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職務経歴書を作るのにフォーマットを一切活用しない人は、転職活動で苦労しがち

転職活動に必要な書類といえば、職務経歴書です。そのため、転職エージェントの私としては、サンプルフォーマットを送るとともに作成をお願いするわけです。

ところがなかには、そのフォーマットを一切活用しないで、完全オリジナルの職務経歴書を作ってくる転職希望者がいます。どこの転職エージェント会社のフォーマットでもない完全オリジナルの職務経歴書です。

実はこんな振る舞い一つから透けて見えることがそれなりに多いのです。


そもそもなぜフォーマットを活用しないのか。

一番多い理由は、数年前に転職したときの職務経歴書を元にして、新たな経歴を継ぎ足して作成していることです。
もともと途中までできている書類を活かすので、作成が楽に済みます。

ただそれでは、ただの経歴の羅列にすぎません。本来アピールしたいはずの経験や強みが前面に伝わりやすい書類に仕上がっていることはまずありません。

だから、楽したい気持ちが先立ってこんなもんでいいやという取り組み方なんだなと伝わります。

2番目に多いのは、ただ自分なりに作ってみたという場合です。特にフォーマットを活用しなかった理由はありません。

こういう振る舞いを見せられると、きっと仕事でもこうなんだろうなと思わずにはいられません。社内にある先行事例は一切気にかけず、自分の考えで独自に動いてしまうタイプ。

たとえ現職でそのスタイルで成果を出せていたとしても、転職先で同じ成果を出すことは限りなく不可能に近いです。なぜなら転職先では、社内ルールや企業文化をよく理解していないので、自分独自のそのスタイルの精度が低くなるからです。


もちろん、転職エージェントに職務経歴書を見せる段階で完璧なものを用意する必要はありません。企業に応募するときに、完璧な仕上がりを目指せば良いはずです。

ただ残念ながら、普段の振る舞いは、その人の習慣の表れです。職務経歴書を書き直したからと言って、なかなかきれいに隠しきれるものではありません。
企業は少なくとも転職希望者の何百倍も面接の場数を踏んでいるプロですから。

人生にもかかわる転機にさえも、こんなもんでいいやとベストを尽くさない人。
他者に学ぶことをせず好き勝手に仕事をしたい気持ちが先立って、成果に向かっていない人。

もしそんな人材であれば、企業からすすんで高い評価を得られなくても仕方のないことです。


必ずしも全員に当てはまるとまでは言えませんし、たかが書類の話かもしれませんが、いろいろ透けて見えてくることはあるんです。

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