見出し画像

心理学検定キーワード第1章【原理・研究法・歴史】1.9.2-(検査法のうちパーソナル検査)★★★

あなたは人格者ですか?

前回のまとめ、いかがでしたか?

まだ、読んでねえしって方は是非ともセットで読んでいただけると嬉しいです。

人の特性を表す言葉に

性格や、気質人格個性なんかがありますが

どれも微妙にニュアンス違うくないですか?

人格っていわれると、ちょっと堅い感じしますよね。

二重人格って言葉もありますから、何かシリアス。

また、人格者っていわれるとただ者ではない感もあるし

逆に個性って言葉は自由で開かれた感じがします。

日本語は難しいっすね。

さて、本日のテーマは

検査法の2回目、パーソナリティ検査について

性格、気質、人格、個性をさくっと英語でパーソナリティと表現し心理学的にはこの言葉が普及しています。

1回目の知能検査と同様

ほぼ100%試験に出てくるので、しっかり抑えていきましょう。

それでは、本日もまとめのほう、はーじめていくぅー。


→パーソナリティ検査の大きな分類

基本となるパーソナリティ検査の3つの分類について。

この分類は、検査の手続きの違いによるものですので

違いが特徴であり、また長所短所にもつながるということになります。

検査を受ける側実施する側ではどう感じるか等も重要な視点かも

以下、まとめていきます。

①作業検査法 一定時間、単純作業を行う。作業量の推移で測定、診断。

②質問紙法 用意した質問項目に答える。

③投影法 曖昧な意味の素材をみせて、自由に答える。

の3つです。

手続きの違いからどんな特徴長所短所をイメージできますか?

以下の特徴や、長所◯短所×をイメージできた人はかなりイメージ力高いと思います(偉そうにいうなw)

①作業検査法決められた時間の中どれだけ単純作業をこなすかです。

◯ ここには相手(分析者)の意図というものは被験者(作業してる人)には解りにくくないですか?

◯ 回答の操作をしにくいです。

だって、同じ事の数をこなすだけだから。

× 一方で、同じ事をひたすら繰り返してやるのは飽きてくる。

×時間もかかる(ものによりますが)、×モチベーションもだんだん落ちてくる可能性がありますね

②質問紙法はどうでしょうか?

あらかじめ質問を用意した紙に答えてもらうものなので

集団実施が可能で、一気にデータを集められますね。

回答の整理もしやすそう

でも質問内容によっては

×理解できずに回答に影響しますね。 

また

×質問の意図を読み取って意図的に歪んだ回答をする可能性は0ではないですね。

これはアンケートや、質問紙ではどうしても避けることが出来ない短所ですね。

最後に③投影法について

ポイントは曖昧な意味を持つ図形、文章をみせて、自由に答えさせるものですので

受ける側からしたら、作問者の意図を読み取るのは非常に難しくなります。

◯よって答えを意図的に歪ませることはできませんね。

一方で、曖昧なものに対して自由に答えさせるという事は

検査する側からすると、判断が非常に難しくなりませんか?

ある程度は予測は出来ても、完全に同じ答えは無いでしょうし。

×よって、検査者には豊富な専門知識経験が必要になりますね。

また、表にまとめられたら後日貼っておきますので確認してください。


→作業検査法は検査を2つ覚えたらそれでおしまい

ここからは手続きの大きな分類で分けた3つを

より細かく検査法で分けていきます。

細かい検査が、3つの分類のどれにあたるのか?

正しくグルーピングできて、且つ1つ1つの特徴(簡単なんでOK)まで抑えれば十分だと思います。

まずは作業検査法

作業検査法を一番最初に説明するのは、数が少ないからです。

2つを抑えるだけで解ける問題も結構ありますので、確実に抑えましょう。

①内田クレペリン精神作業検査

②ベンダーゲシュタルトテスト                 

この2つです。名前作業検査法に分類される事をまずは覚える。

まあ、名前で解りそうですけどねw

精神作業検査いうてますから。

《内田クレペリン精神作業検査について》

この検査はドイツの精神医学者エミールクレペリンさんの研究に着目した内田勇三郎さんが開発した日本の検査です。

検査の方法は

・一桁の隣り合う数字を足して、下一桁を答えとして出す

・一分毎に行を変えて計算する

・前半15分、休憩をはさんで後半15分の計30分やる

です。

これでどうやって能力とか性格がわかるの?って思いますが

計30分の全体の計算量から純粋に作業量がわかり、作業の効率とか作業のテンポ能力面の特徴がわかります。

1分毎に区切った計算の量の推移(徐々に増える、減る)=作業曲線

誤答(最初は正答率が高い、後になるとミスが増える。その逆もある)

作業の取り組み方クセ等の性格や行動面の特徴がわかります。


《ベンダーゲシュタルトテストについて》

このテストは児童精神科医であるベンダー,Lが開発した作業検査法あるいは描画法(投影法)の心理検査です。

注意!作業検査法に分類されて説明はされてますが、投影法に分類される場合もあるみたいです。

検査方法としては

見本となる幾何学図形9枚書き写すというものです。

図形を同じように書き写す。作業そのものは単純ですが

図形を正しく把握(線の数、角度、大きさ、重なり具合、その他いろいろ)して同じように書き写すのは実は難しかったりします。

書き写した図形が元の見本と比較してどうかによって目で見たもの運動(手を動かす)機能連動の成熟度合い異常を見抜きます。


→質問紙法のまとめ(サクッと)

