saiko
古川雄輝さん出演のドラマ・映画についてのレビュー・・・というよりは感想文です。全作網羅が目標。
古川雄輝さん出演の学園祭トークショー、ファンイベントなどのレポート。基本的にtwitterでアップしたものからの転載です。
村上春樹さん著『神の子供たちはみな踊る』原作および舞台についての感想です。
人の上に立つ者の資質とは 坂田(新藤栄作)は金の力で尾張大納言を将軍として担ぎ出し、政を担おうと虎視眈々。 狙い通り、秋月ノ局(前田美波里)は上州屋が襲われたこ…
尾張の目論見 世直し衆の末端は捕らえられても、本丸を仕留めなければ意味がない。世直し衆は懲りることなく活動を繰り返す。そしてその中には卯之吉(中村隼人)たちが行…
「好き」の形は一通りだけじゃない 幸せに教科書通りの正解はなくて。結論を出さないのが結論という、幸せとは何かに真摯に向き合う3人らしいラストだった。 ついに両親…
笹月の志と諦め 卯之吉(中村隼人)がいつもの卯之吉ではない。江戸に戻って以来算盤をはじき、三国屋の若旦那らしく働く卯之吉。銀八(石井正則)やおカネ(若村麻由美)…
自分の幸せを自分で見つけるために お互いに相手から離婚届を受け取った美咲(堀田茜)と悠生(古川雄輝)の笑顔は穏やかで、少しさみしそうも見えて。周平(本田響矢)が…
交差する思惑の中で 弱い、力のない者たちを助けたい。皆が幸せに暮らせるそんな世の中にしたい。そのために働く濱島(古川雄輝)の思いと、濱島が従う坂田(新藤栄作)の…
優しさだけでは、幸せになれない 頼ること。大切な人を別の誰かにゆだねること。自分という枠を超えて他人を人生に巻き込むことには勇気がいる。人はなかなか変われない、…
バラ撒けどバラ撒けど猶わが生活楽にならざり 不景気も美鈴の苦労もどこ吹く風、今日も卯之吉(中村隼人)は呑気である。夜遊びに出掛けて小判をバラ撒く卯之吉の周りは、…
幸せになるはずが、何かが間違っている 見たとしても見なかったとしても、2人の間に何かがあったことなんて、空気でわかってしまう。だって自分が好きな人のことだから。 …
目的が善なら、過程の悪は良しとされるのか 善と悪の間には、髪の毛一本ほどの差しかないのかもしれない。しかしそれを越えるか留まるかで、やがて辿り着く場所は大きく異…
形にあてはめても追い付かない心 美咲(堀田茜)、悠生(古川雄輝)、そして周平(本田響矢)。屋上に寝転んだ3人は、頭を中心にして放射上に足を伸ばし、つま先を頂点と…
老中・坂田の策略 金の力か、人望か。なんだかんだで卯之吉(中村隼人)の周りには人が集まって来るが、トラブルを抱える人たちも引き寄せてしまうようで……。 頼母子講…
生きていくためのリセットとしての「死」 人生で一番美しい夜明けを見ることができたら、その日から新しい自分に生まれ変われる気がする。 「3人で死のうよ」という周平…
現代に共通する普遍的な悩み お馴染みの面々が帰ってきた。コロナ禍を経て、私たちの目に映る江戸の人々の姿はなんだか眩しい。大勢の芸者に囲まれ、遊びに興じる卯之吉(…
「大丈夫」と言うたびに自分が追い詰められていく 女が一番よくつく嘘は「大丈夫」。美咲(堀田茜)はそうどこかで読んだというが、嘘をつくのは必ずしも女だけではない。…
14年間の恨みを越えて 家族の愛。人を信じ、人に信じられること。牧師の正体だけでなく、最後に一番強いものの正体を見せてくれた最終回。 やはり五条(竹中直人)が牧師…
2023年8月23日 07:29
人の上に立つ者の資質とは坂田(新藤栄作)は金の力で尾張大納言を将軍として担ぎ出し、政を担おうと虎視眈々。狙い通り、秋月ノ局(前田美波里)は上州屋が襲われたことで香住屋へ出資の検討を始めた。これを引き金に資金が一気に尾張に流れ込むことになれば、江戸の財政は破綻の一途だ。弱り切った甘利(松本幸四郎)が卯之吉(中村隼人)と徳右衛門(竜雷太)に得策はないか尋ねると、卯之吉から返ってきたのは意外な
