスト】
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