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俳優・古川雄輝さんのファンです。作品の感想やイベントのレポなどを中心にアップしています…

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俳優・古川雄輝さんのファンです。作品の感想やイベントのレポなどを中心にアップしています。 時々、古川さん以外についても。

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  • 古川雄輝出演作レビュー

    古川雄輝さん出演のドラマ・映画についてのレビュー・・・というよりは感想文です。全作網羅が目標。

  • 古川雄輝イベントレポ

    古川雄輝さん出演の学園祭トークショー、ファンイベントなどのレポート。基本的にtwitterでアップしたものからの転載です。

  • 神の子供たちはみな踊る

    村上春樹さん著『神の子供たちはみな踊る』原作および舞台についての感想です。

最近の記事

映画『東京カウボーイ』レビュー:ゆるゆる浸かって心を開放「観る温泉」

大手食品会社勤務のエリートサラリーマン・ヒデキ(井浦新)は、とにかく効率重視の男。M&Aを担当する彼は、創業者や従業員の気持ちにお構いなしに、強引にコストカットを進めていく。 大胆さが社長に気に入られ、勢いに乗ってアメリカ・モンタナ州の牧場を収益化するため現地に赴くヒデキ。和牛の飼育で利益を生み出すと、机上の空論をぶち上げるが文化の違いに道を阻まれ…… と聞くと、ヒデキってイヤなやつ、賢さが鼻につくタイプなんだろうな~と想像するのだけど、実際全然そんなことない。なんならむし

    • リーディングシアター『四つの署名』2024年5月6日公演(古川雄輝・名村辰)レビュー

      「セクシーなの♪キュートなの♪どっちが好きなの♪」 私の脳内あややが歌い出す。 理知的な佇まいから色気が零れ落ちるような古川雄輝のホームズ、愛されキャラ感溢れる名村辰のワトソン。朗読劇『緋色の研究』『四つの署名』は、俳優13名が公演ごとにホームズ役とワトソン役と組み合わせを変えて行われる。 古川・名村の2人が作り出すシャーロック・ホームズの世界観を味わえるのは5月6日、1日限りだ。 私にとって朗読劇鑑賞は初めての体験である。2人だけで、女性を含む多数の登場人物をどう表現す

      • BS時代劇『大富豪同心3』第8話レビュー:それぞれの戦い方

        人の上に立つ者の資質とは 坂田(新藤栄作)は金の力で尾張大納言を将軍として担ぎ出し、政を担おうと虎視眈々。 狙い通り、秋月ノ局(前田美波里)は上州屋が襲われたことで香住屋へ出資の検討を始めた。これを引き金に資金が一気に尾張に流れ込むことになれば、江戸の財政は破綻の一途だ。 弱り切った甘利(松本幸四郎)が卯之吉(中村隼人)と徳右衛門(竜雷太)に得策はないか尋ねると、卯之吉から返ってきたのは意外な提案。将軍自らが頼母子講の講元となれば、商人たちが安心して金を預けることができる

        • BS時代劇『大富豪同心3』第7話レビュー:恋の矛盾、愛の一貫性

          尾張の目論見 世直し衆の末端は捕らえられても、本丸を仕留めなければ意味がない。世直し衆は懲りることなく活動を繰り返す。そしてその中には卯之吉(中村隼人)たちが行方を捜す美鈴(新川優愛)の姿もあった。 源之丞(石黒英雄)から美鈴が世直し衆に加わっていると聞いた卯之吉は、美鈴が生きていてよかったとは言うものの……。 坂田(新藤栄作)は世直し衆に商家を襲わせて江戸での商いに不安を煽り、尾張の豪商・香住屋に融資が集まるよう仕向けていた。不景気の中、江戸の金が尾張に流出すれば幕府に

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        • リーディングシアター『四つの署名』2024年5月6日公演(古川雄輝・名村辰)レビュー

        • BS時代劇『大富豪同心3』第8話レビュー:それぞれの戦い方

        • BS時代劇『大富豪同心3』第7話レビュー:恋の矛盾、愛の一貫性

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        • 古川雄輝出演作レビュー
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          ドラマ『私と夫と夫の彼氏』第10話レビュー:幸せに正解などないから

          「好き」の形は一通りだけじゃない 幸せに教科書通りの正解はなくて。結論を出さないのが結論という、幸せとは何かに真摯に向き合う3人らしいラストだった。 ついに両親に自分が同性愛者であると告白した悠生(古川雄輝)。父・幸仁(飯田基祐)は薄々それを知っていて、ずっと道を外れないように矯正しようとしてきたのだという。親が子供の心配をして何が悪いのかと言う幸仁に、美咲(堀田茜)はそれは心配ではなく支配だと指摘する。 幸仁は常識にとらわれ過ぎているし、おそらく世間体も気にしている。そ

