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【ウェルービーイングを解説】個人・会社・社会、どの視点から考えるかで変わる「幸せの在り方」

ここ最近、ウェルビーイングという言葉をきくことが増えてきた。
だけど実際は、言葉は知っているけど内容や意味まではよくわからん!って人が多いんじゃないかなーと思いますが、どうでしょう。


最近では、経営者の間でも「ウェルビーイング経営」という言葉が広がってきていますよね◎トヨタや楽天といった大手企業をはじめ、企業もウェルビーイング経営に取り組んでるそうです。


そんな「ウェルビーイング」という言葉。
個人・企業・社会、どの視点から考えているのかで、その意味は大きく変わります。なので、3つの視点それぞれを、解説していこうと思います🌞

が、まずは一般的にウェルビーイングとは何か。
を、説明したいと思います。


一般的にウェルビーイングとは

ウェルビーイングとは
心・体・社会的に健康である状態のこと(幸せである状態・満たされている状態のこと)

と、解説されていることが多い。


これを聞いてどう思います?
私は正直、最初は 「???」 となりました(笑)


そこから、いろいろ考えた結果、個人的に思ったのは
「この表現、めっちゃ簡単に聞こえて、実は奥が深い〜」ってこと。

そもそも「幸せ」って言葉自体が、とてつもなく抽象度MAXだし、「幸せである状態」「満たされた状態」って、1人1人によって、それぞれ違う。


きっと「あなたにとって幸せって何ですか?」と、聞かれた時


多くの人が「自分にとっての幸せのカタチ」を知らなかったり、世間一般的に「これが幸せ」とされる状態のことを、自分の幸せだと「思い込んでいる状態」だったりするんじゃないかなぁと思いますが、どうでしょう。


わたしが考えるウェルビーイングとは

一般的なウェルビーイングとは

心・体・社会的に健康である状態(幸せである状態・満たされている状態)

⬇︎

私が考えるウェルビーイングとは

「”自分にとっての”幸せのカタチ」を、知っている状態。そして、その幸せのカタチを実現することで幸せを感じる状態、満たされている状態であること。

大事なのは「自分にとっての」という部分。

”自分にとっての幸せ”とは

幸せ=自分自身が感じるもの。なので、幸せを感じる状態、満たされた状態の時、他人と比較する必要もないし、お金や地位などで「幸せ」を測る必要もない。

最近では、「自分らしく生きる」や、「自分軸で生きる」という言葉も、よく聞くようになってきたけど、どちらの言葉もウェルビーイングを言い換えた言葉で、本質は同じだと思います🌞

(詳しくは、このあと「個人にとってのウェルビーイング」で解説します◎)

ここまで読んでみてどうでしょう。
「自分にとっての幸せは〇〇です」と、答えられる人が、今の世の中を生きる私たちの中に、どれくらいるだろう。


お金があれば、幸せ。

結婚したら、幸せ。

良い会社に入れば、幸せ。

今が辛くても頑張って耐えれば、未来は幸せ。


そういった世間一般的に幸せと言われている事ではなく、「自分にとっての幸せのカタチ」を詳しく説明できる人が、どれほどいるでしょう。


視点別ウェルビーイングMAP

AITABI

この図は、ウェルビーイングと呼ばれている概念を、一覧化したMAP。

ここからは、3つの視点ごとに説明してきます。

①個人にとってのウェルビーイングとは
②会社にとってのウェルビーイングとは
③街(社会)にとってのウェルビーイングとは


①個人にとってのウェルビーイングとは

一般的に、人が幸せや、満たされた状態を感じる時は、

・人との繋がり、愛や信頼関係がある状態
・何かに没頭し、達成感を感じている状態
・生きる意味や目的がある状態
・自分には人生をつくる力があると感じられる状態

と、言われています。


反対に、「なんかモヤモヤする」「なんかイラっとする」「なんか生きづらさを感じる」そんな時、それはNOT ウェルビーイングな状態。


常に悩み・苦しみ・ツラさや、恐怖心を感じたり、孤独感や劣等感、不信感や欠乏感を感じ、心に余裕もなく、人と比較したり、自己不信な状態になっていたりします。

私が考える個人にとってのウェルビーイングとは

自分はどう生きたいか、どう在りたいか、どんなことに喜び、楽しさを感じるか、大切にしたいことは何か、心地いい状態、能力を発揮できる環境や状態など、

「”自分にとっての”幸せのカタチ」を、知っている状態。

そして、その幸せのカタチを実現するための「選択・決断・行動」をとることができる状態。仕事も人生も、楽しみ、幸せを感じる状態、満たされている状態であること。

「何の仕事をするかより、どう生きたいか」から、始まる。

仕事は人生の一部であって、全てじゃない。人生は、仕事意外にも大切なことがたくさんあるはず。時間は有限で、いつ終わるかもわからない。お金は稼げば戻ってくるけど、今を楽しみ、大切な人と過ごす時間は、戻らない。「どう生きたいか」から、働き方・仕事を選ぶ or つくる。仕事もお金も時間も人間関係も、そして自分自身も、周りも、大切にしたいことは、全部大切にできる「道」を選び、創りながら生きよう。


