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光と闇の狭間【怪談・怖い話】

盗賊の館

この世の全ての悪夢は、人の精神に宿る。南半球にあるこの一軒家にも、暗い影が忍び寄っていた。かつてこの家に住んでいた人物が残した怨念が、壁に掛けられた肖像画に宿っているのだ。

夏の夜、友人たちと引っ越し祝いの宴を開いた私は、酔って床に倒れ込んだ。目を覚ますと、誰かが私たちに呪いの言葉を唱えていた。私の体は金縛りにかかり、動けなくなっていた。これは古代の呪術か?

血に塗られた暗示

暗闇の中、肖像画から影が現れ、私の方へとよろめいてくる。その口から漏れる言葉は、韓国語で「死ね」を意味する「シパ」という言葉だった。この家の主人が残した呪いなのだろうか?

私の視界が次第に赤く染まっていく。影はますます近づき、私を飲み込もうとしている。仲間たちもうめき声を上げ始めた。殺意に満ちた怨霊に私たちはとらえられてしまうのか?


私が恐怖に慄きながら影の存在に気づいた時、不思議な出来事が起きた。右隣で寝ていた友人が大音量で放屁をした。その臭気が部屋に満ちると、影は突如として姿を消し、私の金縛りが解けた。

翌朝、友人に事の顛末を説明すると、彼らの表情が次第に曇っていった。放屁した友人は「魂を浄化する悪臭」と言い張り、私たちは呪いから逃れられたと主張した。一同は信じ難い思いでいっぱいだったが、事実を受け入れるしかなかった。

その後、私たちは古びたこの家を避け、新しい住まいを見つけた。しかし時折、夜道を歩く度に背筋が凍る思いがする。あの怨霊の存在は、私の精神に永遠に刻み込まれたのだ。


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