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売らない本の制作をサポートしたい かなえたい夢をかなえるために

私はこれまで何冊かの本を書いています。本を売ることが目的ではなく、コンサルタントやコピーライター、講師としての自己紹介をするためのツールとして、役立ててきました。また、身近な人への感謝の気持ちを込めて本を執筆し、お配りしたこともあります。

ライターとして携わる、「売るための本」を作る取り組みとは違う楽しさ、喜びがありました。

売るつもりがなかった本がもたらした効果

大量の在庫を抱えることができない私にとって、ご注文をいただいてから、もしくは自分が必要とするタイミングで印刷を依頼できるオンデマンド出版の仕組みはとても便利でした。また、ファイルをアップロードするだけで作成できる電子書籍の仕組みも、本当にありがたいものでした。

かつて、個人がAmazonのセルフ出版の仕組みを利用するハードルが高かったときは、私はほかの事業者さんシステムを利用して、電子書籍や紙製の本を作っていました。現在は、Amazonで簡単にKindle本を出版できる仕組みを直接利用しています。紙製の書籍は、以前から利用している事業者さんの仕組みが便利なので、その仕組みを続けて利用しています。

さて、私が作った本をお渡しした方から、
「売れなくてもいいから、本を書いて、名刺やパンフレットよりインパクトのあるツールとして使いたい」
と感想やご相談をいただく機会がありました。
「人生を左右するような大きな出来事を経験され、それ以来、人生が大幅にかわってしまった」という経験がある方から、自分の歩みを一冊にまとめたいというご相談を受けたこともあります。

私のKindle本をお読みくださった方が
「同じ資格の取得を目指していることを知り、連絡しました。一緒に頑張りましょう」
と声をかけてくださり、実際に同じ試験を受けて合格した経験もありました。

また、友人や知人が本を購入してくれることや、Amazonを通して本が売れることもありました。3年前に書いた本の中に、今も毎月、わずかながら売れているものもあります。

ご相談を受けたらお伝えしたいこと

もしも、売らない本の企画や執筆についてご相談を受けたとき、ご相談者様にお伝えしたい注意点と、本がもたらす恩恵について検討します。

本作りで考えなければならないこと

本をまとめることには時間や労力がかかります。私は普段から、noteやそのほかのSNSで文章を書いており、書きためた文章を本にも活用していますが、それでも企画を立て始めてから本が出来上がるまで、最短で1ヶ月はかかります。

前項のようなご相談をお寄せくださる方は、紙製の本を出したいというご希望が強いのですが、昨今は電子書籍を好む読者の方も増えています。どちらの媒体で配布するかを考えた上で、本の構成や文字数や文字数を考えなければなりません。

また、社会全体として本が売れなくなっているという流れもあります。売るために作られた本でも売れない時代なので、売るつもりがない本ならなおさら、爆発的にヒットするような可能性はひくいでしょう。

それでも本を書いて良かったと思える瞬間

初めてお会いする方に、名刺やチラシ、パンフレットを渡すよりも、1冊の本をお渡しすることのインパクトは強く、人の記憶に残りやすくなります。

居住する地域や出会う方の年齢、ライフスタイル、そのほかのことによっては、
「Amazonや楽天ブックスで本を販売している人が目の前にいる」
ことのインパクトが強いようです。

Amazonや楽天ブックスは、趣味と嗜好が合いそうな人に本をおすすめとして表示してくれるため、相性の良い読者の方との出会いにつながる場合があります。

本を書くために情報を収集することで、
「自分はこれだけのことに、取り組んできたのだ」
と自信が生まれます。自分でも忘れていたような「人に喜ばれた体験」「子どもの頃に取り組んでいた習い事」「よく友達に褒められたこと」などを思い出す場合もあります。

さらに、複数のスキルを掛け合わせて、新しい仕事のアイディアが生まれることもあります。
私自身も、執筆のスキルと人に教えるスキルを掛け合わせて、ライターを養成するための講座を開いたり、マーケティングと資格マニアのスキルを掛け合わせて、習い事教室やフリーランス講師の方のためのコンサルティングを行ったりしています。

本作りのご相談の流れ

「売らない本を作りたい」というご相談に、どのように対応するかを考えました。

私の対応範囲について

お客様のご希望に合わせて、次の2種類の対応を考えています。

1.企画・立案・情報収集のサポート・進行管理・出版できる状態への変換など編集業務を中心とする
2.ご相談者様にとって、情報収集や執筆そのものが難しい場合、1.に加えて、インタビュー取材や代筆を担当する

