見出し画像

実験的食生活

ペスカタリアン的食生活

宇野に生活し始めてから食生活が少し変わった。
というか、意識的に変えてみた。

実はこちらに来てから実験的にペスカタリアン(詳細説明リンク)的な生活をしている。
僕もやり始めてから知った言葉なのだが、簡単に言うとペスカタリアンというのは魚肉以外の食肉をしない人のことだ。

つまり食べ物は魚、野菜、フルーツということになる。
鶏肉、豚肉、牛肉は食べない。

近年ベジタリアン(菜食主義者)などはよく聞いていた言葉だが、ペスカタリアンは先日あった小沢健二さんの配信イベントで知った。
配信を見ていて「わ、まさに自分が今実践しているやつだ!」と興奮したのは言うまでもない。

やってみて思ったことは

別にそんなに困らない

くらいのもので、劇的に身体的変化があったとかいう事は今のところない。

日本人の牛肉や豚肉の食文化が盛んになってきたのはここ200年くらいの話だという事を考えれば、別にこういった感想になるのもおかしくない気がする。

獣肉消費が魚肉消費を上回ったのは高度成長期以降らしい。
戦後と考えてもここ80年くらいの話だ。

それに先程書いたように僕はペスカタリアン「的」な生活をしているというだけで、人に出された場合などは遠慮なく頂いている。
だから完全なペスカタリアンではない。

とはいえ、人生の中で一番肉を食っていないのも事実。

3つのきっかけ

これをやり始めたきっかけは大きく分けて3つある。
魚の物価、周りの人、見えない水である。

まず第一には、名古屋に比べて魚がとにかく安い!
安くないとなかなか継続はできない。
もちろん、鶏肉や豚肉の方が安いことも多いんだが。

それでも新鮮でお値打ちな魚を普段から買えるのは、海の近くに住んでいる人の特権であろうという事で、ここぞとばかりに魚を食べている。

周りにもペスカタリアン的な人や完全にベジタリアンの人がいたことによって始めるきっかけにもなった。

そしてなにより、今までうっすら気になっていた「見えない水」のこと。

環境問題への意識が上がってきたころ知ったこの言葉。

見えない水、仮想水、バーチャルウォーター(←押したらwikiで大体の事が分かると思います)などいろいろな言い方があるが、農産物や畜産物の生産に必要な水の量の事。

例えば、肉1㎏生産するのに必要な水の量は

牛肉=20トン
豚肉=6トン
鶏肉=4.5トン

参考にするサイトやデータによって多少のずれはあるが大体こんな感じだ。

ちなみに、穀物1㎏生産するのに必要な水の量はこんな感じ。

お米=3.5トン
大豆=2.5トン
小麦=2トン

環境資源の事を考えると綺麗な水をどれだけ使うか、という問題は非常に大きい。

動物愛護、保護の観点などからベジタリアンやペスカタリアンになる人もいるけど、僕は使用される水の量という観点から今の食生活をできるだけ続けようと思う。

お財布と相談しながら、ね。笑
(もうすぐ2020年終わるけど、年内はお肉を自分で買わないって何となく決めてる。)

自炊レパートリー

食生活を変えたことによって料理するものも変わってきた。

会社員をやっていた時は毎日お弁当を作ったり自炊する習慣はついていたが、魚を買うことは無かった。

お弁当に魚料理は臭いの問題とかもあるし、値段も高かったので手が出し辛かった。
しかし、ここにきて魚料理をするようになり、今まで作ったことがないメニューを作る事が増えた。

簡単なものではあっても、初めて作るものとかはやっぱり楽しい。
(写真:ぶり大根に初挑戦!)

画像1

魚料理以外にもおでんを出汁から作ってみたり
(写真:初おでん 残り汁はうどんにして食べました)

画像2

おやつもお菓子を極力買わずに自分で作ってみたり
(写真:さつまいもノンフライチップス うすしお味とはちみつトッピング)

画像3

職場で基本的な作り方を教わった豆乳チャイをスパイス買って自分でも作ってみたり
(写真:左からクローブ、カルダモン、シナモン、アッサムティー)

画像4

(写真:晴れた冬の朝 豆乳チャイ)

画像5

これからも自分の自炊レパートリーを楽しみながら広げていく予定!

フルーツとメンタルヘルス

最後に、以前より変えた食習慣の中で「フルーツを毎日食べるようになった」ということがある。
これも物価が安いおかげというべきだろう。

なにしろみかんが有名な中国、四国地方。そして、いちごの特産地である福岡や熊本が近かったりと愛知で買うより安い果物がある。

もちろん、前の記事「宇野での生活」でも紹介したエブリイというスーパーのおかげで普段安価な果物が更にお値打ちに手に入るおかげでもある。
バナナとかキウイとかとんでもなく安い時がある!
(写真:フルーツ盛りだくさん!)

画像6

さて、フルーツと言えば僕が思い出すのはメンタルヘルスとの関係。

なぜかと言うと、今年の9月にユニセフから発表された「子どもの幸福度ランキング」(←翻訳部分のみのリンク)で興味深い結果があったからだ。

ちなみに日本は身体的健康はぶっちぎりの1位なのに対して、精神的幸福度はワースト2位という結果。これもこれで興味深い結果。

それはともかく、フルーツを食べることが子どもの精神的幸福度に良さそうだぞ、というようなこと。
(これは翻訳された資料の中にはないので原文を参考)

画像7

精神的幸福度がワースト2位の日本で子育てをするうえで何ができるか?

子どもに対するメンタルケア、また子育てする親をサポートする社会的システムや社会通念が非常に遅れているとはいえ、個人レベルですぐにどうこうできる問題でもない。

では、フルーツを与えるという手段はどうか?
ひとまずお金に余裕さえあって、子供がアレルギー持ちなどでなければ割と手軽で有効な手段と言えるのではないだろうか?

そもそも、人の幸福度は数値化できるものでもないし、この調査は国ごとに回答が返ってきていない項目もある。
だから単純に他国と比較するのには不完全な点は多い。

だけど、1つの参考資料としては役に立つのではないだろうか。

最終的な結果を見て、「良かったね」「悪かったね」ではなく、何が良くて何が悪かったのか。
どういった項目が子どもにどのような影響を与えているのか。

そういったことを多くの人が知って、意識や行動を変えていくことでもっと子供たちにとっても、また、大人にとってもいい社会になるのではないかと思う。

などと子持ちですらないどころか、パートナーさえいない大人の自分が毎日フルーツを貪りながら偉そうに考えたりしている。

大人も子どもも幸せなのにこしたことはないよね。

画像8

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?