相手にどう思われるかより、自分はどう感じてるか。

自分にとっての幸せのカタチがわからない時。
人は「相手にどう思われるか」を、考えすぎて、自分は「今、どう感じているのか」を、ないがしろにしがち。

本音や気持ちを、押さえ込んで、気づけば「自分は何がしたい」のかも分からなくなってしまう。

本当の幸せは、心から自由に、本音で、自分らしく、生きることそのものを楽しめている状態。仕事も人生も、自分の「意思」で、選択・決断・行動している状態。

その時、誰かと自分を比較する必要もないし、お金や地位などで「幸せ」を測る必要もない。「わたしは、私」を生きてる状態。

マルタ・バレッタ


②会社にとってのウェルビーイングとは

企業がウェルビーイングを語り、話す時、「ウェルビーイング」という言葉を使いますが、それは「ウェルビーイング経営」のことを言っています。


一般的にウェルビーイング経営とは

企業が従業員の身体的、精神的、社会的な健康と幸福を促進することを目的とした経営をすること。仕事に対する意欲を高め、生産性の向上や、離職率を下げたりすること。具体的な取り組みとしては、オフィス内にフィットネスルームやリラクゼーションスペースを設けたり、フレックスタイム制度やテレワーク制度の導入。社員のストレスやメンタルヘルスの問題に対応するためのカウンセリングサービスや、健康診断の実施などを、企業が取り組みます。

簡単に言うと、


「従業員視点で考えて、働きやすくします!あなたのストレスを減らします!健康&幸せに働けるようにしまーす!」ってことですかね。


この時点で、もうすでにお気づきの方もいるかもしれまんせんが、ウェルビーイング経営は、「会社」という枠内で考えられた健康、幸せ。


この時点で、個人にとってのウェルビーイングは、実現できないor一部だけ実現となるんですよね。

■私的に思うこと

従業員のことを考えた取り組みは、素敵◎
だけど、本来は「個人にとってのウェルビーイング」が
”起点”になってる必要があるんじゃないの?と、いうこと。

「1人1人の幸せのカタチ」と、「企業にとっての幸せのカタチ」

その2つが重なる「在り方」が、あるはず。

それが、本当の意味で「個人も企業も幸せになれるウェルビーイング」だと思います。


企業も個人も、新たな「在り方」へ、進化するタイミング。

詳しくは、在り方編で書こうと思いますが、その在り方を実現するものとしてブロックチェーン技術をつかったDAO(自立分散型組織)や、ビジョンに共感した人が集まり、各個人が経営・労働・出資を三位一体で行うプロジェクト型の働き方。

そういった「共創」「協働」する仕事の在り方が、これからは”普通”と呼ばれる時代がやってくると考えてます。


③街(社会)にとってのウェルビーイングとは

街視点のウェルビーイングとは
「スマートシティ化、デジタル田園都市国家構想」のこと。

・市民の暮らしやすさ=市民の幸福度
・幸せな暮らしを市民・企業と一緒に作り上げていく「まちづくり」
・デジタルを活用して暮らしを便利にする「DX」

自治体や国という視点で考えた時のウェルビーイングは、「この街に暮らすことで、幸福度があがる」という視点で考えられています。

私が実際に関わっている、下関市スマートシティ推進協議会でも
デジタルを活用して、暮らしやすさ、子育てのしやすさを高める取り組みが進んでいます。

山口県・下関市


そして、その取り組みの指標として「Liveable Well-Being City Indicator」という、街に暮らす人たちの幸福度を、数値データとして確認していくものがあります。


デジタル庁

詳しくはこちら、デジタル庁のサイトから見られます


そして、先日もスマートシティ推進協議会に出席した際、他の自治体の事例データの説明を受けている中で、こんなことがありました。


幸福度と満足度は、イコールじゃない

どういうことか?

暮らしは便利で、満足している。だけど、幸せは感じていない。

ということがデータからわかったんです。

なぜなんだろう?と、協議会メンバーから声があがりました。


あなたならどう考えますか?

