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PTが運動をすべき理由

こんにちは。理学療法士のこうやうです。

今回は

PTの運動習慣

について書いていこうと思います。

理学療法士は身体を扱う職業であるため

運動指導の説得力をもたせるために

標準的な体型を保つことが薦められています。

だから運動が大事なのかと言われれば

それだけでは短絡的すぎますよね。

ただ痩せるためだけの運動で

十分になってしまいます。

私はPTこそ、スポーツを通して

さまざまな運動経験をするべきだと思っています。

なぜそのように思っているのか

私なりに書かせていただきますので

よろしくお願いいたします。

それでは始めます。



PTが運動すべき理由

結論から言うと





運動不足は理学療法評価の妨げになる可能性が高いから

です。

こんなことを言われて信じられるでしょうか。

しかし実はごく当たり前の話なのです。




運動不足は言い換えれば

感覚入力不足です。

つまり刺激のない生活です。

このような刺激のない生活を送る習慣を持つと

脳のさまざまな機能が低下します。

特に低下するのは前頭葉ですね。

理学療法評価では

触診や姿勢評価、動作分析などをするわけですが

この正確な情報を把握するには

まず脳機能が正常に機能していることが条件です。


この脳機能の低下を防ぐために

運動が必要なのです。






もちろんこんなつまらない話はしません。

違うのです。

セラピストの脳機能は

低下を予防するようなレベルではなく

実は

アスリートレベルの脳機能が必要なのではないか

と私は考えます。




正確な評価には正確なインプットが必要

前述しましたが

理学療法評価には

触診や姿勢把握、動作分析などが必要です。

この評価に関わるには

セラピスト自身の五感の能力です。

つまり

体性感覚・視覚・前庭覚

です。


理学療法評価は曖昧な部分が多いです。

例えば触診でも触るのが難しいものがあったり

歩行分析でもどこにメカニカルストレスが見られるのか

を集中しながら見たりと

はっきり言って言語化が難しい部分がたくさんあります。

この曖昧さを有しているからこそ

正確なインプットを兼ね備える必要があるのです。


皆さんは自分自身のボディスキーマのズレや

眼球の斜位の有無など

把握していますか?

もしわからなければその時点で評価を間違いやすいかもしれません。

姿勢評価を例に出すと

私たちは触診して評価をしていくわけですが

ボディスキーマにずれがあると

左右のASISを触っても

手がどちらの方が前にある、または上にあるのか

が曖昧になるため

正確な評価などしようがありません。

また斜位がある場合は

見え方に必ずズレが出てくるので

見た目の姿勢評価ですら障害になり得ます。

歩行分析ではサッケードやパスートの能力が必要ですが

仮に苦手な眼球運動があった場合

その眼球運動を必要とする観察に障害が出ます。



といったように出せばキリがありません。

理学療法評価は

私たちの想像以上に高度な能力が求められていることがわかるでしょうか。

理学療法評価は

慣れると正確になるものではなく

正しい感覚入力を獲得することで正確になるのです。



いかがだったでしょうか。

触診でも無駄に力を入れないようにとアドバイスする方が多いですが

そもそも無駄に力が入りやすい状態であれば

元も子もありません。

自分の健康に気をつかうだけでなく

より発達した脳機能を持っていることが

重要になります。

PTはアスリートなのです。



実際臨床で活躍しているPTに

運動習慣があるのかは全くわかりませんが

少なからず私は天才ではなく

不器用というとてつもないハンデを抱えているので

運動経験を積んで

より適切な理学療法評価を実施する環境を

作ろうと思います。



本日はこれで以上です。


ここまで読んで頂きありがとうございました。



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