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「食べていけるコンサルタント」になるには

2020年から、執筆だけでなくコンサルタントとしての活動にも力を入れてきました。そして2021年はコンサルタントとしての収入が執筆活動の収入を上回る状態に変わった年となりました。

コンサルタントとして活動し始めた当初は「ライターになりたい」「Webサイトの集客力を向上させたい」というご要望に、単発で応じることがほとんどで、継続してのコンサルティングは想定していませんでした。それでも、お客様の側から「継続して相談に乗って欲しい」というご要望が増えたため、どのような方法があるのかをお客様に教わりながら検討し、ノウハウを築き上げてきました。

ただ、お客様の悩みごと・困りごとを解決するためのノウハウがあっても、「この人に相談すればなんとかなる」という事実が知られなければ、誰からも依頼はありません。
コンサルタント業務で食べていけるようになるには、どうすればいいでしょうか? 

まずは自分自身のことを把握する

コンサルタントとしてどんな相談に乗れるのか?
これまで、どんな悩みを解決して来たのか?
どんな人からの相談が多かったのか?
などを把握し、紙やノートに書く・WordやExcelに書く、などの方法でまとめておきます。

また、できることとできないことの把握も大事です。
・本業があるので、相談に対応できるのは夜間や土日のみ
・〇〇という相談には絶対乗りたくない

今後どんな人の相談に乗っていきたいかも考えておきましょう。
・個人事業主なのか、大規模な法人なのか?
・想定する年齢や性別は?

など、こちらも紙やノートに書いたりしてまとめておきます。

人材紹介サイトなどに登録する

コンサルタントや顧問を人材として登録し、必要な人に紹介する人材紹介サイトに登録しましょう。

1件だけでなく、複数のサイトに登録するのがいいでしょう。認知度を高めるため、そしてサイトごとの運営方針に合う・合わないがあるため、まずは利用してみることが大事です。

コンサルタントや顧問を募集するサイトだけでなく、最近は「副業人材」を募集するサイトも登場しています。特に、本業が別にあってコンサルタントとして稼働できる時間が限られている人や、フルリモートでのコンサルティングを希望する人は、副業人材サイトを利用するのもよいですね。

記入を求められる内容はサイトごとに違いますが、書き込んでいくうちに「自分はどういうコンサルタントになりたいのか」が見えてくる面もあります。そのため、記入した内容は控えをとっておいて、見直せるようにしましょう。

自分自身のWebサイトやブログを開設する

「ん? 先に自分のWebサイトなどを開設してから、人材紹介サイトに登録するんじゃないの?」
と疑問に思う方もいることでしょう。そのような順番でもかまいません。

ただ、実績のないコンサルタントのWebサイトに直接依頼が来ることは少ないので、少しでも依頼が来る可能性がある人材紹介サイトへの登録を先にするほうが、効率的でしょう。
また、人材紹介サイトでいろいろなことを記入するうちに、自分自身のWebサイトにどんなことを書けばいいかが見えてくることもあるのです。

人材紹介サイトの案件紹介には積極的に応募する

登録している人材紹介サイトから、人材募集中の案件について、案内のメールが届くようになります。登録者全員に配信されるメールもありますが、「特に条件に合う人だけ」に送られるものもあります。どちらの募集にも、初めは積極的に応募していきましょう。

登録したばかりの頃は、謝絶されることが続くかもしれません。そのようなときは「何がいけなかったのか」を振り返り、こまめに改善していきましょう。この点は、一般的な就職活動や転職活動と同じですね。

特に次の点を見直すといいですね。
・「募集する側の企業がどのような悩みを抱えているか?」に合わせた応募の文章が書けていたか?
・自分の実績を主張するばかりの応募の文章になっていなかったか?
・過去の実績や成功体験が、わかりやすく書けていたか?

クライアントに興味を持ってもらうためのコツ

クライアントの悩み、相談したいことをしっかりと読み込んで「自分ならどう解決するか」を応募時にしっかり伝える

自分の過去の活動・実績を伝えるときは「クライアントにとって役立ちそうな内容」を中心に伝える

クライアントが希望する解決方法を、コンサルタント側が「最良の方法でない」と感じるときは、それを正直に伝え、「こちらの方法のほうが良いと私は考えます」と丁寧に伝える

コンサルタントとしての実績をこまめにWebサイトやブログに反映する

クライアントとは、コンサルティング契約とともに守秘義務契約も結ぶのが通常です。そのため、クライアントの秘密を簡単に漏らしてはいけません。

しかし、あなたが築いてきたコンサルティングの手法、ノウハウはある程度、開示していくほうがいいでしょう。
「このコンサルタントに相談すれば、このような形で相談に乗ってもらえる」
というイメージが湧きやすい状態を作ることで、あなたに興味を持つ人が増えてきます。

私も、このnoteや様々なSNSで自分の持つノウハウを開示しています。それは木でいえば「幹」にあたる部分です。
実際に、ご相談者様を前にして必要になるのは「枝葉」にあたる部分のことが多いです。そのため、幹の部分を公開しても、それでお客様が来なくなるということは、ありません。

こうして「食べていけるコンサルタント」になれた

以上のような作業をコツコツと繰り返し、3か月ほど経った頃からお客様との契約が増え、コンサルタント業務だけでも食べていける自信がつきました。

ただし、今後「相談業務だけに絞って活動していくか?」というと、答えはノーに近いです。さまざまな仕事を経験することで、相談業務に活かせることが増えるという面もあり、また、クライアントの事情や当方の力不足で、コンサルティング契約が予期せぬ解消となることも考えられるからです。

今後も業務全体のバランスや、自分の進みたい方向性について考えながら、「食べていけるコンサルタント」として活動していきたいです。

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