日々に埋もれる
気づけば、
心の中の内殻の縁にこべりつくかのように蓄積される、
いろいろな感情の起こりと終わりに無頓着になる。
気づけば、
朝と夜が一体化し、一日の中に日の出と月の光があることが、
想像できなくなるようになる。
気づけば、
世の中で知りうることの全てが、自分の生活の延長線上にあることを、
現実ではないような感覚に苛まれることになる。
自分の生活の骨組みがしっかりすることは良いことで、
でもその中に埋もれてしまうと生活が無味乾燥としたものに思える。
ふと気づく。
問題ない。このまましばらく続けていれば問題ない。
気づくたび自分にそう言い聞かせる。
けれど、その度に私は揺れる。本当にいいのか、どうか。
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