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光が射していれば迷うことはない(宮崎の片隅のランニング日記 14)

第14回 15.03km Running(2022/04/07)


17日のハーフマラソンに向けて調整期。それに4月〜5月は暑さと湿気が本番となる季節になる前の、スピード練習を追い込む期間。あと距離練もかな。これが同時にできるのは今の半端に涼しくて暑いと暖かいのあわいにある時期まで。これがもう梅雨時期およびその後の季節になると地獄しかないわけで。

さて、コースは一ツ葉有料道路。時刻は18:30。
1kmを5分以内で走る。デスクワーク勢の僕はストレッチをしようがやはり股関節や足が固まっている。ランニングは腸腰筋や横隔膜が上手く使えることがコツだというが、いやはや上手く使えている気がしない。本格的に走りはじめる前に軽いジョグをすればよかったと思うほど、序盤は苦しい走りになった。足は重いし息が苦しい。心拍数が安定してなさそうな感じ。

景色が変わらない、ということもしんどい理由の一つになる。ほんましどいわ。ただただ横を車が走り去っていくくらい。

4月になり日が長くなったとはいえど、19時前にはもう暗くなってきて、日が見えなくなった途端に真っ暗になった。頼りになる明かりは車のヘッドライトだけ。遠くに見えるホテルの客室から漏れるを明かりを目指してただひたすら走る。7kmまでほぼ全力疾走。8kmを過ぎるあたりからようやく呼吸もリズムも繰り出す足も安定してくる。やっと波に乗ってきた。

ただ真っ暗ななかゴールが見えないのは辛い。これまでの経験上、調子よく走っていても、何かの拍子で突然足がしんどくなったり呼吸が荒れることがある。なんか不安がよぎったりすると頭がそれに支配されて、それと同時に体が一気に重くなったり。そんなときは深呼吸すると一時的にやり過ごせるのだが、9割近い本気度で走っているといろんなところにエネルギーを使っているためか、一度ネガティブゾーンに入ると自滅するのも早い。

ただ今回は違った。そして、あることに気づいた。
真っ暗ななかゴールはともかく、100m先の景色さえまったく見えない状態なのだが、車が連続してやってくるとき、ヘッドライトのおかげで500mほど先まで一瞬一瞬見渡すことができる。それが何秒間か続いているときは、前方の景色がまったく見えないときに比べて軽く走れていた。

そうか、ゴールや目指す方向が見えていれば苦しくはないのか。見えないからいろんな想像が働いて苦しくなるのかもしれない。あれ、これって実生活上でもいえることじゃないか。光が向こう側まで射していればなんも迷うことはない。ただひたすら己の体を使って進むだけよ。最近仕事やこれからのことで悩むことも多かったので、一筋の光が差した気分だった。

ほほほぼイーブンペースで13kmを走りきり、2kmをスロージョグで完結。
1km平均4.54分で走ることができた。最大速度は4.31秒/km。上出来。満足。

写真撮り忘れたので2週間くらい前のものを



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