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【連載】第5次本州紀行~小樽→新潟→酒田→青森→北海道 第6話「寄道」【北海道帰還編】青森FT~函館FT~長万部駅 ※ホテル禁止

3.北海道帰還編

(1)青森FT~函館FT~長万部駅「寄道」

目が覚めるとそこは函館港だった…という第2回本州紀行と全く同じ結末を迎え、北海道に帰還する。帰ってきたが、自宅まではまだ遠い。旅はまだまだ続く。
すかさず七重浜駅まで歩き、いさりび線に乗り、五稜郭に向かう。
ここで食糧を補給し、自宅までの備えとする。
今回は少し途中下車しつつ帰ろうと思う。北斗で直行するのはあまりにも無粋だからだ。
まずは桔梗駅に途中下車。今回新たにICカード利用可能エリアになったが、駅は無人化されてしまった。

桔梗駅


国道5号が近く、秘境感はない。よくある都市近郊型の駅である。
続いて、はこだてライナーに乗車。コナン仕様のラッピングが施されている。映画とのコラボだろう。珍しいものが見れた。今回の映画は函館が舞台になっているようで、聖地巡礼に来るファンも多いらしい。
大中山駅で下車。こちらも国道が近いので秘境感はない。

大中山駅


金属音が響く錆びた階段を昇り、駅舎へ向かうが駅ノートはない。
駅付近の商店でアイスとそばを買い、商店のおじさんと少し話して駅に戻る。

まだまだ途中下車したい気持ちでいっぱいだが、次の長万部行を逃すと面倒なので、これを終点まで乗り通す。
乗客がかなりいたが、函館北斗、大沼公園で大半が降り、車内は一気にローカルムードに様変わりした。
外国人兄貴もボックス席を豪快に使っている。
森駅に到着。ここから先は眺めの良い区間だが、ロクに寝ていないため、夢の世界へと旅立つ。
最近廃止となった本石倉、中ノ沢などの駅を通過する。案内はないが、車窓からもう列車が来ることのない駅を眺めるのは寂しいものがある。

長万部駅に到着。普通列車のためか、ご当地キャラ「まんべくん」のお出迎えはなかった。

長万部駅。函館本線と室蘭本線が分岐する交通の要衝。かにめしや温泉が有名。

途中下車し、リフレッシュしてから特急北斗に乗る。
普通列車のみで帰りたい場合は倶知安行一択だが、客が多く面倒な路線なので、特急ワープを使って先に進む。
だがもちろん、札幌まで直行などしない。途中下車という日本独自の便利システムを、使わないわけにはいくまい。
目指すは伊達紋別駅だ。
ここはまだ、降りたことがない。非常に楽しみである。
(続く)

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