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春の京都と、若い恋

先代パソコンからデータを移し、昔の写真を大量に発掘!

しまい込んでいるのも惜しいので、青々しい思い出話でもしながら公開していこうと思います。


今回は、春の京都。

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姉が京都の神社で神前式をした時の写真だ。
いつも京都に行くときは人混みを避けたオフシーズンだったので、こんなにも桜が満開の時期に京都にきたのは初めてだった。

空が桜色になるくらいの桜吹雪が舞う中、白無垢を着た姉をみているとタイプスリップをしたような感覚に。
本当にきれいで、道行く人みんなの視線をもらっていた。

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私たち家族は都内在住なので、京都には2泊で滞在。
私はふと、京都出身の人のことを思い出し連絡をしてみたのだ。


東京で出会った人。背が高く、姿勢のいい人だった。

柔らかい関西弁がくすぐったくて、彼の気さくな性格もありずいぶんと仲良くなった。

しかし出会って半年ほどで彼は仕事で海外、それも地球の裏側なんじゃないかと思うくらい遠い国に行くことになったのだ。
彼の海外行きはショックだったけど、出国数日前に会ったとき「結婚しようか~!」と冗談のようにいわれ、なんだこいつ!と思ってお別れしたのだ。

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そして1年ぶりに、「あなたの出身地に来てるよ」と連絡を取った。
(終わった関係だったのに連絡するなんて、若さゆえの気の迷いだ。)

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「3日間だけ帰国してるんだ。東京にはよらずに京都にいる。会いたい。」

彼が日本にいるたった3日のうち、出会った東京ではない場所で、合わせたように同じ場所にいるなんて。
なんだか運命っぽくて、会っちゃおうかなと思った。


…会ったからってどうなるの?
何かが始まったとして今の私に耐えられる?


素晴らしい式を目の当たりにして、姉夫婦の間にある空気はとても穏やかで。

私は自分がどうしてこんな恋に苦しんでるんだろう、何やってるんだろうと目が覚めたのだ。
彼とこんなふうに信頼関係を築けると思えなかったのだ。


開けかけた蓋をもう一度閉じて、結局その人と会うことはなかった。

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(嵐山にて。屋形船にも乗った。)


そこまでの状況を掴みにいかなかったことで、そのままその人のことはすっぱり諦めることができ、次の恋に進むことができた。
(つくづく私は、恋を恋で乗り越える恋愛体質だったなぁと思う。)

そんな春の京都の思い出でした。


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最終的な私の京都のデート相手はお父さんでした。(オレンジのリュックがそう)




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