2023年8月9日 07:28
尾張の目論見世直し衆の末端は捕らえられても、本丸を仕留めなければ意味がない。世直し衆は懲りることなく活動を繰り返す。そしてその中には卯之吉(中村隼人)たちが行方を捜す美鈴(新川優愛)の姿もあった。源之丞(石黒英雄)から美鈴が世直し衆に加わっていると聞いた卯之吉は、美鈴が生きていてよかったとは言うものの……。坂田(新藤栄作)は世直し衆に商家を襲わせて江戸での商いに不安を煽り、尾張の豪商・香
2023年8月5日 14:00
「好き」の形は一通りだけじゃない幸せに教科書通りの正解はなくて。結論を出さないのが結論という、幸せとは何かに真摯に向き合う3人らしいラストだった。ついに両親に自分が同性愛者であると告白した悠生(古川雄輝)。父・幸仁(飯田基祐)は薄々それを知っていて、ずっと道を外れないように矯正しようとしてきたのだという。親が子供の心配をして何が悪いのかと言う幸仁に、美咲(堀田茜)はそれは心配ではなく支配だ
2023年8月2日 07:33
笹月の志と諦め卯之吉(中村隼人)がいつもの卯之吉ではない。江戸に戻って以来算盤をはじき、三国屋の若旦那らしく働く卯之吉。銀八(石井正則)やおカネ(若村麻由美)、菊野(稲森いずみ)はらしくないと心配する。荒海一家の必死の捜索にも関わらず、美鈴(新川優愛)の行方は一向にわからぬまま。気丈に振る舞う卯之吉だが……。何度も世直し衆を追い詰めながら捕らえ損ね、苛立ちを募らせる村田(池内博之)宛てに
2023年7月29日 08:57
自分の幸せを自分で見つけるためにお互いに相手から離婚届を受け取った美咲(堀田茜)と悠生(古川雄輝)の笑顔は穏やかで、少しさみしそうも見えて。周平(本田響矢)が好きになった2人は、やっぱりよく似ている。悠生から離れたくないという美咲の願いは、もしかして周平のものでもあったかもしれない。周平は美咲を好きだけれど、美咲に悠生を諦めてほしかったわけじゃなかった。でも美咲は悠生に、悠生は周平に、周平
2023年7月26日 07:31
交差する思惑の中で弱い、力のない者たちを助けたい。皆が幸せに暮らせるそんな世の中にしたい。そのために働く濱島(古川雄輝)の思いと、濱島が従う坂田(新藤栄作)の狙いはまったく別の方向に向いている。違和感を持ちながらも世直し衆の頭として坂田の手足となり働く濱島だが、坂田は既に濱島に見切りをつけており……。孤独を深まる濱島。第5話は、由利之丞(浅香航大)の同心コスプレや銀八(石井正則)の男はつ
2023年7月22日 10:53
優しさだけでは、幸せになれない頼ること。大切な人を別の誰かにゆだねること。自分という枠を超えて他人を人生に巻き込むことには勇気がいる。人はなかなか変われない、と言った悠生(古川雄輝)が美咲(堀田茜)のために下した決断。その覚悟に泣きたくなる。姉で漫画家の仲さとり(原田佳奈)が言う通り、自分の中に抱え込んでしまうのが悠生の悪いクセ。自分のことを好きな美咲を傷付けないために周平(本田響矢)への
2023年7月19日 07:30
バラ撒けどバラ撒けど猶わが生活楽にならざり不景気も美鈴の苦労もどこ吹く風、今日も卯之吉(中村隼人)は呑気である。夜遊びに出掛けて小判をバラ撒く卯之吉の周りは、なんだが景気がいい。とはいえ少しは市中に金が回るといっても、焼け石に水。将軍・家政(尾上松也)は対策を打つべく甘利(松本幸四郎)に意見を乞うが、甘利はゆるゆると無理のない為政を……と言うばかり。苛立つ家政に、坂田(新藤栄作)は日光社参
2023年7月15日 11:28
