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無料なんです真っ白なんです

 昼間に散歩していたら御苑の東側にある京都市歴史資料館のことが気になったので入ってみました。なぜ入る気になったかといえば入館無料だったからです。これが仮に100円だったとしても今日の僕は入らなかったと思います。自分にとって果たして無益か有益か、定かではないものに対してお金を支払うのってなかなかのハードルなんです。逆に無料はほんとにありがたい。歴史や文化に触れられる場所が無料で開放されていることにより、利用者たる私たちも大変な恩恵を受けていますし、結果として京都市にとってもそれは大きな利益として後に還ってくるものなのではないかと思います。こういう施設を有料化する方向には進んでほしくないのですがどうなのでしょう。

 現在開催中の企画展『村の"さむらい"たち〜刀を差した農民もいた〜』が気になったということもあります。どうして気になったのか、といえばフライヤーがかわいらしかったからです。青地に農民らしいおっさんがちょっとええカッコして扇片手に舞っているとみられる絵が載ってます。ええカッコというのは裃っていうんですかね。僕の故郷滋賀県北部では「おこない」という伝統行事があり、その行事でも村の若い衆が裃を着て酒を呑んでましたね。未成年関係なくね。「おこない」の次の日は二日酔いで学校を休む人もいました。っていうか「おこない」の日は学校も行かなくてよかったんじゃないかしら。僕の頃には確かもう「おこない」は学校が休みの日曜日にすることになってたと思いますが。

 話が逸れてしまいました。はじめて入る歴史資料館ではちょうど学芸員の方による展示物の解説がありました。途中から参加していいものかわからなかったので、とりあえず僕はそっちのことは知らんふりしておきました。途中でなければたぶん参加したと思うんですが、僕はなんだかこういうものを途中参加するのが落ち着かないのです。新聞の特集記事なども面白そうだと思ってもその記事が特集3回目だったりすると、もう読む気がなくなってしまうのです。

 学芸員さんの解説を背にして僕が見たのは江戸時代後期くらいだったかの京都市内の地図です。ちゃんといつ頃の地図だったかを覚えていないところが情けない。こういうのを見たらやっぱり自分の家のあるあたりが昔どんな感じやったかを調べてみたくなるじゃないですか。僕のお家のある壬生のあたりを探してみますと千本通り以東はお家らしきものが並んでいるのにそこから西は家がまったく見当たりません。三条通りから四条通りにかけてそのあたりは「真っ白」なんです。当時の京都といえば西は千本通りまでくらいが市街地だったと書いてありましたが、それにしても真っ白なんはなかなか寂しいものがありました。もうちょっと詳しく調べてみたくなりましたね。これも無料だったればこそです。とりあえずあの地図がいつ頃のものだったかについて調べることにしよう。

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