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ロジック・エモーショナル

「自分と戦え」という2日前の記事で「偏桃体」が前頭連合野に挙げる線維の数が、前頭連合野が偏桃体に降ろす線維の3倍あるという話をしました。
興味のある方は「自分と戦え」の記事を読んでみてください。

これは緊急の際に命を守る事を最優先するためです。
考える前に逃げないといけない時ってのがあるんですね。人間には。
火傷しかけたら、考えるよりも手を引っ込めるのが先です。

その話をさらに進めてみましょう。

前頭連合野にも大きく2つあります。
内側部と外側部です。

偏桃体も存在する大脳辺縁系と蜜に相関関係にあるのが<内側部>の方です。
内側部が偏桃体からの情報をキャッチする部位になります。

逆に外側部は、偏桃体から入ってきた<快か不快か>という感情に対して、「どのように考えるのか?」
という<思考>の部位になります。

人間はこの感情と冷静さとのバランスで少しづつレベルを上げていくのです。

例えば、
この外側部が未熟な際には
<すぐにキれる>とか<すぐにイライラする>という偏桃体と内側部だけの感情論だけになるのです。
しかし我々はそんなにそこまで毎回切れたりしませんよね。
これは外側部で冷静に思考しているから、感情論にならずに済んでいるんですね。

「死ね」と言われたする。
これに対して「なんやとこの野郎!!」と怒って感情論になる人間もいる。
これが偏桃体と内側部しか使っていない人間の行動です。


が、ここから外側部が正常に機能している人は
「この人はなぜ人に死ねと言うのだろう?」
「死ねと言う事で何を得るのだろう?」
「その言葉で育てられたのかもしれない。」
「死ねという言葉でしか表現できないのかも」
「そんな悲しい言葉を使用しないといけないほどに苦しいのか」
「ボキャブラリーがないのかも」
「まず言語を知らないのかも」
「普段のストレスの解消にしているのかも」
と、今まで培った知識・経験・学び。から、外側部は感情論にならずに冷静に思考をします。
この機能を使用する人間は感情的にならずに、その場を乗り越える事が可能になります。

前も言いましたが、偏桃体-内側部が働き続けると前頭連合野が壊れます
感情で生き続けたら、壊れていきます。
社会生活で毎回、毎分のように「キレる」という行為をしていたら、身が持ちませんから。

社会でどんな事が発生しても、その都度我々は自分の頭で解決して生きていくのです。

外側部が働くためには
<知識・経験>が必須条件なのです。

知識も経験もないと、考える事すらできないのです。

いろんな人間を見てきたからこそ、
この人はなぜこのような思考をするのか?
このような行動をするのか?
に仮説が立てられるようになるのですよ。

僕のように犯罪者領域・精神科領域・大学教授・専門学校・司法関係者
などなど、多岐にわたる人間達をたくさん見てきたという経験によって、
社会。そう街中やら交通機関やらに存在するよく分からない行動をする人間に対しても「たくさんの仮説」が立てられます。

つまり、感情にならずに外側部を使用して冷静になる事ができます。

この前のニュースで
ショッピングモールで順番待ちをしていたら、順番を抜かされて腹を立てた女性がその人に向かってスプレーをかけたというニュースがありましたよね。
偏桃体-内側部しか使用せずに生きていると、相手の行動に対して仮説をたてる前に「感情」が勝ってしもてるんですよ。

令和は特に無秩序の世界線です。
みなさんも最近生きていて<無秩序>になっている現在を感じているのではないでしょうか?

いつ・どこで・誰に・理不尽に襲われても<最近よく聞くような・・>という無秩序な時代です。

こんな無秩序な世界線を生きていく為にも必要なのは
冷静なる脳です。
つまり、前頭連合野外側部です。
感情で生きていたら、あなたの身体は壊れます。

毎回言いますが、あなたの身はあなたが守るしかないのです。

あなたが本当はどのように考えているか?
は、
あなたしか知り得ませんから。





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