幸せになるはずが、何かが間違っている見たとしても見なかったとしても、2人の間に何かがあったことなんて、空気でわかってしまう。だって自分が好きな人のことだから。周平(本田響矢)からのキスを受け入れてしまった美咲(堀田茜)。周平ではなく自分がリビングで寝ると言い出した悠生(古川雄輝)は、美咲と周平が近付くことを恐れている様子。美咲は美咲で、悠生を裏切ってしまった背徳感はもとより、悠生がいつも
2023年7月12日 07:30
目的が善なら、過程の悪は良しとされるのか善と悪の間には、髪の毛一本ほどの差しかないのかもしれない。しかしそれを越えるか留まるかで、やがて辿り着く場所は大きく異なるに違いない。濱島(古川雄輝)と笹月(山田純大)は坂田(新藤栄作)の命を受け、世直し衆を取り仕切る。商家を襲って金を奪い、貧しい者たちに配る世直し衆。濱島と笹月は、江戸を救うためも世直し衆であるという坂田を信じるが、盗みを働いている
2023年7月8日 10:48
形にあてはめても追い付かない心美咲(堀田茜)、悠生(古川雄輝)、そして周平(本田響矢)。屋上に寝転んだ3人は、頭を中心にして放射上に足を伸ばし、つま先を頂点として正しく三角形を描いた。美咲は3人で暮らすことを決意するが、実際に生活を始めてみると、正三角形のように均衡な関係を保つことは難しい。真樹(岡本玲)は美咲が悠生と周平を監視したいだけなのではないか、美咲と悠生が寝室で、周平がソファで
2023年7月5日 07:28
老中・坂田の策略金の力か、人望か。なんだかんだで卯之吉(中村隼人)の周りには人が集まって来るが、トラブルを抱える人たちも引き寄せてしまうようで……。頼母子講を運営する料亭花筏の主人・万吉は、不景気で借り逃げする者も多く困っているという。卯之吉(というか三国屋の若旦那)に金主(講の元本となる大資本の出資者)になってもらいたいと菊野に相談をもちかけるが、その夜、清少将(辻本祐樹)に斬られてしま
2023年7月1日 12:09
生きていくためのリセットとしての「死」人生で一番美しい夜明けを見ることができたら、その日から新しい自分に生まれ変われる気がする。「3人で死のうよ」という周平(本田響矢)に連れられ、揃って屋上に寝転んだ美咲(堀田茜)と悠生(古川雄輝)。何も考えず無になった3人を包む静寂を破ったのは、周平のお腹の音だった。生きてさえいれば必ずお腹は減るものだけれど、絶望や悲しみや不安といった精神状態では空腹を
2023年6月28日 07:31
現代に共通する普遍的な悩みお馴染みの面々が帰ってきた。コロナ禍を経て、私たちの目に映る江戸の人々の姿はなんだか眩しい。大勢の芸者に囲まれ、遊びに興じる卯之吉(中村隼人)と沢田(小沢仁志)。卯之吉の家に上がり込んで遠慮なくタダ飯をお代わりする弥五郎(村田雄浩)と由利之丞(浅香航大)。スマホなどなくても、三右衛門(渡辺いっけい)が号令をかければたちまち集合する荒海一家。彼らは3年の間に私たちから遠
2023年6月24日 10:55
「大丈夫」と言うたびに自分が追い詰められていく女が一番よくつく嘘は「大丈夫」。美咲(堀田茜)はそうどこかで読んだというが、嘘をつくのは必ずしも女だけではない。夫婦としてやり直すと決めた美咲と悠生(古川雄輝)。悠生は周平(本田響矢)に別れを告げ、結婚記念日の前に悠生が言った通り「普通の夫婦みたいに」一夜を過ごす。一緒に朝食を作る2人は穏やかな生活を取り戻したように見えるが、それはやはり作り上げ
2023年6月21日 07:28
14年間の恨みを越えて家族の愛。人を信じ、人に信じられること。牧師の正体だけでなく、最後に一番強いものの正体を見せてくれた最終回。やはり五条(竹中直人)が牧師だった。五条に捕らえられたまどか(玄理)は、五条の過去を黙っていることを条件に金銭取引を迫られるが、きっぱりと断る。まどかが望むのは、あくまで五条が法律で裁かれること。死の恐怖に直面しながらも信念を貫こうとするまどかは、本当に翔子(