【目次】Amazonランキング上位を取る16の方法
Kindle本は一般の書籍(商業出版)に比べて、Amazonランキングの上位を取りやすいです。
今後、Kindle出版をする人が増えれば、上位ランキングが取りにくくなってくるかもしれませんが、カテゴリーが細分化されていますので、ニッチなカテゴリーであれば、チャンスは十分あります。
こちらはKindle本ではありませんが、1位になると<ベストセラー1位>マークが表示されて目立ちます。
また複数のカテゴリーで1位が取れれば、Amazon内での露出が高くなり、さらに売れていくキッカケになります。
この記事では、「出版前」と「出版後」の戦略に分けて、ランキングの取得と合わせて短期的・長期的に、「あなたのKindle本が売れるマーケティングの施策」や「ビジネスの結果につながる仕組み構築」についてご紹介していきます。
これから実際に実践した施策は「実録」記事として、一つひとつ紹介していきます。この記事は【目次】としての位置づけでもあります。
【Kindle出版前の戦略】4つの売れるマーケティング
1.無料プレゼントで読者と継続的につながる
Kindleで気軽に自分の書籍がセルフ出版できるようになる前は、WEB上で「無料レポート」や「ホワイトペーパー」「資料」をPDFで配布、あるいは「リアルな小冊子」配布がマーケティング施策の主流でした。これらは今でも有効ですが、これらに加えて「Kindle出版」という選択肢を私たちは手にしているわけです。
経営者・起業家にとって、これらのマーケティング施策の一番の目的は、必要な情報を提供し、ニーズとウォンツを満たすことで「提供する商品・サービス」を成約してもらうことです。
「無料レポート」「ホワイトペーパー」「資料」「小冊子」は、メールアドレス(小冊子や資料を郵送する場合は住所)を登録してもらってから渡しますので、渡す時点で継続的にコンタクトが取れるつながりが生まれます。
一方「Kindle本」は、Amazonで購入してもらうだけでは、こちから読者にアプローチすることができません。こちらからの情報提供をするためには、書籍を手にした後に読者に何らかの登録をしてもらう必要があります。
登録してもらうためは、Kindle本の中に「読者限定プレゼント」を用意します。
セールスではなく、さらなるお得な情報提供としてプレゼントを提供する姿勢が大切です(本を購入して誰もセールスはされたくありませんので)。
「読者限定プレゼント」は、「PDF、動画、音声」などが一般的です。書籍を読んだ後に、そこに価値を感じて登録してくれるとしたら、「Kindle本」を通じてつながれた方のモチベーションは高く、成約につながりやすくなります。
『稼ぐ人の「超速」文章術』(Discover21)では、次のように無料プレゼントを用意しています。
2.Kindle本の表紙アンケート
Kindle本の表紙は売れ行きに大きく影響しますので、表紙デザインはとても重要です。自分がいくらいいと思っていても、読者の感覚とズレていることがありますので、アンケートを取ることをオススメします。
Kindle本の表紙デザインを2パターン作成します。
そして、どちらの表紙がよいと思うかを、SNSやLINE、メルマガなどでアンケートを取ります。
ポイントは2つ。
ポイント1:選ぶ基準を用意する
「どちらがいいと思いますか?」
と聞いてしまうと、単純なデザインの好みのアンケートになってします(それも貴重なアンケートではありますが)。
私はアンケートを取るときに、
「読んでみたくなるのは、どちらの表紙ですか?」
という質問にします。
Amazonで表紙が表示されたときに、少しでも多くの人に購入してもらうことが、表紙の目的なので「読んでみたくなるか」という基準をこちらで用意して、アンケートの精度を上げています。
ポイント2:理由も教えてもらう
選んだ理由を教えてもらうようにすると、非常に参考になります。
その理由がデザインをさらに磨き上げるヒントにもなります。
3.発売前のライブ配信
書籍に関するライブで配信するのも有効な打ち手です。
ライブ配信や講演・講座ですと、参加者のリアルな反応が何よりのフィードバックになります。また、質疑応答の時間を取っておけば、コンテンツの強化やアイデアにつながります。
オフライン講演やZOOMなどの映像配信だけではなく、「クラブハウス」やFacebookの「ライブオーディオルーム(Live Audio Rooms)」、ツイッターの「スペース」といった、インタラクティブな音声配信でもいいですね。
配信に観て(聴いて)興味を持ってもらえれば、あなたのKindle本が購入される確率も上がります。配信中に発売開始のお知らせをしても盛り上がります。
4.「はじめに」を公開する
「はじめに」は、書籍のランディングページだと私は思っています。
「はじめに」が面白くなければ、仮に購入いただけても最後まで読んでもらえる確率はガクンと下がります。
アメリカの大手出版社の調査で「購入された書籍全体の95%が読了されていない」というデータがあるくらいですので、<購入=読まれる>という幻想は捨ててしまった方が懸命です。
「はじめに」を公開することで、フィードバックがもらえてバージョンアップが出来るかもしれないですし、「はじめに」を読んで興味を持ってもらえれば、あなたのKindle本が購入される確率も上がります。
「はじめに」の公開は発売後でも、もちろんOKです。
【Kindle出版後の戦略】11の売れるマーケティング
ここからは、出版後にAmazonランキングで上位を獲得する施策と、中長期的に売れる施策をご紹介していきます。
<Amazonランキング上位を取る施策>
できればAmazonランキングで上位を獲得したいですよね。
