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転職活動に最適の時期はない、だが傾向はある

転職エージェントをしていて、一番多く受ける質問です。「転職活動に良い時期ってありますか?」

良い時期じゃなければ転職活動をやめるかというと、そんな人は1人もいなかったので、ちょっとした雑談として聞かれているのだと思います。

結論から言えば、特に適した時期はありません。ただし、時期によって傾向はあります。

転職希望者の動きが活発になるのは、12月〜3月頃です。新年を迎えて心機一転やるぞ!という気持ちであったり、あるいは12月の賞与をもらって一区切りをつけようと考えたり、そんな例が多いです。

一方で、転職希望者の動きが全然ないのは8月です。夏休み時期というのもあってか、頭の中にキャリアのことを考える隙間があまりないのかもしれません。

企業側の動きを見ていきましょう。求人が最も出やすいタイミングは12月〜4月頃です。そのほかはその企業の期初とかでしょうか。
日系企業だと4月が期初となることが多く、外資企業だと1月が期初のことが多いです。いずれも、年間の採用人数と予算が決まって、さあ動き出すぞということで採用の動きが強まります。

あるいは、計画どおりに採用できていない場合には、年度内に採用を進めたくて2月や3月にいっそうアクティブになる企業もあります。
そのほか、転職希望者がアクティブな時期を狙って採用活動を強めたい考えの企業もあります。


とはいえ中途採用は、増員だけでなく欠員補充の場合も多いので、その都度募集をかけるものです。だから年間を通じていつが多いとは断言できず、各社によりますので、全体を見ればそこまで大きな波はない印象です。どちらかといえば、転職希望者側の波の方がよほど大きいです。

それでも企業が比較的アクティブな12月〜3月に動くのがベターかといえばそうとも言い切れません。なぜなら、転職希望者も多い時期なので、つまりライバル候補者が多い時期だとも言えるからです。

というわけで、さほど時期にとらわれずに、自分のタイミングで転職活動に踏み切る方が健全かなと私は思います。

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