          ドラマ『私と夫と夫の彼氏』第10話レビュー:幸せに正解などないから

          BS時代劇『大富豪同心3』第6話レビュー:爆発で失われたもの、気付かされること

          笹月の志と諦め 卯之吉(中村隼人)がいつもの卯之吉ではない。江戸に戻って以来算盤をはじき、三国屋の若旦那らしく働く卯之吉。銀八(石井正則)やおカネ(若村麻由美)、菊野(稲森いずみ)はらしくないと心配する。 荒海一家の必死の捜索にも関わらず、美鈴(新川優愛)の行方は一向にわからぬまま。気丈に振る舞う卯之吉だが……。 何度も世直し衆を追い詰めながら捕らえ損ね、苛立ちを募らせる村田(池内博之)宛てに謎の女(橋本マナミ)から文が託される。 女の名はお登勢。結核を患っており、道で倒

          BS時代劇『大富豪同心3』第6話レビュー:爆発で失われたもの、気付かされること

          ドラマ『私と夫と夫の彼氏』第9話レビュー:自分以外の岸辺に橋を架ける

          自分の幸せを自分で見つけるために お互いに相手から離婚届を受け取った美咲(堀田茜)と悠生(古川雄輝)の笑顔は穏やかで、少しさみしそうも見えて。周平(本田響矢)が好きになった2人は、やっぱりよく似ている。 悠生から離れたくないという美咲の願いは、もしかして周平のものでもあったかもしれない。周平は美咲を好きだけれど、美咲に悠生を諦めてほしかったわけじゃなかった。でも美咲は悠生に、悠生は周平に、周平は美咲と悠生に……と矢印が均衡になっていない状況で、3人がお互いを想い合うことは

          ドラマ『私と夫と夫の彼氏』第9話レビュー:自分以外の岸辺に橋を架ける

          BS時代劇『大富豪同心3』第5話レビュー:化け物の正体

          交差する思惑の中で 弱い、力のない者たちを助けたい。皆が幸せに暮らせるそんな世の中にしたい。そのために働く濱島(古川雄輝)の思いと、濱島が従う坂田(新藤栄作)の狙いはまったく別の方向に向いている。 違和感を持ちながらも世直し衆の頭として坂田の手足となり働く濱島だが、坂田は既に濱島に見切りをつけており……。孤独を深まる濱島。 第5話は、由利之丞(浅香航大)の同心コスプレや銀八(石井正則)の男はつらいよ的淡い恋物語などコミカルな要素を盛り込みつつ、なかなかにシリアスな回だった

          BS時代劇『大富豪同心3』第5話レビュー:化け物の正体

          ドラマ『私と夫と夫の彼氏』第8話レビュー:頼る勇気

          優しさだけでは、幸せになれない 頼ること。大切な人を別の誰かにゆだねること。自分という枠を超えて他人を人生に巻き込むことには勇気がいる。人はなかなか変われない、と言った悠生(古川雄輝)が美咲(堀田茜)のために下した決断。その覚悟に泣きたくなる。 姉で漫画家の仲さとり(原田佳奈)が言う通り、自分の中に抱え込んでしまうのが悠生の悪いクセ。自分のことを好きな美咲を傷付けないために周平(本田響矢)への気持ちを抑え込むけれど、だからといって美咲に応えられるわけでもない。優しさのつも

          ドラマ『私と夫と夫の彼氏』第8話レビュー:頼る勇気

          BS時代劇『大富豪同心3』第4話レビュー:楽しくなければ頑張れない

          バラ撒けどバラ撒けど猶わが生活楽にならざり 不景気も美鈴の苦労もどこ吹く風、今日も卯之吉(中村隼人)は呑気である。夜遊びに出掛けて小判をバラ撒く卯之吉の周りは、なんだが景気がいい。とはいえ少しは市中に金が回るといっても、焼け石に水。 将軍・家政(尾上松也)は対策を打つべく甘利(松本幸四郎)に意見を乞うが、甘利はゆるゆると無理のない為政を……と言うばかり。苛立つ家政に、坂田(新藤栄作)は日光社参を提案する。日光社参となれば諸大名が奉納の品々や装束を用意したり、道の修繕を行っ

