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本日、「単独株式移転による持ち株会社設立に関するお知らせ」を発表いたしました。

https://pdf.irpocket.com/C3999/Pyu0/gsHx/RaOr.pdf

少し当社を振り返りをさせていただきます。
2006年ブランドダイアログ株式会社を設立しました。
社名の由来は、「ブランド=会社+ダイアログ=対話」”企業と対話する”という思いを込めて社名を付けました。
ビジネスをしていくうちに起こりうるジレンマがあり、電話で「ブランドダイアログの〇〇です。」と伝えても、恥ずかしながらわかってもらえず、、、
認知が拡大していき、導入が拡大して行くにつれ、「ブランドダイアログの〇〇です。」というファーストコンタクトが、「ナレッジスイートを提供しているブランドダイアログの〇〇です。」というフレーズに変わってきました。
お客様からも、「ナレッジスイートの〇〇さん」「ナレッジの〇〇さん」と呼ばれるようになり、ブランドダイアログという社名を持つ意味が薄れてきました。
上場を視野に入れ、ビジネスドメインを明確にするためにも、”社名とサービス名を揃える”ことの重要性があり、ビジネスドメインを絞りながら社名統一しました。
ビジネスドメインを絞り、上場時はわかりやすくセグメントをどんどん絞ったことで、逆に純粋なSaaS事業の成長が見えづらくなってしまったことを反省しています。
その理由は、セグメントでまとめるべき事業に無理があったこと。セグメントを絞ることが、「投資家の皆様にわかりやすくなる」と考えたことが裏目に出ました。上場に向けた戦略判断のミスになります。
セグメントをまとめ過ぎたことで、非成長サービスが加わっていたことで成長が鈍化して見えてしまいました。
また上場後に、早期エンジニア確保を狙い、立て続けにシステムエンジニアリング事業を営む会社2社をM&Aを実施し、成長が鈍化している(実際は成長が鈍化して見える)SaaSベンダーがSESの会社を2社M&Aするとは?と、株主から多くの批判が届きました。
SaaSベンダーはサービスを開発するエンジニアが重要な役割を成し今後日本では60万人のエンジニアが不足すると予想されている中であっても、表に出てくる営業的視点の評価しか得られず、更に会社評価は下がっていったと理解しています。
当社は、サービス名と同じ社名をもって、SaaSベンダーとして上場しました。それにより当たり前の評価ではありますが、「SFA/CRMクラウドサービスKnowledgeSuiteと他」にまとめされてしまい、成長性が高い事業であっても、”他”でまとめられ、KnowlegeSuiteのSaaS ARR×5倍の株価での評価でしか得られないジレンマが続いております。
いろいろな取り組みで挽回を図ろうとしました。大きな投資も行いました。セグメントの失敗から始まり、先行投資の理解も乏しく「仕方ない評価」でまとめられ、このままがむしゃらに、KnowledgeSuiteの成長のみの評価にしがみつくより、”他”サービスの成長にも目を向けて欲しい。
セグメントでまとめられることで、見えなくなっている事実を浮き彫りにすることを目的に、目的別事業再編を行うことを選びました。
状態が厳しい目的別事業もあるのも事実ですが、多くの”その他”事業も2桁成長を進めているんです。
目的別に事業セグメントを分類することで、セグメント毎に明確なKPIと課題を見つけ出し、成長事業と非成長事業を分類することができます。
事業会社毎に、専門性高いボードメンバーを配置し、役割と成果を明確にすることができます。

ホールディングス化


今期はホールディングス化によって、多くのノイズやひずみが出る可能性もあるとは思いますが、将来確実に良い方向に向かうと確信しております。
BBDイニシアティブ株式会社は、社名に引っ張られることなく、ビジョンに沿った目的別事業をまとめ推進していくことで、大きな世界に羽ばたいていきます。
ビジョンやら目的別事業やら非常に抽象的でわかりずらいかと思いますが、徐々に適時開示を通じてご理解いただけるよう努力していく所存です。
2023年4月3日(仮)に予定されているホールディングス化を通じて、中期計画も再度計画し直すことが良いのかについても議論を進めています。
ご理解及び今後の当社事業の成長をご期待いただくのと共に、宜しくお願い申し上げます。



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