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【入選常連者に聞きました!】コンテストで入選する勝利の方程式(2019年2月号特集)


やる気になる心構えは?

 「『これに出そう』と思い立った公募には何がなんでも出そうと決めています。子育て主婦業に仕事にと時間との闘いですが、『人生は一度きり』と自分に言い聞かせて創作しています」
 応募は、やらなくても誰にも文句を言われない。それだけに自分に応募を義務づけるのも必要かもしれない。

「『下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる』です」
 入選しているので「下手」ではないと思うが、心構えとしてはそれぐらいの気楽さでということだろう。
 それにしても、年平均25万円、通算1000万円獲得ってすごい。ジャンルも幅広く、能力も持続力も断トツ!

目標にしている賞は? 年間の応募計画は立てる?

「長編小説に取り組んでいきたいので、小説現代長編新人賞です。年間の応募の計画としては、短編およびエッセイを月に1編ペース、長編を年に1編のペースで書いていきたいと思っています」
 目標が大きくなると、その場しのぎの対応では難しくなる。長編年1編、短編月1編は、実力派には無理のないペースで、理想的かもしれない

エッセイの中にウソを交えることはできる?

 エッセイには事実でないことは書けない。これが前提。
 しかし、創作的な脚色が交じることはある。たとえば、本当は涙ぐんだだけだったが、話を盛って「滂沱の涙」と書いたり。
 この程度は言葉の綾だろう。

 また、ある出来事の中に、別の機会に誰かが言ったいい言葉を入れて、うまく組み合わせたり。これも多少ならば許される。
 しかし、あまりにも話ができすぎていると、「本当に実話?」と思われるので要注意だ

入選するためのコツはなんかありますか?

 「JR西日本ディスカバーウェストエッセイ募集」で賞金50 万円をもらったことがあります。ぜひ応募したいと思っていたから、選ばれて本当にうれしかったです。コツは、あまり期待せず、楽しんでトライすることだと思います」
 精一杯、努力できた人だけが「楽しもう」と開き直れる

 「最近受賞したあるコンテストの評価コメントで、私が作品と一緒に同封した送り状について触れていました。送り状から人柄や作品への思いが審査員に届き、多少なりとも審査によい影響を与えたようです。この話は私だけの秘密兵器にしようかと思いましたが、特別に公開します(笑)」

 文学賞では作品以外の添付物は破棄されるだけだが、手紙・体験記系の公募では意外と効くことも。ただ、あざといのはだめ。手紙に添える一筆箋にも伝えたい思いとセンスが必要だ。

スケジュールを立てて計画的に!
特集「絶対入選する!賞金を稼ぐ」
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※本記事は「公募ガイド2019年2月号」の記事を再掲載したものです。