質問紙法と、次にまとめる投影法は数が多いため、一つ一つの内容を深堀りするのは非常に大変です。

時間に余裕があってモチベーションが高ければやれば良いかなくらいですw

ですので、こちらのまとめでも

検査の名称と、簡単な特徴のみを紹介しようと思います。

じゃあ、作業検査法の内容の濃さは何やってんって話ですがw

量が少ないからです。気分ですw

とりあえずまとめていきますね。

各検査3つくらいの特徴を記載しておきます。

また、日本語英語表記がある場合は両方抑えましょう。

英語表記のみで出されたら何やったっけ?って良くなります。

10個覚えたらまあ無敵(無理しなくてもいいです)でしょうね。

①矢田部・ギルフォード性格検査(YG性格検査)

②ミネソタ多面人格目録(MMPI)

③顕在性不安尺度(MAS)

④モーズレイ人格目録 (MPI)

⑤EPPS性格検査

⑥16PF

⑦TEG(東大式エゴグラム)

⑧コーネル・メディカル・インデックス(CMI)

⑨一般精神健康質問紙(GHQ)

⑩ツァン自己評価式抑うつ尺度(SDS)


《矢田部・ギルフォード性格検査(YG性格検査)について》

・ギルフォード人格特性理論に基づき、矢田部達郎によって作成

・12の下位尺度を設け、各下位尺度ごとに10問計120問の質問項目

・回答は「はい」、「いいえ」、「?」の3つある


《ミネソタ多面人格目録(MMPI)について》

ミネソタ大学のハサウェイマッキンレーによる

質問項目が550個もある

・回答は「あてはまる」「あてはまらない」の2つ


《顕在性不安尺度(MAS)について》

・J.A.テイラーによって、個人の不安を測定するために開発

・50項目、日本版は65項目

回答は「そう」「ちがう」の2つだが、どちらも無いも可能


《モーズレイ人格目録 (MPI)について》

・アイゼンクによって開発

・外向性-内向性と、神経症的傾向という2つの因子

回答は「はい」「?」「いいえ」の3つ



《EPPS性格検査について》

エドワーズマレーの概念に基づいて作成

15の性格特性が測定

225項目の質問で構成



《16PFについて》

・ R.B.キャッテルの創案

12個の根源特性、4個の根源特性のあわせて16



《TEG(東大式エゴグラム)について》

交流分析理論を背景

3自我状態5要素からなり、合計60項目

・例としてSPI(下田式性格検査:6性格特性、3件法70項目)


《コーネル・メディカル・インデックス(CMI)について》

コーネル大学のプロードマンらによる

精神症状だけでなく、身体症状も加えたスクリーニング

心身症情緒障害の発見の手がかり



《一般精神健康質問紙(GHQ)について》

D.P.ゴールドバーグによって開発

神経症の複雑な症状を広く収集し、それを一般人に質問する

集団の精神健康度チェック職場の健康管理の為の資料に用いられる



《ツァン自己評価式抑うつ尺度(SDS) について》

ツァンにより開発

抑うつ症状の重症度を評価する

20の質問項目より構成され、各項目は四段階評価


以上、質問紙法のまとめでした。次は投影法。

長くて本当にごめんなさい。

日をまたいでゆっくり読んでください。


→投影法のまとめ(サクッと)

投影法が曖昧な意味を持つ文章や図形、絵を使うという事なので、自由に表現できそうなもの(特に描画法)は投影法なんだなって思ってもらったら良いです。

こちらも検査の名称と、簡単な特徴のみを紹介しようと思います。

興味あるものから覚えていってください。

①ロールシャッハ・テスト

②TAT(主題統覚検査)

③P-Fスタディ

④SCT(文章完成法)

ここからはいわゆる描画法です。

⑤人物画テスト

⑥バウムテスト

⑦HTPテスト

⑧風景構成法

⑨動的家族画

です。では、1つずつみていきましょう。

《ロールシャッハ・テストについて》

ロールシャッハが開発

左右対称のインクの染みが何に見えるか答えてもらう

・図版は白黒5枚、カラー5枚を使う



《TAT(主題統覚検査)について》

マレーモーガンが開発

絵から自由に物語を創作

主人公の行動主人公の周囲で起きる出来事を分析する


《P-Fスタディについて》

ローゼンツァイクが開発

・マンガのような絵の吹き出しに、自由にセリフを書き入れてもらう

日常生活での24の欲求不満場面に対する反応をみる



《SCT(文章完成法)について》

不完全な文章が提示され、その文章の続きを完成させる

文章理解作文能力がある児童以上が対象

ロールシャッハとの組み合わせが多い



《人物画テストについて》

DAMDAP

日本で標準化されているのはDAMの方



《バウムテストについて》

コッホにより開発

A4用紙に鉛筆で「実のなる樹木を一本」描かせ、その図を評定

大きさ、形、バランスなどから被検査者の特徴を推測する



《HTPテストについて》human,tree,personテスト

バックにより開発

家と木と人を描いてもらう

家庭環境無意識的な自己像現実的な自己像を表す


《風景構成法について》

中井久夫によって開発、芸術療法の一つだった

統合失調症患者言語交流を補うために創案

・投影法の中でも描画者の自由度が高い


《動的家族画について》

バーンズカウフマンが開発

家族が何かしているところを描いてもらう

個人の性格だけじゃなく、家族の関係対人関係の態度が表れる

です。

さて、一気にまとめてしまいましたが、正直

まだまだ不親切だなと思っています。最後の方は羅列なんでね。


とりあえず

1.9.1(検査法のうち知能検査)のまとめでした。

ちょっと表とか、樹形図とかでうまくまとめられないか考えてみます。

ほんと、長くてすいません!明日はさくっと終りたい。

少しでも理解できるよう、興味を持ってもらえるように工夫しながらこれからもまとめ頑張りますので

目に留まった方は是非、スキ!お願いします!!

長文にお付き合いありがとうございました。では次の単元で!


























この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?