シアーシャ・ローナンさん出演の映画を観ては勝手に反省し奮起する私
女優のシアーシャ・ローナンさんを初めて知ったのは、映画「ラブリーボーン」を観たときだった。すごくかわいい子だなぁと思った。
その後「天使の処刑人 バイオレット&デイジー」でデイジーとして登場したシアーシャさんは、背が高く大人っぽくなっていた。
「天使の処刑人」より、制作・公開の時期としては早いのが「ハンナ」で、ハンナであるシアーシャさんは、どちらかというとラブリーボーンの印象に近い幼さがある。役柄の上でも、戦闘能力はバカ高いけれど、森の中から出たことがなく、電化製品に触れたこともないような少女というという設定なので、どこか幼さが残る演出はぴったりはまっていると思う。
いっぽう、「天使の処刑人」のデイジーは現代っ子で、現実のシアーシャさんも、プライベートではこういうギャルなのかな?と想像できるような感じだった。
さて「ラブリーボーン」が公開された時期、私はちょうど介護を終えて、仕事に復帰しようと考えていた時期だったのだけれど、リーマンショックの影響で、ライター業界には大きな変化が起こっていた。
この変化は、私にとっては事業を拡大できる方向に働いてくれたけれど、あまりにも急激な変化にへとへとになった部分もある。「こんなつもりじゃ、なかったのに」という思いは、やがて被害者意識のようになり、恨みつらみの念が心に積もったことも。
でも、やがて「そこまで違和感があるのに、私はこうしたいんだ、と主張せずに被害者意識を抱くだけでは、意味がない」と気づいたのだ。
若いころは「この後の人生をどうしようか?」、その選択肢は無限にあるようにすら思える。
しかし、一定の年齢を重ねれば「この人は、こういう人だ」というイメージを持たれるようになり、与えられる選択肢、チャンスそのものが絞り込まれてくる。若いころに比べて、私自身の体力や気力も衰えてくるので、「なんにでも挑戦し、ダメになってから考える」という無節操なやり方もできなくなる。
与えられる選択肢、チャンスの1つ1つを真剣に受け止め、まじめに取り組み、たとえ思ったような結果が出なかったとしても、その経験から確実に何かを得られるようにしていかなければ、ますますチャンスはやってこなくなる。
シアーシャさんは、わずか13歳のとき「つぐない」という映画で注目を集めたことからも、天性の才能、センスがある人だとわかる。その上で、その後に続く作品でも「その作品で取り組むべきこと」「その作品から得られること」を1つ1つものにしてきた人なんだなぁと思える。
「レディ・バード」でも高い評価を受けたシアーシャさんだが、この作品は舞台が誰にでも起こりうる日常生活の中にある。ここまで触れてきた作品のようなぶっとんだ設定で、演技をごまかすことができない。それでも、高い評価を受けているのは、シアーシャさんが技の幅を着実に広げてきたということだろう。
ライターである私は、「原稿を書く」ことがついついルーティンワークになってしまうときがある。そのとき持っている知識や技術で書ける原稿を書くことは大事だ。いっぽうで、より質の高い、なにか新しい挑戦をするような原稿に取り組むことも欠かしてはならない。それなのに、ついつい「クライアントもOKをくれているから」と言い訳をして着地させてしまうことがある。
このような姿勢を続けてしまうと、より高みを目指し、日々研鑽している人との差は、やがて表れてしまう。今日や明日にはほんの少しの違いしかなくても、1か月後、2か月後には大きな違いとなってくる。
与えられたチャンスに真剣に取り組めているか?
「このチャンスをものにできなかったら、未来の選択肢が狭まってしまう」という意識を持てているか?
シアーシャさんの姿を見ると、自分に問いかけたくなってしまう。
成長している人のパワーというのはすごいなぁ。
こうやって私の心にも、影響を与えてくれることが、すごいと思う。
【勝手にお勧め!】
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また、「ハンナ」はGYAOでも配信している。
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