美術館のすすめ(足立美術館:島根県)
皆さんは足立美術館という、島根県にある美術館を知っていますか?
私の祖父母が鳥取に住んでいるのですが、久々に祖父母に会いに行ったときアート好きの私のために「今度きたら連れて行こうと思ってたんだよ」と言って、連れて行ってくれたことをきっかけに知りました。
実際に行って驚いたのが、まず広大な日本庭園。
当時20代前半の小娘でも、感動してずっとそこにいて見ていたくなるほど美しい庭園。
私が行ったときは小雨が降っていたのですが、小雨に濡れる庭園がそれはもう美しくて、雨でよかった!そう思ってしまうほどでした。(きっとどんな天気でも同じこと言ってたな)
春夏秋冬の四季全て、晴れの日も、雪の日にも行って、庭園を見ていたい。日本庭園の良さって季節や天候によって顔を変えるところだなぁなんて思いながら、茶道をテーマにした小説、『日日是好日』の一節を思い出しました。
春は、最初にぼけが咲き、梅、桃、それから桜が咲いた。葉桜になったころ、藤の房が香り、満開のつつじが終わると、空気がむっとし始め、梅雨のはしりの雨が降る。梅の実がふくらんで、水辺で菖蒲が咲き、紫陽花が咲いて、くちなしが甘く匂う。紫陽花が終わると、梅雨も上がって、「さくらんぼ」や「桃の実」が出回る。季節は折り重なるようにやってきて、空白というものがなかった。―『日日是好日』
そして海外から来られたのか、外国語のパンフレットや旅行ガイドを手に持っている方も多くいました。
米国の日本庭園専門雑誌『ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング』が行っている日本庭園ランキング(Shiosai Ranking)では、初回の2003年から「16年連続日本一」に選出されている
フランスの旅行ガイド『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』や『Guide Bleu Japon』にて、それぞれ三つ星(最高評価)を獲得している。―Wikipediaより引用
おお、すごい。それは海外からの観光客も多いはずですね。
(隅々まで手入れされた庭園。庭園自体がひとつの作品ですね。)
足立美術館のコレクションは日本画がメインで、童画も展示してあります。
私は日本画はそこまで詳しくはないのですが、そんな私でも十分すぎるくらい楽しめました。
特に心惹かれたのが風景画。日本画で描かれる日本の景色は、なんだかその季節が恋しくなるような、旅に出たくなるような魅力がありますね。
ずっと日本に住んでいるのに、こんなに美しい日本の多くことを見逃しているのかもしれない。そんなことを思いました。
(早く気軽に旅行に行けるようになりたい…!)
童画の展示はどれもとってもかわいらしくて、元々絵本好きなので童画のエリアが一番長くいたかもしれない!
祖母とゆっくり歩きながら「かわいいねぇ」「このお話知ってる」と話したことは、とてもいい思い出になりました。
思わず笑みがこぼれてしまうような温かい絵がたくさん展示されているので、絵本が好きな方も是非。
ミュージアムショップで売られている童画のグッズもどれも可愛くて、目移りしながらハンカチやポストカードを数点購入しました。
また美術館内のカフェもとっても素敵です。立ち寄った際にはぜひ、日本庭園を眺めながら足を休めてくださいね。
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今回引用した日日是好日はこちら。
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