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フレームワークが「目的」になっていませんか?

先日
中小企業診断士の知人と
「フレームワーク」について話していました。

企画に携わる者にとって
「フレームワーク」は気になるツールですね。

このとき話した内容を整理し、
企画でのフレームワークの使い方や
注意点についてお伝えしようと思います。

◇企画にフレームワークを使ってる?◇

企画を固めていく際に
「フレームワーク」をどれくらい使っていますか?

フレームワークといっても
たくさんありますよね。

たとえば
PEST
3C
4P
SWOT
クロスSWOT
プロダクトポートフォリオ
ポジショニングマップ
など。

どれもすばらしいツールで
よくできています。

さらに
どんどん新しいツールがでてきます。

◇「フレームワーク」に当てはめられる?◇


ただ
私がソニー(株)で実際に企画を行っていた際は
こういったフレームワークは

実は
ほとんど使っていなかった・・・
というのが実際でした。

フレームワークを使わなかったことが
良いのか悪いのかは正直分かりません。

けれど仲間の企画マンが使っているのも
あまり見たことがありませんでした。

なぜかと言うと

フレームワークに記載していく必要な要素は
整理していく企画項目の中に
当然入っているはずだからです。

フレームワークに当てはめようとすると
なんだかうまくいかず
無理が生じてしまうことがよくありました。

結果として

フレームワークを埋めることが作業の目的に
なってしまうのです。

そうなると
フレームワークにとらわれて
企画全体を見渡すことが難しくなったり

そのフレームワークにはない
企画の細部を見落としてしまったりする
可能性も出てきます。

目的である企画に不備があるのでは
本末転倒です。

◇1度だけ「フレームワーク」を使ってみた◇


たった一度だけ
フレームワークを使って
まとめることがありました。

それは

企画会議の場で
「 XXのフレームワークを使って整理するように 」
という課題がでたときです。

このときはさすがに
フレームワークを使わないと企画が通らないので
指示されたフレームワークでまとめていました。

つまり

この場合
フレームワークをまとめるのが目的
となっています。

企画を完成する!が目的では
ありませんでした。

◇どう「フレームワーク」を活用するかがポイント◇

誤解しないで頂きたいのは
フレームワークを否定しているわけではない
ということ。

私も企画の推進中は
時折フレームワークについて
インターネットや本で情報収集をおこない
自分自身の企画に漏れが無いかを確認したり

良い考え方や新しい重要な要素を
織り込むようにしていました。

上手く活用することが
大切なのであって
フレームワークをまとめるのが目的になっては
本末転倒ということです。

もしあなたが
企画の仕事にまだ慣れていない場合は
フレームワークを使うことをお勧めします。

その際
フレームワークごとの目的をしっかり理解し
自分の課題に
最も合うフレームワークを使ってください。

その上で
更にいくつかのフレームワークを見て
企画に抜け漏れがないかを確認することもおすすめします。

大切なのは

必要な要素が入っているか
戦略がくめているか
ストーリーができているかどうか

繰り返しになりますが
フレームワークを埋めることが
目的になるのは
くれぐれも避けてください。


では、本質を見ながら
抜け漏れの無い企画を進めていきましょう。



追伸:
たまにフレームワーク集を見直して
重要なポイントを
おさらいしておきたいと思います。

こんな感じで私も
フレームワークはたまに眺めています。

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