「部活動」は不登校にいかに効果的か

先日の記事の続きで「知的好奇心」について詳細に語りたいところだが、勉強不足も甚だしい次第で、一旦保留。先日の流れで部活動について、子どもの事実を語っていきます。

私は不登校支援をはじめて以来、様々なアプローチをしています。勉強の仕方を教えたり、友達との関わり方を教えたり、共通の趣味の友人をくっつけてみたり・・・様々です。いずれにせよ、そういった場面であればいいなと思うものは「部活動」なわけです。

今から話すTくん。私がこの生徒と出会ったのは、昨年11月でした。自閉症スペクトラムで、人付き合いが苦手な男の子。当時は他人に話をしっかりできるわけでもなかったのです。その子と面談した時に彼は言いました。

「ゲームがすごく好きなので、そう言う部活があれば嬉しいです。」

私は即答えました。

「じゃあ、一緒にそういう部活を作ろう!今流行りのe-sports部なんていいんじゃない?!」

私の提案にものすごく嬉しそうにニヤッとしてくれました。私は早速彼と相談して、部活動の会場を決め、ゲームを決め、仲間を募りました。結果的には15人以上の生徒がe-sports部に入りました。T君はそんな中でどんどん元気になっていきました。

はじめの頃は学校に来るのも週に1回。多くても週2という感じでした。

でも今では、週5・毎日学校に来て勉強をするようになりました。革新的な成長です。話もものすごく上手になりました。友達もたくさんでき、今では「不登校」の「ふ」すら浮かばないほどに変わったわけです。

T君の場合は「彼に活躍の場」を与えたことが吉と出ました。自分の強みであるゲームを通して「自己肯定感」も高まったわけです。部活動の威力って相当すごいことを実感した経験となりました。T君の後にも様々なゲーム好き生徒が入部しました。自宅から一歩も出られなかった子が

e-sports部の活動日は登校するようになりました。

流石にそこまでは予期していませんでしたが、自宅訪問の時に提案してみたわけです。「学校に来るのがハードル高いなら、まずは得意のゲームだけでもしに来ればいい」そう語った結果でした。

今回はT君をメインに実際どのような事実が生まれたかを書きました。次は別の部活動の話でもできればいいなと思います。不登校の視点のみならず、逆に全国大会まで連れて行くようなガチ部活動も私は重要だと感じています。様々な観点から教育を今後も語っていきます。

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