見出し画像

Fanyu「手繪京都日和」

台湾にある「誠品書店 誠品敦南店」は、日本でいう代官山蔦屋のような本屋さん。先日、観光がてら行ってきました。

やはりみるのは旅行コーナーの京都本。基本的には日本で販売されている京都本が現地の言葉に訳されているものが多かったです。現地の人が書いた京都本がないものかと探してみつけたのがこちら。

Fanyuさんの『手絵京都日和』。

作者と出版社をみてこれは台湾のものだと確認。しかしビニールが被せてあって中が見れない…。でも表紙の絵地図のかわいさ、そこに載っている村上開新堂や六曜社というお店のチョイスから、きっとよい本に違いないと、レジへ持って行きました。

予想は当たり。

本を開くとまずホルガで撮ったような鴨川や豊国神社のおもしろ市の写真が。ああ懐かしい。高校生の頃、ホルガ流行ったなあ。憧れたなあ。中身は全部漢字で書かれててなんて言ってるか分かるような分からんような感じだけれど、手描きの絵や、スキャンしたフランソワの紙ナプキン、琵琶湖疏水で拾った落ち葉、スケッチブックから、京都の一乗寺的雰囲気が伝わってきます。こういう京都にあの頃の私は行きたかったんだって、本ごと抱きしめたくなった。

あと町で見つけた看板のページが良い。このページに関しては知らないお店ばかりだった。

「憧れの京都を暮らすように旅する」。言葉は分からないのに、そういうテーマは充分すぎるぐらい伝わってきました。京都に住んでいなくても、というか住んでいないからこそ、見えるもの伝えられることもあると教えてくれた本。乙女の京都のバイブルに仲間入りです。

日本に帰ってきて検索してみると、この本、恵文社で売っているようでした。しかも一部訳付きで。でも残念な気持ちより、恵文社と同じものを選んだのだという嬉しさの方が勝るのでした。

---

書籍情報
書名:手繪京都日和
著者名:Fanyu(林凡瑜)
HP:http://www.keibunsha-books.com/shopdetail/000000021017/


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?