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平成生まれが80年代洋楽にはまったきっかけを振り返る

テレビCMやラジオ、その他色々な所で意外と耳にする80年代洋楽。リアルタイムではない平成生まれの自分がどうしてこれらを聴くようになったのかきっかけとなる曲を挙げながら改めて振り返ってみます。※タイトルは70年代60年代等を含めても良かったのですが、まず昔の洋楽に本格的に興味を持つきっかけは80年代洋楽だったのでこのタイトルにしました。

①小学生時代

元々のきっかけは小学校高学年だった頃、親が車の中で聴いていた何枚かの母が持ってたCD。父が持ってたCD(例えばボズ・スキャッグス、ディープ・パープル、ドゥービー・ブラザーズ、アベレージ・ホワイト・バンド等)も聴いた事が有りましたが、常に行動を共にするのは母だった為、母が車で流すCDを頻繁に聴くことが日常となり、様々な曲が刷り込まれたのでしたが、グローブ倉木麻衣といった日本のグループや歌手のアルバムと共に頻繁に車内で流れていたのが80年代洋楽ヒットを集めたこのオムニバスアルバムでした(同時期デヴィッド・ボウイシンディ・ローパーのアルバムも流れていたのですがそれはまた別の機会に)。

収録されてる歌手やグループは例えばアーハ、マドンナ、プリンス、デュラン・デュラン等で、歌ってる言葉や歌詞は分からなくても小学生の自分でも覚えやすく歌いやすい分かりやすいメロディー、時に叙情的でクール、時にド派手でピコピコキラキラしたサウンド、MTV全盛期の当時のPVを観ていなくても華やかなビジュアルが容易に思い浮かぶ曲はストレートに自分の耳や感性に飛んできました。

そして曲を覚えた後は

「あ!この曲あのアルバムに収録されてた曲じゃん!」

と如何に日本のCMやテレビ番組で80年代の洋楽が使用されているか分かるように。

例えばJ.ガイルズ・バンドのこの曲は当時サントリーのビールのCMで流れておりすぐ反応しましたし、

・J.Geils Band 「Centerfold」(1982)

フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドのこの曲も当時水10「ココリコミラクルタイプ」のOPに使われ(2つ目の動画の3:21~)、

・Frankie Goes To Hollywood「Relax」(1984)

ジョン・レノンのこの曲も当時CMでよく耳にしました(このCMは正直余り記憶に無いんですが)。

・John Lennon「Starting Over」(1980)

ついでにほぼ同時期、「ハッチポッチステーション」「天才テレビ君」での洋楽カバーもきっかけとして欠かせません(これらについてはまた今度)。


②中学生時代から今まで

中学生になるとちょっと背伸びしたい年頃だったり、ちょっと周りと違う自分を演出したいが為に(笑)、より洋楽を聴きたい欲に駆られるようになりました(もっとも、小学生時代にある程度下地は出来ていたのでそこに無理矢理感はそこまで無かったのですが)。

そんな中、当時世間を賑わせていたのが英語の授業で観た「We Are The World」にも参加していたマイケル・ジャクソンの性的虐待疑惑といったスキャンダル。日々テレビで報じられるマイケルの話題によって「そういえばマイケルの曲やPVってちゃんと聴いたり観た事がないな」という思考に至ったのは自然な事かもしれません。その結果ネットでYoutubeはまだ存在していない時代、Epicの公式サイトでマイケルのPVを観るに至ったのでした。

・Michael Jackson「Billie Jean」(1983)

床が光ったり、軽やかなステップを決める「Billie Jean」、ゾンビになる「Thriller」、赤いジャケットが印象的な「Beat It」、映画のようなPVの「Bad」等一通りの有名な曲のPVを観ていく中で、

なんだ、マイケルって歌も曲もダンスも雰囲気もPVもめちゃくちゃ格好良いじゃん!

