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プロジェクトチームのモチベーションをアップするには?

先日、サポートさせていただいている大手企業の新規事業開発プロジェクトのリーダーさんからこんな質問をいただきました。

「白神さん、メンバーのモチベーションを維持していくにはどうしたらいいでしょうか?」

今回はプロジェクトや企画を進めていく上で最も重要と言ってもいい
チームのモチベーションの維持、もっと言えばモチベーションをアップする
方法についてお伝えしたいと思います。

|モチベーションアップに重要な
   2つの感覚


私は今まで様々なプロジェクトチームを見てきましたが、その中で
チームのリーダーがいかにメンバーのモチベーションを維持するか、
アップするか、に心血を注いでいるのを目の当たりにしてきました。

サラリーマン時代いろいろなプロジェクトチームに携わっていたので
私自身もメンバーや関係者のモチベーションをいかに維持するかに悩んだ経験が多々あります。
その重要性をわかっているだけにリーダーの苦労や悩み、よく分かります。

もしかすると、プロジェクト運営で最も大切なことかもしれません。

チームのモチベーションを維持・アップするためには
チームメンバー各々が次の2つの感覚を持てることが大切だ
と私は考えています。

① チームへの貢献感
② 社会への貢献感

それぞれ見ていきます。

① チームへの貢献感


心理学者のアドラーは、こう言っています。

人が幸せと感じるためには
・自分の能力が発揮されている
・それが誰かの役に立っている
と感じていること


これを「プロジェクトチームの幸せ=チームのモチベーション」に
置き換えてみましょう。

・自分の能力が発揮されている
・チームに貢献している


メンバー個人個人がこのような感覚を持てるように
リーダーが導くことが重要です。
これができれば、モチベーションの維持につながります。



私が学び続けているコーチングで言うと「承認」がこれにあたります。

「承認」には3つのレベルがあります。

・結果承認:結果を認める
・行動承認:行動を認める
・存在承認:存在そのものを認める


プロジェクトを推進しているとうまくいかないことはたくさんありますよね。
うまくいかないと当然落ち込みます。

そんなとき、リーダーが行動を認めてあげることが大切です。
するとメンバーは自分の能力が発揮されていると感じます。

また、メンバーは
自分の存在が認められている=役に立っている=チームに貢献している
と感じるとき、最もモチベーションがあがります。


「承認する・認める」というのは、ただ心の中だけで認めていても相手には伝わりません。

コミュニケーションでしっかり相手に伝えるようにしましょう。

② 社会への貢献感


これは、私がいろいろなプロジェクトに携わる際に
もっとも大事にしていることのひとつです。

プロジェクトを推進する際には
チームとして、ここをしっかり定義してもらうようにしています。


新規事業や新商品は
“その商品やサービスがお客様に貢献する”
ものなのかどうかが必須になってきます。

これが定義されていないと、プロジェクトは進みません。

いわゆる
“顧客ベネフィット(顧客価値)”
ですね。

世の中に出回っている新規事業開発プロセスについて書かれた書籍や
インターネット記事では「顧客ベネフィットを定義する」までで
終わっていることが多いです。

そして多くのプロジェクトの視野もここまでのものが多いように感じます。

私はここでもう一段視野を広げて
自分たちのプロジェクトが
「お客様へ貢献したその先で、どのように社会に貢献するのか」

を考えてもらっています。

皆さんも自分のプロジェクトや仕事が
「お客様にどう貢献しているか?」
「その先で、どのように社会に貢献しているか?」
をちょっと想像してみてください。

ワクワクしてきませんか?
モチベーションあがりますよね?

|プロジェクトの社会貢献は
   モチベーションアップの秘訣


プロジェクトチームは、企業の強みや技術を結実して
新しい価値として世の中に生み出してきます。

プロジェクトを成功に導いていくためには
メンバーのモチベーションアップを維持、アップすることが不可欠です。

更に、チームメンバーはその先にある ”社会” が豊かになっていくことを実感することでより高くモチベーションを維持することができるのです。

皆さんも社会への貢献を設定し、モチベーションの維持、アップを図ってみてください。

例えば

【素材メーカー】
素材を使って頂いている顧客だけを見るのでなく、顧客の商品を通じて
自社の素材の技術がどのように社会貢献につながっているのか?

【IT技術の企業】
顧客のサービスを通じて、自社の技術によって、どのような社会をつくっているのか?


これらは
ミッション・ビジョン・パーパス
につながっていきます。

そのため、プロジェクトチームの皆さんには、
ミッション・ビジョン・パーパス
をぜひ明文化してくださいとお伝えしています。

リーダーだけでなく、メンバー各々が
自分のプロジェクトや仕事は
「お客様にどう貢献しているか?」
「その先で、どのように社会に貢献しているか?」
を考えてください。

また、それを自分のプロジェクトの
ミッション・ビジョン・パーパス
の中に位置づけてみてください。

それが、プロジェクトチームのモチベーションとなり
ひいては、プロジェクトの成功へとつながります。


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