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運動器理学療法を見直す

こんにちは。理学療法士のこうやうです。

今回はなんと

有料記事を書かせていただきます。

なぜ有料にするのかというと

金に目が眩んだからです。

あと事前に言っておきますが

若手セラピストには全くお勧めしません。

臨床の混乱を招くだけです。

この記事は臨床技術の向上につながる記事では全くありませんが

臨床の認識が変わる可能性が少しばかりあります。

またただの私の妄想に過ぎないというのが

正直なところなのでご容赦ください。

今回は本当は1500円ですが

先着30人限定で500円にいたします。

なんかそういう手法のほうが売れやすいって書いてあったので。

よろしくお願いいたします。

それでは始めます。



1.理学療法の現在の流れ

 理学療法はさまざまな発展を遂げてきているが、まだ発展途上の段階であることは全世界共通の事実であろう。しかしここまで発展するにさまざまな時代の流れがあった。

 例えば戦争などがあった時代は、必然的に末梢神経障害と筋骨格障害が中心となっていたため、MMTなどで筋骨格因性の障害の重要度を評価することが中心だった。筋力低下や可動域制限などに対して治療を行うという考えが最もよく根付いていた時期である。

 ポリオが根絶されたことにより、脳卒中患者が理学療法の対象の中心となった。これまでの筋骨格系理学療法では通用しなくなり、中枢神経障害のメカニズムの理解がより求められるようになった。この時代で中枢神経疾患に対する認識、そしてアプローチが大きく変化した。

 1980年代になると、オーストラリアやニュージーランドの理学療法の影響を受け、筋骨格系疼痛のある患者の治療法として、関節機能に着目した方法が注目され始めた。これはいわゆる関節モビライゼーションが流行った時期である。この転機によって、「機能向上」を中心にした理学療法士の関わりから、「制限因子・疼痛部位の特定」を行うようになり、理学療法士にとって大きな変化を遂げることになった。

 現代ではモーターコントロールが着目され始め、「運動学習・運動制御」に視点が置かれるようになった。運動というものは筋骨格だけでなく、神経・心肺機能から、代謝系から構成されている。より「運動を視る」という意識が強まっており、運動パターンの修正や運動の再学習といったような表現がよく使われてきている。


 しかし時代が変わっても、根底は変わらないものがあると私は考えている。それは
解剖学・運動学・生理学が基本である
という前提である。この学問を基本として、理学療法は目覚ましい発展を遂げてきている。ではこの根底となる考えについて述べていく。


 運動器理学療法を行う上で必須の知識はなんだろうか。断言するのは良くないが、これは間違いなく解剖学ではないだろうか。この学問の知識がなければ、運動器理学療法は始まらないと言っても過言ではない。またこの学問を基礎とした、部位、バイオメカニクス、解剖学的意味、損傷パターン、Red flagsの理解は医師との共通言語にもなり、より医療にも連携が生まれる。


 したがって、今の運動器理学療法のコンセプトは、
解剖学的構造を突き詰めていけば
          答えが見えてくる
ということを前提としている。
この考え方を機能局在論という。
このような考え方から要素還元的思考が理学療法の臨床推論の元になっており、ここから導き出せない症状を、非特異的要因や心理的要因として分類している。

 実はこの考え方は理学療法だけでなく、科学全体がこの思考、いや哲学を元にしている。理学療法は科学に忠実な発展をしてきたということである。ではこの考え方はどのように生まれてきたのか。これは皆、よく知っている哲学者が発端である。

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