とりとめない束の中の数枚
頭の中にぼんやり浮かぶ選択肢
いつのまにかあるそれは、でも自分がその日そのとき選び取った1枚で、
気付けなくなるほど習慣化した頭の中で新しく手札に加えている。
はっきり見えるものはやらないといけないこと。
色が変わって見えるのはやりたくないこと。
ぼんやりと見えるのはやりたいな、と思っていること。
毎日毎週はっきり見えるものはやる、
それでなんとか世の中に存在して、お金を稼いで、生活ができている。
けれど、どんどんぼんやりとしていく数枚の選択肢。
それはずっとぼんやりしているもの、
限りなくはっきりして、でもその後またぼんやりしてしまったもの、
そんなものが何枚かたしかにある。
大人になるってきっとそういうことだ。
子どものときに見えていた大人、
自分が大人になる過程で経験したいろいろな印象、感覚、
それらが符合するときがあって、ものすごく悲しくなる瞬間が生活の中で起きる。きっとみんな大人に飲み込まれてしまうんだ。
そんな大人になりたくない、と一人で踏ん張っている。
そんな心持を書き出してみたくなった日。
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