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デザイナーは見ないと損する!デザインの基礎が詰まった解説書『なるほどデザイン』【Riku Kawasawaの勉強部屋】#03

7月20日水曜日

【デザイナーは見ないと損する!デザインの基礎が詰まった解説書『なるほどデザイン』】

皆さんお元気でしょうか?
Riku Kawasawaです。

今回は、僕が最近読んだ一冊の書籍、『なるほどデザイン 目で見て楽しむデザインの本。』を紹介したいと思います。(筒井 美希 著)

この本は、
「デザイン=楽しい」を実感できる!
デザイナーの頭の中を豊富なビジュアルで紐解く。

といった内容になっております。

ポイントは3つあり、
1)編集とデザインの関係性 〜なんのためにデザインするのか〜
2)デザインのコツを7つ道具に例える 〜良いデザインをするために便利な7つ道具がある〜
3)デザインの要素の特徴をグラフィカルに 〜布地を織り上げるように組む〜

といった構成になっています。
それでは1つずつ紹介していきたいと思います。

【編集とデザインの関係性】
まず1つ目は、「編集とデザインの関係性」です。
デザインってある意味、絶対的な正解がない世界ですよね。
何をどこにどうやって置くか?という問いに対して、王道と呼ばれる手法や理論はあるんですが、その通りにやったらパーフェクトに作れるのか?というと、そう簡単にはいかないところがデザインの面白いところだと思います。

著者の筒井さんは、デザインする前に整理することが重要と述べており、
①どんな人に
②何を
③なぜ
④いつ・どこで

を整理した上でデザインを進めていきましょう、と説いています。

それから、実際にデザインをする際の6つのステップとして、
①図解とラフ
②方向性を決める
③骨格をつくる
④キャラを立たせる
⑤足し算と引き算
⑥ブラッシュアップ

という手順を踏むことが効果的、と述べています。
詳しく知りたい方は、この本を読んでいただけたらと思うんですが、重要なのは「なんのためにデザインするのか」ということです。

【デザインのコツを7つ道具に例える】
この本では、デザインのコツを7つ道具に例えて紹介しています。

1つ目は、「ダイジ度天秤」
「どっちがダイジ?」を、口癖にしようという話です。
伝えることがぼやけてしまうと良くないので、何がダイジなのかを忘れずに進めましょう。

2つ目は、「スポットライト」
これは、主役が脇役たちに埋もれてしまわないように、スポットライトを当てよう、という話です。

3つ目は、「擬人化力」
擬人化できる想像力・妄想力が、デザインをする上ですごく役に立つということです。
具体的には、文字の書体を声色に例えてみたり、配置を人々に例えてみたりなど、いろいろな方法があります。

4つ目は、「連想力」
言葉やイメージの連想が、必要という話。
(伝えたい内容やテーマから、自然に導かれて決まっていくのが理想)

5つ目は、「翻訳機」
言葉を使ったコミュニケーションを、「顔の表情」や「視線」「身振り」「声のトーン」など、言葉以外を使った非言語コミュニケーションの要素に翻訳して、バランスを調整することが、デザインをする上では効果的だと述べています。

6つ目は、「虫めがね」
「虫めがね」とは、デザイナーにとっての最終兵器と言われていて、視覚の解像度を上げる効果があります。
「最初は粗く見て、最後は細かく見る」ことが重要です。

7つ目は、「愛」
この本の中では、デザイナーが持つべき愛は2種類あり、
「内容への愛」と「届ける相手への愛」の2つが重要だと述べています。

「この7つの道具を使いこなしてデザインしていくと、良いものができる」というのが2つ目のポイントです。

【デザインの要素の特徴をグラフィカルに】
・文字と組み
・言葉と文章
・色
・写真
・グラフとチャート

といった要素を、布地を織り上げるように組むことの重要性を、実例も含め細かく述べてあります。

いかがでしたでしょうか?
この本は、作り込まれている印象が強く、初心者の人にもわかりやすく書いてある、素晴らしい本だなと思いました。
興味がある方は、是非読んでみていただければと思います。

なるほどデザイン〈目で見て楽しむ新しいデザインの本。〉

今日も最後までありがとうございました。
それでは皆さん、ばいちゃ。

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