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難しいものは説明すら難しい

こんにちは。理学療法士のこうやうです。

今回はただの感想ですので

時間のある方だけ見てください。

過去の記事で触れたことがありますが

みなさんは

難しいものを簡単にわかりやすく説明できることは頭がいい

という風潮はきいたことがありますか?

間違いなくありますよね。

これ自体は大変スキルが必要なことであり

正直自分はこのスキルが大変苦手です。

ですからこれができる人を私は

大変あこがれてしまう部分があるのですが

「簡単に説明できてしまう」ことは

本当に難しいのでしょうか。

タイトルにもある通り

本当に難しいものは説明すら難しいと思うのです。


本日の科学は

原理を探求することが信条にあり

それゆえにエビデンスにより構築された理論やメカニズムは

一定の法則を持っていると仮定されています。

しかしこの法則というのが常に変わり続けるとなると

どうなるでしょうか。

法則を持ち続けていたものがある因子と出会うことによって

たちまち法則を変えていく。


実はこの法則が変わり続けるものが

人体に当てはまるのではないかと私は考えます。

私の経験談で申し訳ありませんが

ハムのストレッチで膝痛が軽減していた人が

手術や大けがなどの大きなイベントを経験した後に

全く効果がないということがありました。

実はこれは当たり前の話で

脳の可塑性のスピードは私たちの想像以上であり、

1カ月で25%の神経ネットワークが破棄されるといわれています。

これに手術というような大きなイベントが人体に起こったとなると

その適応に追われるため、大きな変化を起こすのです。

もっとマニアックな例を出すと

過去に入谷式足底板を作った人が

しばらく履かずにいて

久々にそのインソールで歩いたところ

むしろ不調を訴えるというものですね。

これは当時良好だったインプットが

年月が経ち神経ネットワークが更新されたことで

良好なインプットが一新したんだと

私は推測します。



この常に変化し続けるネットワーク(人体)を

私たちは簡単に説明できるのでしょうか。


間違いなくできません。


法則性に則らない考え方を私たちはできないからです。

実際に今の科学を支えているのは

要素還元的に生まれた学問ばかりです。

人体の機能というのは変化していくものですが

私たちは解剖学を中心とした

機能局在論に依存した考え方をしています。

脳は特に機能局在論に不適合な傾向にありますが

実際は前頭葉、頭頂葉などといったように分けられて

それぞれこのような機能を持っているとされています。




今回の記事でいいたいことは




人間の知能はたかが知れている

という事実です。

かなり哲学的な考え方なので

否定的な意見が圧倒的だとは思いますが

そもそも現在の科学も

デカルトの思想から始まっているため

哲学から支えられた恩恵というのがあります。


私たちセラピストが接している人体は

神秘の塊であり誰も推測できません。

ですから

難しい物を難しいままに伝えられる人が

肯定されてもいいのではないでしょうか。





本日はこれで以上です。

ここまで読んでいただきありがとうございました。




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