なんで、便利に暮らしているのに、幸せを感じられずにいるんでしょう。

家もあるし、仕事もある。なに不自由なく暮らしてて、満足している。
だけど、幸せかと聞かれると、全然そんな風に思えてない。
なぜ、物質的に満たされ、暮らしに満足してるのに、幸せと言えないのか。


私はこう考えます。

幸せを”感じる”ためのスキルを持っていない

沖永良部島

幸せは「得る」ものじゃない、「感じる」もの。

そもそも幸せは、”感じる”もの。
自分にとって「どんなことが ”幸せ" と感じるのかを、知っている」ことから始まる。

そして、人間が幸せを感じられる状態となる時、「愛・信頼関係・繋がり・安心・成長など」人間関係をベースとした「目に見えない精神的な世界」が大きく影響を与えている。

そういった ”目には見えないけど、すでに「ある」もの"に、どれだけ気付けるか。それが幸せを感じられるスキルを持っている状態。

多くの人が ”幸せ” を感じられずにいる理由は

自分を取り巻く「環境や人」から「幸せ」を得ようとするから。

「もっと稼げば、幸せになれる」

「結婚すれば、幸せになれる」

「頑張れば、幸せになれる」

私たちの多くは、誰かや何かと”比較”したり、
成功者と呼ばれる人を目指そうとしたり、
「今は ”ない” 」ものを、「得ることができた時」に、幸せが手に入る。
ツライことを我慢して、耐えて、頑張ることで、苦しさから解放される。
というような「思い込み」が、無意識にあったりします。

確かに、「お金」がたくさんあれば「心に余裕が生まれる」のも事実です。
だけど一方で、めちゃめちゃお金を稼いでいる社長なのに「孤独」を感じ、常に将来のことを「不安」に思い、「恐怖心」で生きている人がいるのも事実です。


自分を本当に幸せにできるのは、自分自身。

こんな風に感じてる自分、いませんか。

めちゃめちゃ努力してるのに「自分なんて全然」と、自分に自信がもてない

「あの人はすごいな、でも自分は…」と、いつも誰かと自分を比較してしまう

相手の顔色を見て「何か悪いことしちゃったかな」と、無意識に自分を責める

「自分は人と違う。誰にも理解されない…」と、孤独を感じている

「名前も、見た目も、嫌」と、自分のことが嫌いな

「これをやったらどう思われるかな」と、人の評価を気にしてしまう

「私が我慢すればいいだけ…」と、自己犠牲しすぎな

「なんかモヤモヤする、心重い…」と、人生で何度も同じことで悩んでいる

「本当は〇〇したい。けどそんなこと無理」と、自分の本音を抑圧している

こんな風に、生きづらさを感じたり、心モヤモヤしたり、悩んだりしている状態って、ウェルビーイング(幸せな状態)とは言えないですよね。


反対に、


自信がない自分も、誰かと比較しちゃう自分も、自分の嫌いなところ、嫌なところ、変えたいと思う自分の内面に対して、


「どんなあなたも、そのままでいいんだよ。そうやって自分と向き合えること自体が素敵。」と、認められたらどう感じますか?


きっと、なんだか少し、胸がじんわりしたり、心が明るくなるはず。


心の自由が、幸せに繋がる

幸せを感じるためには無意識にしている「思考癖」や、
こうあるべきという「思い込み」
本当はこうしたいという「本音や気持ち」
に「気づく」ことから始まる。

もしかしたら、あなたは
普通、当たり前、常識を、基準にした
「誰かの幸せ」を、生きてて、
「私にとっての幸せ」を、抑圧してるかも。

まとめ

ウェルビーイングとは
「”自分にとっての”幸せのカタチ」を、知っている状態。
そして、その幸せのカタチを実現することで
幸せを感じる状態、満たされている状態であること。

個人・会社・街、視点ごとに違うウェルビーイング

AITABI


『幸せは「得る」ものじゃない、「感じる」もの。』

本当の幸せは、誰かや何かと比べたり、自分を取り巻く「環境や人」から「幸せ」を得ようとしたり、世間一般的にいわれている成功や幸せを「目指す」のではない。 自分を”本当”に幸せにできるのは、自分自身。「目には見えないけど、すでにある」愛・信頼関係・繋がり・安心・成長に、気づくこと。「私にとっての幸せ」を、知ること。そして、「幸せを感じる」生き方、在り方、働き方、繋がりを、選択・決断・行動すること。


最後に

この記事に書かれている内容自体「私、aiにとっての幸せのカタチ」を、みなさんにシェアしたものとなります。


なので、もし「好き・心地い」と感じたら、あなたの人生に取り入れていただき、なんか違うなと感じたら、「aiにとっての幸せのカタチや考えは、こうなんだな」と受け取り、「私にとっては、こうかもな」と、気づくための材料として使ってもらえたら嬉しいです🌞


この世界に、正しい・正解なんてものはなく、
あるのは自分にとっての「大切」「心地よさ」「ありたい姿」
「自分らしくいられる生き方」だと思います。

なので、この記事を読み終わったこの瞬間から、日常生活の中でおこる色々なことに対して


「どう感じるか」


ぜひ、「良い・悪い」「できる・できない」と、ジャッジせずに、
本音や気持ち、考えていることを、大切に。


仕事も人生も、心から自由に、楽しみながら生きる人生を♪


ai@AITABI

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