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おっさんたち(歌人と詩人)の自転車旅、深夜書店、。

 未来、の化身たち。
 じっと、展示物を見入っている。
 小さな背中だ。だが、神妙に映えていた。
 小学生くらいの兄妹が、この展示場にあらわれて、、。
 戦時中の貴重な展示資料をひととき、見学したのだ。

 この自転車旅がはじまり、ほどなくして出逢った場面だ。
 暑い時節、この日はこの国にとって忘れてはならない日でもあった。
 図書館に涼むくらいの感覚で立ち寄った、1階は戦時中の貴重な資料が展示されていた。
 おっさんたちは、その肉体の半分意識(半身)が瞬時にして
 【歌人と詩人】になった。

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 歌人と詩人、ふたりの自転車旅がはじまった。
 感染による社会情勢の変化と、不穏な世の流れのなかで、。
 童心に戻り、自然世界に触れる旅だ。
 そんな、背景があってこそにも生まれるものがある。

動画↓。Queen 「Bicycle Race (Official Video)」3分15秒

 旅のはじまりは歌人と詩人(共に自称)が友人の営むbarで隣り合わせたことからだ。
 友人のbarには月の女神がいて、共にみつめていた。
 友誼なんてものは、つくろうとしたりなろうとして生まれるものではなかった。
 誰もにはそれぞれに、寄り添うべき【おもいで】があるのだ。年甲斐もなく奇矯な振る舞いをしていようが、それには何かしらの ‶因果〟が伴うことも知る旅だった。

 過去、も未来も超えていくもの、
 いとおしい、存在、。面影、。月の女神のようにも、。
 
 太陽の深く果てない ‶おおきなひかり〟があるから、
 月は美しくも煌めく、。
 闇夜から雲をはらい漆黒に凛と佇む、世情へと静かにひかりそそぐ、月の女神のようにも、。
 煌めきを地上からみつめる者たちは、在る。
 どれだけ、遠い日々、歳月を経ようとも、。
 
 漆黒の空にも煌めく、月のひかり・・・、

 手をのばさずにはいられないのである。
 
 その光彩にむけて、たとえ恋だ、愛だと、知ったように騒ぎ立てるものでもなければ、しあわせを謳(うた)うものではない。
 本物の恋は、ただ、相手に恋をしているということだけで、魂が満たされるものだ。
 「相手が自分のことをどう思っているか」とか、
 「どうしたらもっと愛されるか」などという不安や打算とは全く関係がない。
 ただ、恋をして、恋する悦びを知ったというだけで、この世に生まれたことも、今現在を生きていることも、すべてが眩しく感じられる。
 それに尽きる。

 ‶壮大な作品は、綿密に確認して完璧にしたい。〟
 歌人、は宣う。ロック・オペラの変奏曲、。
 その生き様そのものに、。高貴なる変遷生涯。
 ‶壊して探して見つけることもあるんやな。懐かしいパンクロックの精神、。〟
 詩人、は宣う。パンクロックの遁走曲、。
 初期衝動、拙いボロくずでしかなかった場所からの帰還。
 
 感染、や諸々の宿業とかで壊れつつもあった社会情勢の中での日々、。
 辿り着くこともある。

 そそ、じゃ、おっさんは何故セクハラする?
 哀しみをぶつけそうになるから、。
 哀しみを漂わせそうになるから、。笑顔、(苦笑)。にひかりを探す?
 いや、あかんやん。ハラスメントは、。歌人と詩人(共に自称)が互いを牽制する。

 【ツンデレは、特定の人間関係において敵対的な態度と過度に好意的な態度の二つの性質を持つ様子、またはそうした人物を指す。】

 なんてことなんて語りあいながら、自然や街からの近隣界隈の秘景を求める。そして自転車のペダルをこぐ、熱中症対策に涼やかなる場所を探す。
 探す、探す、涼を求めてさがす、さがす、。
 ずっと、ずっとさがしてきたかのように、。

 暑い時節、この日はこの国にとって忘れてはならない日でもあった。
 
 虹の橋、を渡って帰ってきてるかもしれないから。
 
 探す、探す、涼を求めてさがす、さがす、。
 ずっと、ずっとさがしてきたかのように、。
‶おおきなひかり〟がそそぐ、この世界の片隅までをさがす、。
 ずっと、ずっとさがしてきたかのように、。

 〝 呼吸をするように あなたを感じたい
   子供のように笑う あなたを感じたい
   くせのある文字 ゆずれない生き方も
    曲がったえりも今のままでいて
   冷たい雨からあなた守るには
    コートが小さすぎるかしら・・・
   
   逢えない日々が永遠に思えるわ
    あなたのかわりに 誰もなれない
   小さな誤解でつまずくときも
    あなたが私を強くするわ
   時間の中で いつか見つめあう
    
    同じ空から朝の光をあびて
   二人はきっと きれいでしょう 〟


 詩人、にまつわる面影が遺した詩だ。
 四半世紀、昔でも時空を超えて寄り添うのだ。
 その肉体の半分意識(半身)が瞬時にして、面影そのものになる。
 面影、が小鼻ふくらませてほがらかに微笑む。
  『生きなあかんねん、あんたはな。・・生きな、生きなあかんねん。』

 太陽の化身、みたいな友人が夜更けに告げてくれた。綺麗な笑顔で、。
  『深夜書店、そんな題名の小説でも執筆したらどうかな。』

 おもいで、語りあいながら、自然や街からの近隣界隈の秘景を求める。
 そして自転車のペダルをこぐ、熱中症対策に涼やかなる場所を探す。

 なぁ、暑い時節、この日はこの国にとって忘れてはならない日やんか、。
 
 虹の橋、を渡って帰ってきてるかもしれへんのに、。
 
 チャリ乗り回してはしゃぎまわって、ばか笑いしててええのんかなぁ、。

 〝 呼吸をするように あなたを感じたい
  子供のように笑う あなたを感じたい〟


 未来、の化身たち。
 じっと、展示物を見入っている。
 小さな背中だ。だが、神妙に映えていた。
 小学生くらいの兄妹が、この展示場にあらわれて、、。
 戦時中の貴重な展示資料をひととき、見学したのだ。

 ‶おもいで、は同じ空に舞ってやがて沁みていく、行方もしらない、おもいで、。

 あなたとの『おもいで』は空に舞ってやがて沁みていくように、。
 ・・・何も残さず終えたように映らなくもない。けれども、。
 
 誰であれ『おもいで』は、誰かの心の空に舞ってやがて沁みていくのかもしれません。
 
 たとえば、亡くなったあとも誰かの心に届くのかもしれません。
 
 予期せず亡くなったたくさんの生命と同様に、未来があったのだから、。〟


 この自転車旅がはじまり、ほどなくして出逢った場面だ。
 暑い時節、この日はこの国にとって忘れてはならない日でもあった。
 図書館に涼むくらいの感覚で立ち寄った、1階は戦時中の貴重な資料が展示されていた。
 おっさんたちは、その肉体の半分意識(半身)が瞬時にして
 【歌人と詩人】になった。

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