見出し画像

転職理由と志望動機の境界が曖昧だと、面接でうまく伝えられない

「なぜ転職を考えたのですか?」と転職理由を聞かれているのに、「実は〜で。なので御社に応募しました」と語尾が志望動機の回答のように答えてしまう人はものすごく多いです。

転職理由を聞いているのに、志望動機を答えたら、人事にどう思われるか?最悪の場合、「聞かれたことに答えられないコミュニケーション能力の低い人」として扱われておしまいです

ただ、まっすぐ転職理由を答えられない気持ちもわかります。私が接してきた限りほとんどが、転職理由がネガティブなもので、嘘のない範囲で差し障りがない適当な表現が見つけられなかったケースです。

だから、コミュニケーション能力がないだなんてことはなくて、転職理由をうまく表現できなかっただけなんですよね。
そこまで面接官は汲み取ってくれることはまずないので、能力を発揮しきれずもったいない面接結果になってしまいます。


では、どうすれば良いのか。
まずは、転職理由と志望動機を明確に区別しましょう。

転職理由は、転職を考えたきっかけです。
志望動機は、数ある企業の中からその企業を応募先に選定したポイントです。
例えば、

「このまま勤めても年収が上がらなそう」は転職理由で、「年収が高いまたは上がりそう」は志望動機です。

「異動になってやりたい仕事から離れてしまった」は転職理由で、「やりたい仕事ができそう」は志望動機です。

やや汎用的なフレームで書くとすれば、
転職理由は「こんなきっかけがあって、現職をこのまま続けると自分が思う方向性とズレが生じてくると感じるようになった」
志望動機は「自分が思う方向性を実現できそうだから志望する」

ポイントは、ネガティブなこともあくまできっかけとして扱えば転職理由を話しやすくなるということです。
「年収が低いから転職したい」とは言えなくても「年収が上がらなそうだと思ったことがきっかけで、よくよくキャリアを考え直したら、もっと成長している業界を目指したくなった」なら言いやすいでしょう。

もう一つのポイントは、志望動機は仮説で構わないということです。自分の思うことができそうな気がしたから応募したわけで、本当にできるのかは面接を通じて確かめるというスタンスです。これならホームページを眺めて内容のうすいおべっかをいう必要もありません。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?