幾多もの犠牲の上に生きる我々

さて、昨今はコロナウイルスのワクチンの話をよく聞きます。
僕も医療従事者の為、ワクチン接種を無事に終えました。

さて、
少しだけワクチンの歴史を見ていきたいと思います。

エドワード・ジェンナー
この方をご存知でしょうか。
イギリスの医学者です。

彼の時代のイギリスは、天然痘がしばしば流行していました。
あの全身がブツブツになるやつです。
目にもブツブツができて、失明して、死ぬこともあります。
あの、独眼竜政宗も天然痘で失明しましたよね。

⚠天然痘を知らない人は調べてみてもいいんですが、苦手な人からしたら
ショッキングな画像がでるのでご注意を⚠


当時の天然痘に対する予防接種は、
天然痘患者の膿疱から抽出した液を健康な人間に接種するという
今聞くと恐ろしすぎる人痘法が主流でした。

ただし、やはりこの予防法では接種を受けた者の2パーセントは重症化して死亡するなど、危険を伴うものです。

ま、今の時代の感覚では当たり前と言いそうですが
それは先達の知恵のおかげです。


人類は、はじめて。の事に非常に弱いんです。
このコロナウイルスで証明されていると思います。

過去にある、黒死病やら天然痘など
今のコロナウイルスとは比べ物にならないほどの致死率と恐怖やったでしょう。

あそこまで明らかに怖ければ、自粛しろ!なんて言われなくても、みんな絶対に外にでないでしょうよ。

さて、
そんな天然痘に対して
安全性の高い種痘(牛痘接種)法を開発したのがジェンナーさんです。
彼は、近代免疫学の父とも呼ばれています。

彼は、牛の世話してる人のみが罹患する牛痘というブツブツができる症状をみて

あれ?天然痘と似てるんちゃう? 
と考えます。

そして彼は、牛痘を人間に突っ込んだら天然痘の抗体ができるんちゃう?と類推するのです。
そして、彼は人体実験を試みます。

子供にまずは牛痘を突っ込みます。
その後、天然痘を接種させてどうなるか?
という実験をしました。 

ちなみに!天然痘にかかるとほぼ死ぬので
恐ろしい人体実験です。
当時、人権の意識は低いですからね。

改めて、令和を生きてる今の我々は幸せすぎますね^^)

ま、結果としては天然痘にかからなかったんです。
牛痘で抗体ができた!という仮説が立証された瞬間でした。
こが、種痘法です。

ただし!
この種痘法は
天然痘の強力な毒に対し
同じような毒やが、弱毒である牛痘が存在するから可能やった
という最大のデメリットを抱えました。

例えば、

狂犬病 

この強力な毒に対して、
自然界では弱毒に値する毒がなかったんです。

そこで登場するのが
ルイ・パスツール氏です。
フランスの生化学者・細菌学者になります。

ふたりとも、
近代におけるワクチンに関する功績者です。
ぜひ、知っておいてください。 

彼は自然界に弱毒がないならば、
人工的に創るという
思考をした人間です。

そう。
この人工的弱毒のことを

ワクチン

と、この時代の人間も呼んでいます。

狂犬病を
希釈して希釈して、創り上げる事に成功させました。
このワクチン手法があれば、強毒性があっても
抗体が創る事が可能になった
劇的な進歩の瞬間です。

改めて言いますが
これらの思考やら、概念が
当たり前になっているのは、
こういった先達者の功績によるものです。

そして、死ぬ可能性が高い人体実験に選ばれて犠牲になってきた人間のおかげです。

つまり、今日を生きる人間は
知ってようが、知らなかろうが
恩恵を受けているんですよ。

我々は、
どれだけ他者に助けられ生きているのか?
知らないといけません。

当たり前のように、ワクチンを受けてますが
何一つ、当たり前ではありません。

感謝すべき事は、たくさんあります。
あまりにもたくさんあります。

幾多もの犠牲の上に、今の我々の生活がある。

それらは
現在を生きる我々って、知っておく必要があると思います。

それらを知った上で、
はじめてそこで
どう考えるか?

やと思うのですよ。

ワクチン。
という1つのワードの中に
そこにはたくさんの人間の歴史が詰まっています。

最後はパストゥールの名言にて

幸運は用意された心のみに宿る

それでは、よい1日を⋋✿ ⁰ o ⁰ ✿⋌






 


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