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へたな食レポ

 大学入学を機に京都へやってきたのが18歳の頃ですからもう24年前のことです。知らないうちに京都で暮らしている日のほうが長くなっています。これで僕も京都人!と胸を張れないところが京都の京都たるゆえん。いや他の地域でもそうかもしれないけど。

 24年前がどんな年だったかといえば、僕はカラオケでよくサザンのLove AffairとかエリッククラプトンのChange The Worldとか歌っていました。大学入学したてで新入生歓迎祭典なんかの打ち上げで行ったカラオケでイキって洋楽歌おうってなって選んだのがクラプトンっていうところに当時の僕の限界が見える気がします。クラプトンをChange The Worldで知りましたとか言うとある筋の人たちから激しくバカにされるんですけどそうやってバカにしてくる類の人はそうやってバカにしてくることによって僕たちサイドにバカにされることになるっていうことをもう少し真摯に受け止めて欲しい。

 桜の季節は何故か大学入学当初のことを思い出します。春の今頃は毎年不思議とあの頃と同じ匂いがするのです。まん延防止等重点措置も解除されて、あの頃の僕たちと同じように若い皆さんが誰に構ってほしいわけでないのに、大声でわあきゃあわあきゃあ有り余るエネルギーを放出しています。3年ほど前までは鬱陶しかったあの声が懐かしくもあり微笑ましくもあります。コロナは憎いけど憎いだけでもないんだな。

 今日は京都に来てから多分はじめてだと思うんですけど伏見でお酒を飲みました。鳥せい本店、みんな行ったことあるよね。どのくらい歴史のある店なのかは知らないですが伏見といえば鳥せいでしょう。野球のことは知らんけど大谷翔平のことは知ってるって感じで昔から名前だけは知ってた鳥せい。初めて行ったけど想像を遥かにセルゲイ・ブブカしました。美味しさを称える言葉を美味しいしか知らない僕は出る料理出る料理に美味しい美味しい言っていました。焼き鳥とか出し巻きとか、どこでも食べられるものってヨソと比べられることを余儀なくされるわけですが、そんな比べてやろうとかいう意地悪な気持ちで食べたらもったいないです。もっと素直な気持ちで鳥に食欲を委ねてあげなければお料理様に失礼です。鳥せいに限らずお料理に対してはそういう姿勢でのぞまなければなりません。そういう、外食に対する初心を思い出させてくれる名店でした。

 外食に限らず「初心」って大事にしなくちゃいけませんよね。キャリアを重ねると一つ一つの仕事をこなしてしまいがちなります。忙しさにかまけて「初心」を忘れてしまわないように。美味しい料理を食べると食べて兜の緒を締める、ってことさえあるんですね。

 24年、ほとんど縁のなかった伏見ですが、これから縁を深めたくなりましたね。近いうちにまた来ます。とりあえず鳥せい最高、ありがとう!ご馳走様でした!

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