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経営者のためのリベラルアーツ。おすすめ書籍の紹介【ビジネス書の要約ブログ】

この記事は3分で読めます。📚 2021/12更新

今回の記事も自身のアウトプットという目的でのnoteです。

新入社員時から170冊読んできた中から、メモをぱらぱら見返しながら書籍の紹介記事を書いてまいります。最近も読書が増えています。

本日は最近読んだ「経営者のためのリベラルアーツ入門」です。

<こんな人におすすめ>
・そもそもリベラルアーツの意味を知らない。
・リベラルアーツに興味がある。
・リベラルアーツのポイントを押さえたい。
・教養を身に付けためにおすすめの哲学、文学を知りたい。

個人的評価:☆☆☆☆★

経営者・リーダーに求められる究極の資質は「1決断の質が高い 2人間への理解が深い 3本質をとらえる力がある」である。
これを身に付け、人間力の次元を高めるのに不可欠なのがリベラルアーツ(教養)である。と言っても、カバーする分野は余りにも間口が広い。いかにタイムマネジメントが得意な人でも、すべての教養に触れることは不可能である。

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1.本書での基本的な考えかた

経営者に求められる資質は、以下の3つである。

・本質を捉える力
・人間への理解力が深い
・決断の質が高い

これらの資質を身に付けるためにリベラルアーツ(教養)が必要であり、まずは万物の基礎である哲学を通じて「本質を捉える力」を、さらに文学を通じて「人間への理解力」を鍛える。

本書は以下のように構成されます。

1部「リベラルアーツとは何か」
2部「知っておくべき哲学者」
3部「読んでおくべき文学」

2部、3部は16人の哲学者、12個の文学作品について人物・内容紹介&経営に適用したときの考え方をセットにしております。馴染がないと一気に読み進めても頭に全く入らないかと思いますので少しずつ読んでいくことをおすすめします。

2.リベラルアーツ(教養)とは何か

まず教養は英語でcultureと書かれることをご存じだったでしょうか。「culture」は「耕す」を意味するラテン語「colere」に由来し、”自然のままではなく人工的に仕上がったもの”という意味を込めて教養=culuteとなったようです。※教養のある人を英語で a man of cultureとのこと。

日本の英語教育ではculture=文化とそのまま教え込まれそうですが、単語の背景に触れると覚えるのも楽しくなっただろうなと思います。

さて、リベラルアーツの起源は古代ギリシャにあるようです。修辞学、論理学、文法学、数学、幾何学、天文学、音楽の自由7科と呼ばれていた。

”リベラルアーツ”は本来はこれらを身に付けた上で、どう考えるか、どう感じるかがポイントであるとしつつ、本書ではリベラル(liberal:豊富な)アーツ(arts:学問)を文字通り、豊富な学問=教養と考えています。

リベラルアーツとはただ単に学問を学ぶことではないことは他の記事でも触れられています。

また、「教養とは何か」のについて印象に残った定義が述べられていましたのでそのまま引用します。

自分が社会の中でどのような位置にあり、社会のために何ができるかを知っている状態、あるいは知ろうと努力している状況(元一橋大学学長・阿部謹也)

つまり農民には農民の、職人には職人のそれぞれの”教養”があるとのこと。①単なるお勉強による教養もあれば、②非言語的な立ち振る舞いによる教養もあることを主張しております。

これはリベラルアーツ・教養を身に付けるうえで一番重要なことかと思います。リベラルアーツ学部、リベラルアーツを学ぶ、といった言葉が先行し「リベラルアーツとは、幅広い学問に触れて勉強すること」と間違った解釈をしてしまうとそれは片手落ちの”教養”になっていることに注意です。

さらに勉強すること&立ち振る舞いを身に付けるだけでは不十分で、これらの教養の上に加えて実践に繋げることがリベラルアーツの本来の意味かと受け取りました。

また、グローバル社会においてビジネスの場を離れたときの会話が重要となるとも述べています。芸術、文化、歴史、などは海外でも通じる共通の話題になるのはまさにその通りだと思いました。いざ雑談しようとなったときに何も話題がないよりも、海外の歴史や背景に触れておくことでグローバルな人々との関係づくりの助けになりうることは心に留めておきたいです。

3.2部「知っておくべき哲学者」、3部「読んでおくべき文学」

ここからはかなりの人物、文学が登場します。書籍に記載があるように興味のあるところから触れたいですね。

哲学者は思考、倫理、政治、経済、文化・教養、心理の6分野から選出されおり、今の社会・経済がどのような思想によって作られたかを知るきっかけになります。また、文学は人間を理解するのための視点を得るきっかけになるとのこと。

各哲学者、文学の内容とビジネスへ適用する考え方は書籍を実際に見てみることをおすすめします。

哲学者:ソクラテス、カント、マルクス、等
文学:シェイクスピア(ハムレット等)、星の王子様、平家物語、等

文学については有名ところが挙げられていますが大人になった今もう一度読み返してみたいと思います。特にシェイクスピア作品は諸外国において多くの企業、大学の教養のスタンダートとなっているようで、共通の話題に必ずなるものとして紹介されています。

あまりにも有名ですがこれら小説の感想記事も記載してみようと思います。

3.まとめ

経営者に求められる資質は、以下の3つである。

・本質を捉える力
・人間への理解力が深い
・決断の質が高い

これらの資質を身に付けるためにリベラルアーツ(教養)が必要であり、まずは万物の基礎である哲学を通じて「本質を捉える力」を、さらに文学を通じて「人間への理解力」を鍛える。

リベラルアーツの起源は古代ギリシャにあるようです。修辞学、論理学、文法学、数学、幾何学、天文学、音楽の自由7科と呼ばれていた。

”リベラルアーツ”は本来はこれらを身に付けた上で、どう考えるか、どう感じるかがポイントであるとしつつ、本書ではリベラル(liberal:豊富な)アーツ(arts:学問)を文字通り、豊富な学問=教養と考えています。

内容は以上です。リベラルアーツに関する書籍を初めて読んだのですが、構成がわかりやすく読みやすかったです。すべてを一度で理解することはできませんでしたが、徐々に触れていくことが教養の一歩になるかと思います。

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以上



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