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【ゲームソフト紹介】ガチャメカスタジアム サルバトーレ

今回紹介する作品は2004年に発売された「ガチャメカスタジアム サルバトーレ」です。いわゆるサルゲッチュシリーズの系譜に位置する本作ですが、ピポサルを捕まえるのではなく、ガチャメカを用いて競技を行い、スコアを競うバラエティ格闘ゲームとなっています。

これまでのサルゲッチュシリーズは操作キャラが1人しかいませんでしたが、本作ではこれまで主人公のサポート役だったハカセやナツミ、チャルといったキャラクターのほか、敵だったピポサルも操作できるようになりました。
さらに新キャラクターとしてハルカやピポトロンも登場。色々なキャラクターを操作する楽しみが増えました。
ステージ総数は50以上あり、非常に多いのが特徴。後半に前半ステージの使い回しがあるので純粋に50種類とはいえないものの、サルゲッチュ2までの作品よりも多くのステージで遊べる点は評価に値します。

ステージの色彩も豊かであり、たとえば格闘競技ひとつをとっても、メカボー限定、パチンガー限定、全武器使用可などレギュレーションが異なります。また、ステージ毎に広さの違いや仕掛けの有無があり、その点も競技に多様性をもたらしています。
格闘の他にもコイン集め、乗り物レース、人力レース、ミズメカ(水中)バトル、タンク(戦車)戦闘に各種ボス戦と非常に豊か。まさにバラエティ格闘ゲームと言えるでしょう。

また本作はステージで好成績を残すと「ファンクラブ」からの会員証やファンレター、プレゼントが貰えます。プレゼントに関してはコスチュームや強力なガチャメカ、必殺技「サル召喚」で呼べるサルの増加などゲームをより楽しめるラインナップです。
特筆すべきはファンレター。競技毎に用意されており、ひとつひとつに個性があって読み応え抜群です。しかもファンレターをコンプリートすると隠しキャラが出現します。無類の強さを誇るので、ぜひ出現させてみてください。

プレゼントのひとつに「ムービー」があるのですが、CGアニメーションの他、ピポサルのムービーは実写であり、かなり作り込まれています。またパスワードを入力することで実写ムービーのNGシーンも見れるという大盤振る舞い。こちらも見応えがあります。

難点としてはキャラ格差。操作性が悪く二段ジャンプができないハカセや、リーチが短くメカボーの攻撃が特殊なチャルは扱いが難しいです。
また、必殺技を出すさい、キャラ毎に特定のガチャメカが必要であり、弱いガチャメカが必須のキャラクターはこの点でもハンデを負うことに。メカヨンクが必須のハカセはガチャメカのスロット的にも厳しくなります。
あと、これは次回作にあたる「サルゲッチュ ミリオンモンキーズ」でも解消されなかった点ですが、アイスパチンガーは強すぎます。相手を凍らせて動きを封じることができる上、弾数も無限なので対人戦でも飛道具の連発になりがちです。アフロ召喚も同じく相手の動きを止められますが、こちらは必殺技ゲージが必要で乱発はできません。もう少し調整して欲しかったのが本音です。
ステージのどこにいても必ず攻撃がヒットする「ウッキーレッド」も強力で、バランスブレイカーです。筆者は対人戦においてはこれで決着をつけるのを禁止していたくらいです。

そのような問題点を抱えているとは言え、格闘ゲームとしては充分に面白く、腕を鍛える楽しみもあります。敵の体力を無限にしてコンボを練習するモードも存在します。
ガチャメカの操作も右スティックのみで行えるシンプルさは本家と変わりません。子どもから大人まで誰でも楽しめる手軽さが魅力となっています。
バラエティに富んだ格闘ゲームを遊びたい方はブックオフや駿河屋等で探してみてください。
記事をお読みいただき、ありがとうございました。

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