インソールは歩行の介入ではない
こんにちは。理学療法士のこうやうです。
今回は
インソールについて
話していきます。
私は現在バリバリの入谷式足底板を用いた
治療をさせていただいているわけですが
とんでもない私見ですが
私は
入谷式足底板は歩行への介入ではない
と思うようになりました。
なぜそのように思ったのか
私なりに書かせていただきますので
よろしくお願いします。
インソールは何の介入か
まず私はインソールをどのように考えているのかというと
歩行に介入しているのではなく
歩行を指標とした良好な感覚入力を評価している
と考えています。
この入谷式足底板では
良好な動きを作ることをコンセプトとしています。
動作に直接介入できる手技は少なく
良好な歩行でさまざまな疾患を治すということが
革新的なものとなっています。
私も直接的に動きを変えるということを魅力に感じ
実際に始めました。
ど素人ながら効果も実感しています。
しかし同時にこの手技を始めたことで
違和感も感じました。
それは
歩行がすべての原因というように見えることです。
歩行が原因なのか
私が思うにすべての整形外科疾患が歩行が起因とされるのは
とてつもなく不自然な気がします。
たしかにメカニカルストレスが原因になるのはわかりますが
それがすべて歩行に起因するのは
あまりに不自然かつシンプルすぎます。
では一体なぜよくなるのでしょうか。
ここで考えたのが
最近勉強している
感覚入力です。
感覚入力の典型
この感覚入力は
近藤拓人先生の講義がきっかけで
臨床につかうようになったのですが
この感覚運動科学の観点でいえば
いろいろな事象に説明がつきます。
インソールがうまくいくと
歩行以外の動作にも反映されるわけですが
通常歩行への介入ですべての動作に反映されるのは
考えづらいです。
しかし足底板を通して
中枢神経系へのインプットを行っている
と考えると、さまざまな動作に影響を与えることを考えると
説明がつきます。
こんなことを言うのもなんですが
インソールで全身が変わるのなんて当たり前なんです。
まるで魔法のようかにいったり皮膚誘導を怪しく思ったりもありますが
感覚運動科学の観点からいうとこんなことは当たり前なのです。
ただたまたま足底面が歩行中に唯一接していただけであり
局所であれどテーピングなどを用いれば
どこの介入でも全身へのアプローチになるのです。
歩行の変化が治療になったわけではない
このように歩行に介入したことで治療になったわけではなく
良好な感覚入力を与えたことで治療になった
という解釈が正しそうです。
この感覚入力という概念は
すべての治療概念にあてはまります。
この概念をぜひ勉強してみてください。
本日はこれで以上です。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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