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【デザイン】おなまえ積み木の個性

長い時間を使ってブラッシュアップを続けてきた『おなまえ積み木』の特徴を再確認することで今後のアプデに活かしたいと思っています。

①積み木としての機能性
積み木って積めてなんぼ。
厚みを大切にしています。
ただし厚い木を加工するのってけっこう大変です。
人の労力に傾く。
だからこそ大手が嫌う。
そこを攻めるのが零細企業の特権。

②安心と安全
最小サイズが33mm角。
赤ちゃんが飲み込めない、そしてつかみやすい。
危険な塗料を使わない。
とっておきは面取り。
途中までは機械で出来るけれど、仕上げの工程は必ず人の手が必要です。
そこが最も大切。というか、機械加工も手作業です。
だからこそ、手仕上げの部分で優秀な方たちにお願いしないといけない。
そこにおいては恵まれている私です。

③癒し
一番大きいのは香りです。
『ヒノキ』という素材が持っている個性を最大限に活かす。
とても良い香りがします。
その香りを残すためにも自然由来の塗装が必要です。
加飾は最小限に。

④感動
出産祝いとしての需要が主の製品です。
開けた瞬間の感動は特別だと思っています。
だって名前って親の愛情を文字にした物だからね。

⑤フォント
なんかけっこうマネされているような気がするのは自意識過剰なのかな。
フォント作るのって大変なのです。
ただ単に見た目が良い、という訳にはいけません。
立体ですからね。
積めるバランスと合理性がとても大切。
あと、箱を開けた時にバラバラにならない安定感。
そこまでマネ出来ている類似品はあるのかな。

⑥売って終わりではない
もはや感動していただけるのは普通として。
積み木として遊ばなくなった後も飾れる。
巣立ったあとも親からの愛情を感じる
この時点で20年以上。
そこから私なら親の仏前に供えたい。
死んだら一緒に燃やしてほしい。
100年後まで想像して創ると言っても過言ではないのかもしれない。

⑦色
色がありません。
うそうそ。
色はあります。
ヒノキの色です。
肌色に近いのかな?
無彩色ではないけど薄い色。
カラーがとことん施された積み木も別の魅力があるけど、色が薄い積み木もクリエイティブだよ。
カラーを決めたという条件の中で想像するより、色が無いおもちゃからカラーを想像する方が創造できませんか?

⑧手間がかかる
これはポジティブな意味での手間です。
ヒノキって香りがある代わりに変色があります。
そして、香りも徐々に薄れます。
少し手間をかけることで復活します。
うちではメンテナンスキットの販売もしています。
思い入れのあるグッズは手間をかけても惜しくない。
私はそう思っています。

⑨作っている本人が嬉しい
喜びが喜びを生むって理想だと思いませんか?
『本当に良い商品を作ることができて良かった』
その自負がなければ仕事なんて面白くないです。
そもそも『仕事』っていうくくりが意味ないよね。
占める時間が多いのは分かっているのだから『仕事=損』と分別するメリットは弱いと思う。
せっかくなら楽しもう。

⑩喜びの声
毎日届くんです。
よぉし、がんばろ!
モチベ上がりますよ。
私なんてただ生きているだけなんだけど、誰かの喜びになっているって本当にありがたい。

あれ、途中から積み木の個性じゃなくなっちゃった。
まぁいいか。
これも私の個性。

自分勝手な文章を最後まで読んでくれた方。
スペシャルサンクスです。


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