『Amazon1位になった書籍です!』って言いたいですから^^
5.Amazonの無料キャンペーンを利用する
「KDPセレクト」に登録している書籍は「無料キャンペーン」機能で最大5日間無料で販売することができます。【無料】は、いつの時代も強烈な訴求力を発揮しますので、その期間で多くの人に手にとってもらえば、Amazonランキングが上がりやすくなります。
6.執筆プロセスを共有する
執筆しながら、あなたの苦労や気づきなどを共有していきます。
完成したKindle本はその後いつでも手に入れることができますが、「プロセス」には、その時だけの希少性があります。
noteやブログ(SNSでもOK)で、あなたの執筆プロセスや生原稿などを公開していってください。プロセスを共有すること自体がコンテンツになりますし、応援してくれる方が増えることにつながります。
noteであれば、【生原稿】を公開するマガジンとして、販売してもいいかもしれませんね(完成品はKindle本で出版)。
7.値上げや期間限定の特典をつける
「値上げ」や「期間限定の特典」をつけ、期間を集中して販売数を伸ばすことで、ランキングが上がりやすくなります。
「値上げ」は、値上げのタイミングでKDPで価格を変更するだけです。
「期間限定の特典」は、特典の渡し方を考える必要があります。第1章のはじめの5文字を入れてもらうなど、ゲーム性をもたせながら、登録者に特典を渡すという方法もあります。
Amazonの無料キャンペーンを利用すると、最大5日間無料で販売できますので、簡単に「期間限定」と、無料が終われば通常料金での販売になりますので、実質「値上げ」となります。無料期間はロイヤリティ(印税)は入りませんが、読者層を広げる施策として有効です。
8.発売前に事前登録してもらい、発売開始時に告知する
「2」のプロセスの共有にも近いですが、Kindle出版前にメルマガやLINEに登録してもらい、途中経過やプロセス、発売日などをお知らせをしていきます。
発売開始と同時に告知することで、短期間で販売数が伸び、ランキングが上がりやすくなります。
9.発売記念ライブ配信
出版を記念してライブ配信を行うことで、広く知ってもらえる機会をつくることができます。著者の表情や声、人柄がわかることで安心して購入してくれる方も多くいらっしゃいます。
『稼ぐ人の「超速」文章術』(Discover21)では、おかげさまでAmazonカテゴリーで5冠を達成することができましたので、それを記念したイベントを開催しました。
具体的な内容としては、「1章〜7章」の全7回で、毎週ゲストを読んでライブ配信をした動画をまとめて無料プレゼントいたしました。
せっかくですから、プレゼントさせていただきます。興味を持っていただきましたら、こちらからご覧ください。
<Kindle本が継続して売れるようにする施策>
出版時だけに告知をがんばって、その後は放置・・・・・・
そんな著者も多いですが、ロングセラーにするには、大切に著作と付き合っていく必要があります。
中長期的に継続して売れる施策をご紹介していきます。
10.「Kindle Unlimited」で多くの人に読んでもらう
あなたのKindle本を「KDPセレクト」に登録すれば「Kindle Unlimited」やオーナーライブラリーで無料で、多くの人に読んでもらう機会が増えます。
11.書籍の内容をアップデートする
紙の書籍とは違い、Kindle本は原稿をアップデート(差し替え)することができます。読者からの意見や新しい気づきや伝えたいことができたときには、原稿をアップデートしましょう。
すでに読まれている読者の方にも喜んでもらえますし、「アップデートしました!」と、告知のタイミングにもなり、販促のきっかけになります。
12.露出できるところには掲載する
noteやブログの記事内で紹介したり、メルマガのフッターに掲載しておくなど、関連のある場所に忘れずに掲載します。小さな露出の積み重ねがベストセラーの土台になっていきます。
13.原稿を無料で公開する
ある程度、販売が落ち着いたら、原稿の一部を無料公開します(たとえば、5章仕立ての書籍の場合、「はじめに〜1章」までを公開するなど)。
話題になって、あなたのKindle本を知ってもらう機会を増やすことが、ロングセラーにつながっていきます。
14.Kindle本をシリーズ化する
たとえば、シリーズ1、シリーズ2、シリーズ3、シリーズ4と、あなたのKindle本をシリーズ化して出版すれば、たとえば、
・シリーズ1→シリーズ2→シリーズ3→シリーズ4
・シリーズ2→シリーズ3→シリーズ4→シリーズ1
というように、横断して書籍を読んでもらえる機会が増えます。
15.リアルでKindle本を広める
<Amazon が紙書籍出版サービスをスタート>
2021年10月19日から、Amazon が Kindle 本を紙書籍で出版できるサービスがスタートし、個人でも紙出版が可能になりました。
たとえば、Kindleの電子書籍を紙書籍として自分で購入し、でっかい名刺代わりに、手渡しで書籍を配ることもできます。
名刺に、あなたのKindle本の表紙画像と購入できるページのQRコードを掲載すれば、会う方との話題にもなりますし、何人かに1人は購入してくれるはずです。
16.複数のカテゴリーでランキング1位を取る
実はKindleカテゴリーは10カテゴリーまで増やすことができます。たくさんのカテゴリーでランキングが獲得できれば、それだけAmazon内での露出が増えますので、売れるチャンスが広がります。
このKindle原稿(20,731文字)は、45分で書きました!
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