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くらやみスポーツイベント

今回は2023年12月15日に開催した「くらやみスポーツイベント」について書いていきます!(かなり長いですが、お付き合いください..)

まずは、本イベントのダイジェスト(?)動画をぜひご覧ください!

企画発想

この企画を“やりたい”と思ったのは、大学1年生の時です。MatchESという団体に所属した際に、これから何をやっていくか、何をやりたいかをメンバーごとに話す機会がありましたら。

自分自身は、もともとスポーツイベントの企画・運営に興味があり、大学生のうちから経験したいと考えていました。

どんなスポーツイベントをしたいかを考えた時、僕がこれまで一つの競技に絞らずに、多くのスポーツを経験して楽しんできたことから、多種目スポーツを体験できるイベントを企画しようと思いました。

しかし、単なる多種目スポーツイベントだと、もともと運動が得意で、好きな人しか集まらないのでは? これでは、スポーツの楽しさや価値を広げられないと感じました。

僕はスポーツがもともと得意で好きだったので、どうすればスポーツが苦手・嫌いな人も“やりたい”って思ってもらえるのかをかなり悩みました。

スポーツが嫌いになる理由の一つに、「失敗することが恥ずかしい」という意識があるのではと考えました。だったら、失敗するのが当たり前の環境や失敗が目立たない・人目も気にならない環境にすればいいのではと考えました。そこで、思いついたのが「暗闇の中でスポーツ」です!

イベント目的

以上の企画立案背景から

① 普段とは違う、なかなか体験できないスポーツを行うことで強いインパクトを与え、 子どもや大人に関わらず、スポーツ嫌いや苦手意識を取り除き、さらにスポーツを好きになってもらう。

② 大学生や地域の子どもたち及び保護者、地域住民が交わることのできるコミュニケーシ
ョンの場を形成する。

この2つを本イベントの目的として、設定しました。

イベント開催に向けて①

暗闇の中でスポーツを思いつき、すぐにインターネットで検索しました。そこで、出てきたのが「NeonLine」さんです。

ブラックライトを用いた特殊な暗闇環境で、バドミントンや卓球を行っていました。

MatchESとしての活動が認められはじめ、今年に入ってから、NeonLineさんの共同開催のご相談をさせていただきました。イベントの趣旨に共感していただき、ご協力をいただけるようになりました。

広い体育館の使用も抽選で勝ち取り、7月に開催する運びとなりました。

資金調達

イベント開催するために、まずお金が必要でした。これまでMatchESとして開催してきた規模とは異なり、参加費だけでは賄えない。団体としての資金もほぼ0という状況で、「くらやみスポーツイベント」を開催するにはどっかからお金を引っ張ってこないといけませんでした。目標金額は5万円。

助成金

はじめにチャレンジしたのが、助成金です。イベントというよりも、団体に対する助成金を3つほど、MatchESの代表と協力しながら申請しました。

結果は、全没。

クラウドファンディング

つぎにトライしたのが、クラウドファンディング(MOTION GALLERY)です。

助成金の時よりも、自分の思いをより言語化したり、イメージ動画を作成したり、リターンを考え、工夫してページをつくり、クラウドファンディングの申請を通過。掲載開始...結果は、


ものの見事に0円...
拡散力のなさや思いを伝える難しさを実感しました。

企業協賛

こうなったら直接自分たちの言葉で伝えるしかないって思い、企画書を持って、地域の企業に伺って、お願いしてみることにしました。

自分の思いを伝えるのはもちろんですが、企業の理念や地域に対する思いなどを伺ってどのように関わっていただくべきかを考えることを大切にして、ご相談させていただきました。

力不足で断れることもありましたが、メンバーの力も借りながら、結果的に5つの企業・団体さまから協賛していただけることになり、資金を調達することができました。

種目検討(アイデア出し)

資金も確保して、規模感が見えてきたので、アイデア出しに移りました。これまでNeonLineさんがやられていたバドミントンや卓球に加えて、どんなことをすれば楽しんでもらえるのかをメンバーと協力しながら、アイデアを出しました。

時には、Google社も使っている「クレイジー8」というアイデア出しの手法を使い、突起なアイデアから発想を繋げていくことにも挑戦しました。

リアルスプラトゥーンや光るソフトクリームづくりなど面白いアイデアが出ました。
(どのようにすれば実現できるか考えましたが、思いつきませんでした。何か思いついたら、参考までに教えて欲しいです!)