と素直に感じはじめ、メディアで報じられている変人イメージの当時の彼とのギャップに複雑な気持ちを抱いたのでした。

そして、インターネットラジオを聴き始めたのもこの頃でした。前述のようにYoutubeが無い2000年代前半、Amazonの洋楽の輸入盤のページに数曲だけ用意された数十秒間の試聴やネットラジオがネットを通じて80年代洋楽を聴く・知る為の重要なツールだったのです。そんな中自分の心を捕えたのがデフ・レパード(Not デブ・パレード)のこの曲。

・Def Leppard「Photograph」(1983)

サビのPhotograph~♪というコーラスと適度に明るく適度に切ないメロディラインに最初聴いた時からノックアウト。80年代洋楽専門のネットラジオでこの曲が流れる時を毎回楽しみにしていた記憶が有ります。

また、音楽と並行して小学生の時から好きだったのが映画。元々古い洋楽に対してそこまで偏見を持つ事なく触れる事が出来たのは、同時期の映画も幾つか観ていたからという事も関係していると思いますし、きっかけを振り返る際に欠かせない要素でもあります。親から80年代に流行って且つ当時の音楽が流れる映画を教えてくれ的な流れで確か知ったのが下記の映画と曲。

・Kenny Loggins 「Footloose」(1984)

そう、「フラッシュダンス」と並び80年代の音楽にまつわる映画として欠かせない「フットルース」ケニー・ロギンスによる明るいテーマ曲とこの足だけ写したオープニングが当時の自分にとってはダサカッコよくてたまらなかったのでした。

この辺りから完全に80年代洋楽の虜となり、再び一番最初に紹介したアルバムをヘビーローテーション、丁度タイミング良く復活した小林克也さん司会による「ベストヒットUSA」を観始め、80年代を舞台にし、当時の楽曲がふんだんに使用されたゲーム、「グランド・セフト・オート・バイスシティ」にもハマりそこで流れて気になった曲が収録されてるアルバムを学校近くの(これまたちょっと古めの洋楽アルバムを多く貸し出している)図書館で漁り始め、それをまた友達に勧める、といった事をするようになり、高校に入ると今度は自分で歌ったり演奏するようになり、ポップやロックだけでなくR&B、ブラックコンテンポラリー、ジャズ辺りにも聴く幅を広げ、大学生となり上京してからは一人カラオケで80年代洋楽を歌ったり、デヴィッド・フォスタークインシー・ジョーンズ、アース・ウィンド・アンド・ファイア等のコンサートに行ったり、ヒットチャートの会にも参加する等して現在に至る・・という感じです。

改めて80年代洋楽の魅力を考えてみると、今のCMやTV番組でも使用され易い親しみが持てるキャッチーなメロディ、シンセサイザーや時にエコーの効いたドラムによるキラキラしてダイナミックなサウンド、MTVの普及により発展した「聴くだけでなく、観ても楽しめる」PVの豊かさ・華やかさ、ベテランや新人含め個性豊かで様々なジャンルの歌手・グループがシノギを削ってヒット曲を生み出していた故に起こる賑やかな感じ等が挙げられるでしょうか。評論家やマニアな洋楽リスナーによってはここらへんをむしろ否定的に捉え、「商業主義」「享楽的」「最悪の時代」と批判する方も居るみたいですが個人的に

「良いものは良い!」

と声を張って言いたいところです(そう、リアルタイムでないと偏見は少ないのです)。

日本の昭和ポップスを聴く平成世代がここ数年メディア等で取り上げられ、海外ドラマでは80年代を舞台にしたネトフリの「ストレンジャー・シングス」を皮切りに80年代物が地味に注目される中、そろそろ昭和の同時期の洋楽を聴く平成世代にもスポットライトが当たっても良いんじゃないかと思う今日この頃ですが、ビートルズアバ、あるいはクイーンは好き・・というようなピンポイント的に昔の洋楽を聴く平成世代は居ても、80年代・70年代・60年代等と、全般的に聴く層は正直邦楽と比べるとかなり少ない(というか殆ど居ない)印象を受けます。

・ストレンジャーシングスで使用された80年代洋楽まとめ

その為自分が率先して同年代、下の世代といったリアルタイムではない人々は勿論、リアルタイムで当時の洋楽に触れていた人達にもリアルタイムではない人間だからこそ持つ視点で80年代やその他の昔の洋楽の魅力を伝えていけたらいいなと思っていますので、気になった方はフォロー宜しくお願い致します。勿論、平成生まれの仲間も募集中です。



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