本当に足りないものなんて実はそんなにないのではないだろうか。〜とあるイタリア人男性との出会い〜


”本当に足りなものなんて、実はそんなないんじゃない?僕はこれだけで十分なのにこれだけじゃ駄目ですか?”

私の好きなラッパー BASI さんの「これだけで十分なのに」という音源の歌詞です。


先週の日曜日、ジムが閉館している為公園でワークアウトを行おうと考えておりました。

私の住んでいる地域は公園は多いのですが、中々ワークアウトが出来るような公園が少なく、散歩がてらに探しておりました。


しばらく歩くとここだ!!と思えるような公園と巡り会いました。

チンニング、リバースプッシュアップ等が行えるフィットネスフリークならうってつけの公園です!!


よくよく見てみると先客がいました。

チューブをアスレチックに引っ掛けサイドレイズをしているではありませんか!!

見た目はほぼジェイソンステイサム!!!

いろんな意味で震えました。


彼の横でチンニングをしていると、彼が話しかけてきてくれました。

名前はJさん。イタリア出身、独身、推定40歳、日本に住み始め6年目。ホテルで働いているがコロナウイルスの影響でクビになり現在は無職と。

また、職についていたときもお金がなかったのでこの公園をジム代わりにはや3年利用しているとのこと。

彼のトレーニング内容はとても工夫を凝らしており、全身を1日で追い込めるようなプログラムを組んでいました。(内容は割愛させていただきます)

鬱陶しいくらいに筋トレの知識を話してきてワークアウトに集中できなかったのは彼とお会いしても内緒にしておいてくださいね。

トレーニング終了後、彼は無垢な笑顔で「ありがとう!メチャクチャ楽しかったネ!!ここでのトレーニングはやっぱり最高ネ!」と。


その瞬間私のなかで、冒頭に書いたリリックが頭をよぎった。

”本当に足りなものなんて、実はそんなないんじゃない?”

ジムに行けずとも、彼は公園でトレーニングをしている。

しかもこんなに幸せそうに。

お金がないのにも関わらず、明日は明日の風が吹くと言わんばかりの満面の笑顔で 。

昨今、様々な問題提起がなされているなか、コロナウイルスは私たち人類に

「本当に大切なものは何か」を問いかけているのではないだろうか。

私はこれを機に、自分が当たり前と思っている満たされことに対して感謝しようと思えた。

家がある、寝るベットがある、誰とでも繋がれる媒体がある、五体満足で暮らせている。

当たり前は当たり前と感じるから当たり前のような錯覚に陥る。

当たり前は感謝と同義なのだと、新しい発見を得たストこまです。


ワークアウト終了後、仲間の証として握手を求めたら

「NO,social distance.」とシカトされてしまったのも良い思い出です。


最後に、あと一節、好きなリリックを紹介させてください。

”幸せは作るものじゃなくて、気づく事なんだって、きっと”

By平井大 Slow&Easy


皆さまも一度、「自分の当たり前」に感謝してみてはいかがでしょう。

きっと、幸せな気持ちになれるはずです。