          BS時代劇『大富豪同心3』第4話レビュー:楽しくなければ頑張れない

          ドラマ『私と夫と夫の彼氏』第7話レビュー:優しさが縛りつけるもの

          幸せになるはずが、何かが間違っている 見たとしても見なかったとしても、2人の間に何かがあったことなんて、空気でわかってしまう。だって自分が好きな人のことだから。 周平(本田響矢)からのキスを受け入れてしまった美咲(堀田茜)。周平ではなく自分がリビングで寝ると言い出した悠生(古川雄輝)は、美咲と周平が近付くことを恐れている様子。 美咲は美咲で、悠生を裏切ってしまった背徳感はもとより、悠生がいつも受けているであろう周平のキスの感触に嫉妬を覚えてしまう。 最適解であったはずの3

          ドラマ『私と夫と夫の彼氏』第7話レビュー:優しさが縛りつけるもの

          BS時代劇『大富豪同心3』第3話レビュー:あなたが幸せにしたいのは、誰ですか

          目的が善なら、過程の悪は良しとされるのか 善と悪の間には、髪の毛一本ほどの差しかないのかもしれない。しかしそれを越えるか留まるかで、やがて辿り着く場所は大きく異なるに違いない。 濱島(古川雄輝)と笹月(山田純大)は坂田(新藤栄作)の命を受け、世直し衆を取り仕切る。商家を襲って金を奪い、貧しい者たちに配る世直し衆。濱島と笹月は、江戸を救うためも世直し衆であるという坂田を信じるが、盗みを働いていることは罪である。だが大義名分の名の下において、犯罪は正当化されてしまう。そもそも

          BS時代劇『大富豪同心3』第3話レビュー:あなたが幸せにしたいのは、誰ですか

          ドラマ『私と夫と夫の彼氏』第6話レビュー:正三角形にならない心の距離

          形にあてはめても追い付かない心 美咲(堀田茜)、悠生(古川雄輝)、そして周平(本田響矢)。屋上に寝転んだ3人は、頭を中心にして放射上に足を伸ばし、つま先を頂点として正しく三角形を描いた。 美咲は3人で暮らすことを決意するが、実際に生活を始めてみると、正三角形のように均衡な関係を保つことは難しい。 真樹(岡本玲)は美咲が悠生と周平を監視したいだけなのではないか、美咲と悠生が寝室で、周平がソファで寝ている時点で不公平だと指摘する。 美咲はきっと、監視したいというよりただ悠生の

          ドラマ『私と夫と夫の彼氏』第6話レビュー:正三角形にならない心の距離

          BS時代劇『大富豪同心3』第2話レビュー:ひたむきな心が孕む危うさ

          老中・坂田の策略 金の力か、人望か。なんだかんだで卯之吉(中村隼人)の周りには人が集まって来るが、トラブルを抱える人たちも引き寄せてしまうようで……。 頼母子講を運営する料亭花筏の主人・万吉は、不景気で借り逃げする者も多く困っているという。卯之吉(というか三国屋の若旦那)に金主(講の元本となる大資本の出資者)になってもらいたいと菊野に相談をもちかけるが、その夜、清少将(辻本祐樹)に斬られてしまう。 実はその頼母子講の金主の一人は公家の血筋を引く大奥御年寄・秋月ノ局(前田美

          BS時代劇『大富豪同心3』第2話レビュー:ひたむきな心が孕む危うさ

          ドラマ『私と夫と夫の彼氏』第5話レビュー:新しい始まり

          生きていくためのリセットとしての「死」 人生で一番美しい夜明けを見ることができたら、その日から新しい自分に生まれ変われる気がする。 「3人で死のうよ」という周平(本田響矢)に連れられ、揃って屋上に寝転んだ美咲(堀田茜)と悠生(古川雄輝)。何も考えず無になった3人を包む静寂を破ったのは、周平のお腹の音だった。生きてさえいれば必ずお腹は減るものだけれど、絶望や悲しみや不安といった精神状態では空腹を感じられなくなることもある。一度無になったことで、周平はお腹が空いていると気付く

          ドラマ『私と夫と夫の彼氏』第5話レビュー:新しい始まり

          BS時代劇『大富豪同心3』第1話レビュー:江戸の人々を通して考える、現代社会の課題

          現代に共通する普遍的な悩み お馴染みの面々が帰ってきた。コロナ禍を経て、私たちの目に映る江戸の人々の姿はなんだか眩しい。大勢の芸者に囲まれ、遊びに興じる卯之吉(中村隼人)と沢田(小沢仁志)。卯之吉の家に上がり込んで遠慮なくタダ飯をお代わりする弥五郎(村田雄浩)と由利之丞(浅香航大)。スマホなどなくても、三右衛門(渡辺いっけい)が号令をかければたちまち集合する荒海一家。彼らは3年の間に私たちから遠ざかってしまったつながり、世間のあり方を思い出させてくれるようだ。 しかし、現

          BS時代劇『大富豪同心3』第1話レビュー:江戸の人々を通して考える、現代社会の課題