最終的に行った種目は以下の通りです。


バドミントン,卓球,縄跳び,大縄とび,フライングディスク,風船バレー,反射神経ゲーム,ドッジボール,玉入れ,お絵描き,光るスライムづくり


開催中止・延期決定


資金も確保し、種目内容も固まった、さなか、自分のあるミスに気づきます。

体育館に空調・クーラーがない

今の時代、市営体育館にクーラーがないとは思っておらず、確認するのを怠っていました。
(施設の抽選予約をしたのは4月ということもあり、すっかり抜けていました。)

そのことに気づいたのは、イベント開催予定の2週間前。

どうにか開催できないかと、対策を考えに考えました。しかし、7月下旬の昼間のイベントで、暗くするために窓と暗幕を締め切る空間となるため、相当気温と湿度が高くなることが予想され、危険だと判断して中止することになりました。

2週間前ということもあり、宣伝・参加募集も開始しており、中止の連絡、また協賛社さまへの謝罪並びに返金をさせていただきました。

イベント開催に向けて②

中止が決まった後、11月,12月ごろに開催したいと考えていました。ただ、体育館の予約が土日祝日は一杯で抽選すら参加できず、平日の夜に開催することに。(共働きのご家庭も多い地域で参加していただけるかかなり不安でした)

12/15(金)の夜に体育館の予約が取れ、再び開催に向け、動き出しました。

中止によって赤字からのスタート
まずは、中止になった時、協賛していただいた企業に説明しに行かせていただき、再度協賛していただけることに。また、ご紹介していただき、1社増え、計6つの企業・団体さまに協賛していただけることに。

次にスタッフをMatchESのメンバー内、そして4月に共同でイベントを主催したコーディネーション運動同好会のメンバーに声をかけて、集めることに。最初はなかなか集まりませんでしたが、なんとか自分含め12名の方に手伝っていただきました。

スタッフ用の資料も作成して、配置も決めて臨みました。


次に,1番の鬼門、参加者募集です。
地域の小学校にチラシを配らせてもらったり、協賛いただいているところにチラシを置かせてもらったり、SNSで告知したりしました。

しかし、40名近く集めたいと思っていたのが、1週間前の時点で20名ほどしか予約されていませんでした。

イベント開催2日前、8人増え、なんとかなると思った矢先、予約していただいていた方7名がインフルなど体調を崩して参加できないとの連絡がきて振り出しに。

流石に焦り、イベント前日に近くのお家のポストにチラシを入れさせてもらったり、公園で遊んでいる家族に声をかけてチラシを渡すなど必死こいて参加者を集めようと試みました。

なかなか増えない応募フォーム、前日の時点で25人。悔しさと緊張感を胸に就寝。

イベント当日の朝、さぁ切り替えてイベントを楽しもうと意気込み起きて、参加募集フォームを確認すると参加者35人に!!
(この嬉しさと安堵、言葉では伝えきれない)

イベント当日

いよいよイベント。

会場に着いた早々、またしても、ある問題が発覚。

なんと体育館に繋がる入り口が4つもある!
1つしか確認していなかったので、慌てて、1階の下駄箱に貼り紙を貼らせてもらい、誘導することに。

準備も完了して、いざイベント開始!!

受付で参加者を見ていると、子どもも親御さんも驚いた表情とワクワクしている姿。

お絵描きが人気!なのがかなり意外でした。

参加者もスタッフも一緒になってはしゃいだり,楽しんでくれている姿をみて諦めないで挑戦してよかったと心の底から思えました。

イベント終了後、参加してくださった親御さんから「子どもよりも私が1番楽しんじゃった」って言われた時は最高に嬉しかったです。


反省点・課題

本イベントの企画運営を通して感じた反省点・課題は、大きく2つあります。

1つ目は、言葉にするということです。今回ご協力いただいたNeonLineさんと連絡を取り合う中で、当初、まだ確定をしていないものは変更する可能性があるので報告しない方がいいと思っていました。しかし、そのことも含めて言葉にして共有しなかったことで、相手に不信感を与えてしまいました。確定していないことも含めて、現状を随時言葉にして報告、連絡、相談することが重要なのだと気づかされました。

2つ目は、協賛いただいた企業・団体同士の交流を深めることができなかったことです。本イベントでは企業・団体の紹介や露出がメインとなってしまい、地域全体の活性化に繋げるには不十分だったなと感じています。ただそのなかでも、協賛いただいたスポーツジムにイベント参加者が加入したなどのうれしい報告もいただくことはできました。今後として、従業員の方にもイベントに参加していただいたり、企業間での交流の場を設けたりなどもっと出来ることはあるなと感じています。

終わりに

イベントへのワクワク感、大きな失敗の挫折悔しさ、企業に協賛をお願いにしいく緊張感、ご協賛をいただいた時や参加者・スタッフが増えた時の嬉しさ悦び、イベント前の焦燥感、イベントを終えた達成感安堵などなど本当に色んな感情が入り混じった企画運営でした。

スタッフ含め、参加してくださった皆さん、このnoteを見てくださった皆さまにとって何かのキッカケ行動の変容になれば嬉しい限りです。

改めて、本イベントに関わってくださった皆さま、本当にありがとうございました。

そして最後まで読んでくださりありがとうございました。

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