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HSPがコロナ禍を健康に過ごすための生存戦略 HSPシリーズVOL.5

HSP、感覚が鋭い人のためのメンタルコントロール戦略 VOL.5

マガジン連載『HSP、感覚が鋭い人のためのメンタルコントロール戦略』の続きで、特別編です。

前回は「HSPの人が強い刺激から身を守るための対処法」について解説しました。物事に不必要なまでに敏感に反応して生活に支障が出てしまっている人はぜひ読んでみてください。

今回は、「HSPの人のために、コロナウイルス・コロナ禍によるストレスの解消法・予防法」について解説していきます。

HSPシリーズ
・HSPのメンタルコントロール戦略とHSP診断法 VOL.1
・HSPが持っている最強の武器  VOL.2
・HSPが苦手だと感じやすい意外なもの VOL.3
・HSPが強すぎる刺激やストレスから身を守るための方法 VOL.4


こういった特殊な状況に追い込まれると、HSPの人はいつも以上に情報に強く反応してしまいます。そうなると、場合によっては特に大きな被害が出ていないのにもかかわらず普段の生活や仕事に支障が出てきてしまいますので、早めに対処する必要があります。

今回はHSPの人でなくても抱える不安や心配に関する対処法についての解説ですので、あれこれ考えて心配しすぎてしまう人にもおすすめの内容です。


※この連載では、HSPのためのメンタルコントロール戦略について解説しています。続きものなのでマガジンごとの購入をおすすめしていますが、もちろんこちらの記事単品の購入でも大丈夫です。


心配しすぎる人、心配しすぎない人の違い

HSP研究の第一人者であるエレイン・アーロン博士は、すべてのHSPが不安でパンデミックに反応しているわけではないと説明しています。では、いったい何がHSPの人たちの中での違いを生むのでしょうか?

それは「子供時代にその人がどのように育てられたか」ということです。

たとえば、幼少期に両親が心配ごとやHSPとして直面する刺激に対する感情への対処方法について、すでに教えてくれていた場合は、過剰反応することが少なくなります。こういった経験がある人たちは、HSPでない人よりもむしろ感情のコントロールに優れています。

一方で、トラウマ的な子供時代を過ごしたHSPは、パンデミックが起きていることに他の人よりも強い不安を感じています。


トラウマ経験が現在と未来の不安を増幅してしまう

CDC(アメリカ疾病予防管理センター)の調査によると、子供時代に暴力、虐待、ネグレクトがあったり、薬物乱用や精神的健康の問題を抱えている家族と一緒に住むことは、「健康、幸福、成功の機会に永続的な悪影響を与える」可能性があることがわかっています。

そうした経験は将来のストレス源に対してより敏感にするだけではなく、ストレスを受けた後に通常の状態に戻ることをより難しくもします。

さらに、こうした負の効果は、多くの出来事をより強く体験するHSPに対して増幅されます。過去のトラウマ体験が大人になってからもストレスに過剰反応してしまう癖を作ってしまっているのです。


感情コントロール術が必要な理由

しかし、小さいころにストレスや感情への対処法を学んでいなくても、今から学び、自分をコントロールすることはできます。パンデミックという脅威が、HSPの人を自己成長させ、自分の感情をコントロールできるようになる良い機会になるのです。

というわけで、コロナウイルス・コロナ禍に対する過剰なストレス反応を予防する方法を次に解説していきます。

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HSPのためのコロナウイルスストレス対処法を解説


ストレスを減らす方法1

自分で解決できる問題にだけ集中する

コロナウイルス・パンデミックに不安を感じている人は、まずは具体的な問題や悩みから一歩下がって全体像を見るようにしましょう。

俯瞰して全体を見たら、自分たちとはかかわりのない問題について悩んだり考えることをやめます。重要なのは、実際に自分たちの身に起こりうる危険は何かということです。

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