私は、どのようなコンサルティングでも、月額料金4万円を基本としており、業務内容や必要とする時間に応じて、お客様と相談して料金を決めています。
そのため、1.のご依頼の場合は月額4万円でお受けします。2.の場合には、執筆する文字数や作成する図表・写真などの枚数に応じて、原稿料を頂戴します。

ほかのコンサルティングをすでに進めているお客様から、追加でご依頼をいただいた場合には、私自身がお客様のことをよく知っているので作業が進めやすくなります。料金設定の面でも、その点を考慮します。

実際のご相談への対応方法

まずは、ご相談いただいたお客様に先述の「ご相談を受けたらお伝えしたい事」をお伝えします。

そして、お客様にとって
「売らない本を制作することで、どのように人生を変えたいか」
をお伺いします。
「本を書いた!」という満足感を得たい、今後同じような本を作成するための手掛かりとしたい、周囲の人に配って喜んでもらいたい……など、お客様に本を作り上げた後の世界を思い描いていただきます。

そして、思い描いた世界を実現するためには、どのような本を作り上げていくのが良いか検討します。さらに、本を制作する以外の方法では、その世界が叶えられないのかも検討します。

話し合って本を制作することが決まったら、

・お客様が担当する作業
・私が担当する作業

を明確にします。本の制作は想像以上に大変なので、お客様自身が担当するつもりであった作業も、途中で私に依頼するという可能性も出てくるでしょう。そのような場合の注意点も考慮しておきます。

この後は、私自身がこれまで取り組んできた本の制作の経験を活かして、お客様をサポートしていきます。

1.構成骨子の策定
2.必要な情報の収集
3.執筆
4.写真撮影等が必要なら実施
5.校正
6.出版
7.配布

コンサルタントが著者に伴走することのメリット

ビジネスとして成功を狙う本作りには、本の内容を充実させ、情報の正誤を確認し、文章を練り上げるために、たくさんの人が関わります。
そのような本とは違い、著者の方が自由に作っても構わない本を制作するのに、わざわざコンサルタントに伴走を依頼するメリットについて、考えました。

一番大きなメリットは「挫折しにくい環境づくりができる」ことです。

依頼者が存在し、締め切りが設けられている仕事とは異なり、売らない本作りは著者自身の裁量で進めることができます。「思ったよりしんどいからやーめた!」という選択も、簡単にできてしまいます。

私自身も、「やーめた!」という選択をしたことは数知れずあります。
だからこそ「コンサルタント、もしくはメンターなどの存在があること」がいかに大事かが分かります。

そして、文章を書くのが苦手な人、タイピングに時間がかかる人にとっては、思いを代筆してくれるゴーストライターの存在がなければ、本を書き上げるのはとても困難でしょう。
経営者として忙しい日々を送る方にも、同じことが言えます。

今後取り組みたいこと

著者の方が書き上げた本を、本という体裁に仕上げることのサポートは、かなり簡単な時代となりました。

ただ、売らない本であっても、ISBNコードや書籍JANコードがついている本を作ってみたいというご希望も、あるかもしれません。そのようなご相談にも対応できるよう、かげろうプロダクションに出版社としての機能を持たせる方法も、心の中で検討しています。初期費用がかかる取り組みではあるため、お客様のニーズを把握して進めていきたい気持ちがあります。

おわりに

私はライター、コンサルタント、そのほかの仕事に取り組んでいます。どの仕事も、情報をやり取りする仕事であり、農業や製造業の方のように、自らの手で何かを生み出すことがありません。そのため、仕事の手ごたえや達成感が得られにくいときもあります。

そのような生活の中で、本を作ることや料理をすること、編み物、家庭菜園など「自分の手で何かを作る」という取り組みは、仕事のストレスを解消してくれます。

業務のDX化が叫ばれ、何かを生み出している感覚が希薄になっていきそうな世界で、「時間や労力をかけてでも、自分で何かを作る」ことの喜びを、より多くの人に味わってほしいという思いもあって、売らない本の制作したい思いが強くなっています。

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河野陽炎へのご相談

私は現在、8種類の仕事を手掛けるフリーランスです。
1.コラム執筆を手掛けるライター
2.企業や商品の広告・宣伝のための文章を書くコピーライター
3.プレスリリース制作やニュースレター配信、SNS運用など広報業務全般をお手伝いするフリーランス広報
4.マーケティング、広報、採用活動などのご相談に対応するコンサルタント
5. 企業研修講師
6.ビジネスセミナー企画・運営・登壇
7.資格試験やビジネススキルの個人教授
8.子ども、受験生のための家庭学習相談

ご相談は公式サイトから https://www.kagerou-prod.com/
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