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理学療法界隈の下らないところ

こんにちは。理学療法士のこうやうです。

今回は

理学療法界隈

について書いていきたいと思います。

日本の理学療法は遅れていると言われていますが

私は全くそのようには感じないどころか

目覚ましい発展を遂げているように感じます。

しかしそんな理学療法界隈にも

不可解な文化や風潮が存在します。

それについて

私なりに書かせていただきますので

よろしくお願いいたします。

それでは始めます。



ザ・不毛

私が思う理学療法界隈の

不可解な風潮は





「・・・ VS ・・・」とやけに比べたがることです。


この表記はみなさんよく見たことがないでしょうか?

例えば

「ドローイン VS ブレーシング」

「肩甲上腕関節 VS 肩甲胸郭関節」

「Hodges  VS  Stuart McGill」

「ゴジラ VS デストロイア」

「ウルトラマンコスモス VS ウルトラマンジャスティス」

といったようにやけに何かを比べたがるんですよね。

なんでわざわざ比較するのでしょうか。

私には到底理解ができません。

だって治療効果なんて

人それぞれだとしか言いようがありませんから。

ブレーシングが効果がある人もいれば、

あんまり効果がない方もいますし

肩甲上腕関節に介入するべき人と

肩甲胸郭関節に介入するべき人といったように

患者ごとに個別性が必ず存在します。

私たちセラピストは治療効果の評価で

この個別性を尊重しなければいけないはずですが

二つを比較して優劣をつけたところで

特に有力な情報にはならないはずです。



というか優劣なんてつけようがないんです。

それぞれにいいところがあって悪いところがありますし

その治療効果の有無は患者さんに委ねられています。

こんな論争を起こしたところで

患者さんをより治療できるようになるとは思えません。


なぜこれほどまでに

シンプルにこだわるのでしょうか?

「人間は複雑である」

こう言えば大体の人は共感してくれますが

なぜかシンプルに考えようとくる傾向にありますよね。

シンプルにこだわることは

人間を科学するにあたって

非常に不適切な行為に思えます。



人間は複雑であるがゆえにたくさんの治療法が存在するのです。

これにはこれ!!!

といったようなゴールドスタンダードは

なかなか存在しないのが

理学療法です。

この複雑性をまず受け止めることが

更なる発展につながると思います。

論文の情報は大変重要ではありますが

鵜呑みにできるほど再現性が高くないことは

念頭におく必要があると考えます。



本日はこれで以上です。

ここまで読んで頂きありがとうございました。

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