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【書評】『決定版 パスタ&サラダ&スープ183』(講談社) 村上祥子 著


0.はじめに

村上祥子『決定版 パスタ&サラダ&スープ183』を読みました。
著者は料理研究家で管理栄養士の村上祥子(さちこ)氏。電子レンジ料理の第一人者だそうです。
伝統食、離乳食、病人食などあらゆるジャンルの食をカバーする方で、「ちゃんと食べて、ちゃんと生きる」をモットーにしています。
出版のほか、テレビ出演、講演、商品開発でも活躍。まさに料理のオールラウンダーではないでしょうか。


1.解説

電子レンジ料理の第一人者と言われるだけあって巻末に電子レンジの使い方が書かれています。

・ラップは表面をぴったり覆わず、隙間を開ければ蒸気の密閉を防げること
・芋は耐熱容器に入れない方が効率よく加熱できること
・芋に穴を開けることで破裂を防げること
・割箸を並べた上に置くと下面に電磁波が当たるため、裏返す手間が省けること
など電子レンジのテクニックを教えてくれます。
また、現代のニーズに合わせた時短レシピも紹介。手軽に作れる「クイックスープ」のページでは、
・豆乳と卵豆腐のアイススープ
・揚げせんべいの昆布おつゆ
・クイックみそ汁
などすぐに作れそうなスープを紹介して頂けます。

パスタの紹介ページでは、
・「レンジトマトソース」
・「豆ソースのパスタ」
・「ゴールデン野菜のスープ・スパゲティ」
など非常に多様なパスタの作り方が掲載されています。

サラダ紹介コーナーでは、
・「たたきごぼうとグレープフルーツのサラダ」
・「ゆで野菜のシンプルサラダ」
・「そら豆の花園サラダ」
などヘルシーで見た目も良さそうな力作を公開。

スープの紹介コーナーでは、
・「けんちん汁」(人参、ごぼう、筍などを油で炒め、豆腐を加えて炒めたものを使った汁物)
・「トマトのジェノバ風スープ」
・「さつま芋のレンジポタージュ」
など郷土料理やレンジで手軽に作れるものを解説。


2.おわりに

私は電子レンジ、というと料理の補助的役割にすぎず、主役というイメージはありませんでした。しかもそれを生かした料理、という紹介もあまり見たことはありませんでした。
しかし本著はまさにその電子レンジを有効活用したレシピが多数掲載されており、まさに電子レンジレシピ第一人者といえる豊富なラインナップでした。
難しそうな料理もありますが、材料の確保も手間もさほど煩雑ではないレシピもあります。私のような料理入門者は簡単にできそうなものから挑戦し、実力者は高難度のレシピを極めていくと良いでしょう。
総じて、料理初心者にもおすすめしやすい書籍だと感じました。
これから料理を始めたい方や、料理のレパートリーを増やしたい方はぜひご一読ください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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