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3年1ヶ月に及ぶ就職活動、ついに閉幕。【23卒・文系】

こんにちは。高校5年生です。

8月31日。夏が終わる日。私、高校5年生は、就職活動を終了しました。

本格的な活動自体は、7月頃からストップしておりました。夏休みに入ってからはエントリーシートを書いたり、面接に行ったりする機会はほとんどありませんでした。しかし、私は頭の片隅で就活中であることを意識しておりました。それは、現段階での第1志望の企業さんから「内定者が辞退したら内定を出します」と伝えられていたからです。

本日10時頃、電話がかかってきました。第1志望の企業さんでした。電話口の社員の方は、私が初めて面接を受けたときから、いえ、1年生でインターンシップに参加したときに初めてお話しして以来、何度もお会いしてお世話になっている人事部の方でした。

辞退者が出たらその時点ですぐ連絡が来るはずなので、言われることは分かりきっておりました。電話が鳴ったときすぐに冷静にはなれませんでしたが、それでもまともな受け答えはできたと思っております。

「○○さんの実力は不足がなかったのですが、採用人数に空きがないので……」
人事部の方は言葉を選ぶように、言いづらいことを切り出すように、単語と単語の間をもどかしいほど空けておっしゃいました。言葉を待つ間、脳内では次に口にされるであろう言葉が反芻されました。けれどもその方が使った言葉はとても曖昧で、私が反芻した言葉の中にはありませんでした。

「わざわざご連絡いただき、ありがとうございました」
そう言って電話を切ったとき、本当に何かが終わった気がしました。活動自体はとっくの前に終わっていて、もう就活モードを脱していて、ただ1本の電話を受け取っただけなのに、です。外出先で電話を受けたので、家に帰って母に報告しようと歩き始めました。ずっと待ち望んでいた、結果が出た状態。正面から向き合って評価されて、これ以上満足した状態はないはずなのに、20メートルくらい進んだところでぐっと涙が出てきました。
何で泣いているか分かりませんでしたが、家に帰るまでの2キロの道のり、ずっと涙が止まりませんでした。

こうして私は最後の結果通知を踏まえ、内々定をいただいた企業さんへの入社を心から受け入れました。胸を張れる就活だったかと訊かれたら、上手く答える自信がありません。一方で、納得できる結果だったかと訊かれたら、今は納得できると答えられそうです。21歳、地方大学生の私を労働市場はこう評価しているのだと分かりました。自分が思っているより高い評価のときもあれば、低い評価のときもありました。しかし高い評価は、志望の企業に就職という結果には結びつきませんでした。就活は相手の企業さんあってのことなので、必ずしも高い評価が結果に繋がるわけではないと学びました。

大学1年生の7月からリクルートスーツを着て各地を飛び回った就職活動。飛び跳ねるほど嬉しいことも、泣くほど嫌だったこともありました。私の大学生活は、就職活動で形作られていたと言っても過言ではありません。「就職挽回」というキーワードを掲げて大学に入った私にとっては、それだけ大学生活を就職活動のために捧げられたことは後悔のないことでした。結果に結びつかなかったことこそあれ、大人になることができました。ありがとう、就活。

来年の4月、私は594回目の記事『内定者イベントに参加しました【23卒・文系】』でご紹介した企業さんに就職します。就活を始めてから終わるまで、1度も検討していなかった業種の企業さんです。不安なこともありますが、昨日聞いた言葉に「世の中、お金のために働いている人の方が多いから」というものがありました。やりがいやキャリアアップに期待して入社するより、最初から期待値を高めすぎていない方がかえって良いのかもしれません。そう信じて、自分を信じて、この就活を胸を張れる就活に変えたいです。

以上、「3年1ヶ月に及ぶ就職活動、ついに閉幕。【23卒・文系】」でした。
最後までお付き合いくださいましてありがとうございました。

次の投稿でまた、お会いしましょう!

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